厚生労働省では、妊娠前(妊活中)の女性や妊娠中の女性に対して、赤ちゃんの健やかな成長のために「食事から摂る葉酸に加え健康食品(葉酸サプリ)などから葉酸を付加的に摂取する」ことが推奨されています。
妊娠の1ヵ月以上前から3ヵ月までは、食事からの葉酸摂取に加えて、サプリメントなどから1日に400μgの葉酸摂取がすすめられています。
出典:厚生労働省/平成29年度子ども・子育て支援推進調査研究事業発行「ママのための食事BOOK」
しかしながら、世の中には実に多くの「葉酸サプリ」商品が存在し、葉酸や葉酸サプリに関する不確かな情報もネットに数多く出回っています。
これでは、どの商品を選べばいいのか、何を信じればいいのか、本当に安全なのか…不安に感じてしまいますよね。
そこで本記事では、厚生労働省が発表している資料や医学的根拠に基づいた論文を引用・参考にしながら、葉酸と葉酸サプリについて分かりやすく解説しています。
- 葉酸サプリの効果と必要性
- 葉酸サプリの選び方
- おすすめの葉酸サプリ
- 葉酸サプリの飲み方や副作用
- よくある葉酸サプリについての疑問
信頼性のある公的な資料を提示しながら分かりやすくお話を進めていきますので、葉酸や葉酸サプリについて疑問や不安のある方は、ぜひご一読ください。
この記事の執筆者
石川 聡司 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)
北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。
- 資格:日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
- 所属:日本美容外科学会JSAS、日本女性医学学会、日本産婦人科学会、日本周産期新生児学会
葉酸サプリを時期別にすぐ見る
葉酸サプリはどれがいい?失敗しない選び方
ここまで、繰り返し妊娠を予定している女性や妊娠初期の女性は、食事とは別にサプリメントなどから葉酸を400㎍(モノグルタミン酸型葉酸として)摂取することが推奨されているとお伝えしてきました。
ただ、世の中には実に多くの葉酸サプリがあり、どの商品を選べばいいのか分からない方も多いことと思います。
ここでは、葉酸サプリで失敗しないため、葉酸サプリを選ぶ上で大切にしたい選定基準をご紹介します。
- 葉酸は「ポリグルタミン酸型」か「モノグルタミン酸型」か確認する
- 妊婦に好ましくない成分を配合していないか確認する
- ビタミンB12・鉄分・カルシウムも配合されていると尚良し
- 安全度はGMPマークで確認しよう
- 適切な価格で提供されているか
葉酸は「ポリグルタミン酸型」か「モノグルタミン酸型」か確認する
先述のとおり、葉酸には「食品で摂取できる葉酸(食事性葉酸)」と「サプリなど健康食品で摂取できる葉酸(狭義の葉酸)」とがあります。
これらの葉酸を少し専門的な用語で言い換えると、下記のようになります9)。
- 食事性葉酸➡ポリグルタミン酸型の葉酸
- 狭義の葉酸➡モノグルタミン酸型の葉酸
※少し前までは、葉酸サプリにはモノグルタミン酸型を使ったものしか販売されていませんでしたが、近年ではポリグルタミン酸を配合した葉酸サプリも登場しています。
厚生労働省が妊娠1ヵ月以上前から3ヵ月の妊婦に推奨している健康食品での葉酸400㎍とは、モノグルタミン酸型を用いた場合での数値です。
サプリメントで付加的に400㎍の葉酸を摂取したいのにもかかわらず、ポリグルタミン酸を配合した葉酸サプリを400㎍摂取した場合、摂取基準には届かないことになります。
妊活中や妊娠初期は、モノグルタミン酸型葉酸を用いた葉酸サプリを選ぶようにしましょう。
逆に、妊娠中期・後期、授乳中の場合は食事性葉酸を多く摂取する必要があるため、その際にはポリグルタミン酸型葉酸が配合された葉酸サプリを利用するのは良いでしょう。
葉酸サプリを選ぶ際には、使用されている葉酸サプリがポリグルタミン酸なのかモノグルタミン酸型なのかは必ず確認するようにしましょう。
「天然由来」=「ポリグルタミン酸(食事性葉酸)」というわけではない
葉酸サプリの中の中でも「天然由来」「自然由来」といった表記をしているものがありますが、天然由来だからといって必ずしもポリグルタミン酸型の葉酸を使用しているわけではありません。
厚生労働省では、ポリグルタミン酸型の葉酸とモノグルタミン酸型の葉酸いずれを配合しているのか分かりやすく表記するように指導しています。しっかりと表記を確認するようにしましょう。
妊婦に好ましくない成分を配合していないか確認する
通常時は摂取して問題のない成分や栄養素であっても、妊婦の場合は摂取を避けたいものがあります。妊婦が積極的に摂取すべきでない成分がサプリメントに含まれていないかどうかも確認するようにしましょう。
また、普段口にしないような植物やハーブなどが配合されている場合もできれば避けて摂取する方が安心と考えます。
妊婦がサプリを摂取する際に気をつけたい成分や栄養素
ビタミンA(妊娠初期) | 過剰摂取すると赤ちゃんの形態異常が発生する可能性が高くなるという報告がある。 |
カフェイン | 胎児の成長が阻害される可能性がある。 |
ヨウ素 | 過剰摂取すると赤ちゃんの甲状腺機能が低下する可能性があると言われています。 |
大豆イソフラボン | 大量に摂取することでホルモンバランスが崩れる恐れがある。 |
人工甘味料 | 大量に摂取することで、肥満児になる可能性が高くなると言われています。 |
医薬品との併用に注意のいる健康食品 | 薬事情報センター | 一般社団法人 愛知県薬剤師会
「赤ちゃんの元気にする栄養の話」大井静雄 ㈱保健同人社/発行
サプリメントに含まれる添加物は大丈夫?
食品添加物は商品の腐敗や変質を防いだり、口当たりをよくしたり、成分を固めたりする目的に使われるものです。
もちろん、意図的に多量に摂取することはお母さんにとっても赤ちゃんにとっても好ましいことではありませんが、サプリメントに関してはあまり神経質になる必要はありません。
どうしても気になるという場合は成分表示表を確認の上、なるべく添加物を控えているものを選ぶようにしましょう。
食品添加物とは、食品を製造するときに着色や保存などの目的で食品に加えられるものです。「人の健康に悪影響を与えないもの」だけが厚生労働大臣によって使用を認められています。今後新たに使われる食品添加物は、食品安全委員会がADIの設定などのリスク評価を行い、厚生労働大臣が認めたものについて、厚生労働省が規格基準を設定します。
※ADI(一日摂取許容量)とは、人が一生にわたって毎日摂取し続けても、健康上の問題が生じないとされる量
出典:「科学の目で見る食品安全」内閣府 食品安全委員会
添加物を必要以上に気にする必要はないものの、入っていないことに越したことはないため、できれば「無添加」と表示されているものを選ぶようにしたいところです。
「天然」「自然由来」と謳った商品はよく確認!
サプリメントの中には天然や自然由来といった言葉が使われているものがあります。一見身体に無害で安全性の高い製品のように思えますが、天然や自然由来の成分であっても、アレルギー反応などを起こす可能性はあります。
また、天然由来の成分を一部配合しているだけで、残りは合成成分を使用していても「天然由来成分を配合」と表記できる点にも注意です。
ビタミンB12・鉄分・カルシウムも配合されていると尚良し
日本人女性は、慢性的に鉄分やカルシウムを満足に摂取できていないことが課題として挙げられています。加えて、妊娠中や授乳中には通常時よりも鉄分を積極的に摂ることが推奨されています2)。
日本人女性のカルシウムの摂取量を見る※目標値650mg
年齢 | カルシウムの摂取量 |
---|---|
20‐29歳 | 408㎎ |
30‐39歳 | 406㎎ |
40‐49歳 | 441㎎ |
妊婦 | 456㎎ |
授乳婦 | 462㎎ |
令和元年国民健康・栄養調査結果の概要p38
日本人女性の鉄分の摂取量と目標値を見る
年齢 | 鉄分の摂取量 | 目標値 |
---|---|---|
20‐29歳 | 6.2㎎ | 【月経なし】6.5㎎ 【月経あり】10.5㎎ |
30‐39歳 | 6.4㎎ | 【月経なし】6.5㎎ 【月経あり】10.5㎎ |
40‐49歳 | 6.7㎎ | 【月経なし】6.5㎎ 【月経あり】10.5㎎ |
妊婦(初期) | 6.7㎎ | 9㎎ |
妊婦(中期・後期) | 6.7㎎ | 16㎎ |
授乳婦 | 6.5㎎ | 9㎎ |
令和元年国民健康・栄養調査結果の概要p38
時期によっては、鉄分やカルシウムをプラスした葉酸サプリを利用することで、不足しがちな栄養素を補う手助けになってくれるでしょう。
また、ビタミンB12は葉酸の働きを助ける効果があるとされており、一緒に摂取すれば相乗効果が期待できる栄養素でもあります。
ビタミンB12に限らず、ビタミンB6やビタミンCなど、他のビタミンと摂取することでバランスよく身体に作用してくれます。
日ごろの食事からビタミン類、鉄分・カルシウムの積極的な摂取はもちろんですが、サプリメントにこうした栄養素が配合されているかどうかを判断基準とするのもおすすめです。
安全度はGMPマークで確認しよう
サプリメントは医薬品ではないため、品質が安定していなかったり、不適切な環境で製造されていたりするおそれがあります。
そこで、厚生労働省は原材料の受け入れから製造、出荷まで全ての過程において一定の審査基準を設け、商品の安全性が保たれ品質が一定していることが認められた商品には「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)=GMPマーク」を与えることとしています12)。
▼GPMマーク(出典:https://www.jhnfa.org/kenshoku_gmp.pdf )
GMP認証を持つ工場で製造されている商品、GMP認証がある商品は、安全で信頼できる葉酸サプリを選ぶひとつの基準となります。
また、他にも下記のような点は安全性を評価できるポイントとなります。
- 国産の材料を使用しているか
- 国産の材料でなかったとしても、産地を明記しているか
- 国内の工場で製造されているか
- 原材料の産地や製造国を開示しているか
適切な価格で提供されているか
葉酸サプリはさまざまな値段で販売されています。値段と品質が必ずしも比例するわけではありません。
中には、決して良い品質とは言えないものが高額な値段で販売されている可能性もあります。
もちろん毎日飲むものですのでコスパの部分も大切ではありますが、値段だけにとらわれず、適切な価格で提供されているのか、値段と品質のバランスはとれているのかしっかり確認してから購入するようにしましょう。
葉酸サプリのおすすめを紹介~時期別に最適な商品を厳選
妊娠前・妊活中には、「食事から摂取する葉酸240㎍+健康食品から摂取する葉酸400㎍」が推奨されています。
妊娠前であってもバランスの良い食事を心がけるとともに、ビタミンやミネラルをサポートできる葉酸サプリを選びましょう。
- 「モノグルタミン酸葉酸(狭義の葉酸)」が400㎍配合されている。
- 妊婦に好ましくない成分を配合していない。
- ビタミンB12・鉄分・カルシウムも配合されていると尚良し。
- 安全度をGMPマークで確認できる。
- 適切な価格で提供されている。
- ビタミンやミネラルをサポートできるものが望ましい。
葉酸サプリは必要?その効果とは
今でこそ、お腹の中の赤ちゃんに葉酸が必要なことは広く知れ渡っていますが、厚生労働省が本格的に葉酸摂取を推奨するようになったのは、「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」を公示した2000年のことです。
参考(厚生労働省ホームページ):神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に関する情報提供要領
こちらの要項と厚生労働省が制定した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を参考にし、葉酸とはどのようなものなのか、葉酸の効果と必要性について解説していきます!
「日本人の食事摂取基準」とは?
厚生労働省が、国民の健やかな生活や健康障害の予防を目的として制定したエネルギー及び各栄養素の概要と摂取量の基準です。保健所や医療施設での栄養指導や学校や事業所などの給食の献立作りに活用されています。
そもそも葉酸とは?
葉酸とはビタミンB群に含まれる水溶性ビタミンの一種です。ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー、枝豆、かぼちゃなどの野菜や、いちご、バナナなどの果物にも多く含まれています。
また、焼きのり、納豆といった加工食品にもよく含まれていますし、最近では葉酸入りの卵などもスーパーでよく見られるようになりました1)。
葉酸は「プテロイルモノグルタミン酸」と「N5─メチルテトラヒドロ葉酸」という、2つの種類に分けられます。
N5─メチルテトラヒドロ葉酸 | 主に食品の中に含まれる葉酸のことを指し、「食事性葉酸」や「ポリグルタミン酸型葉酸」と呼ばれます。 |
プテロイルモノグルタミン酸 | 人工的に合成された葉酸のことを指し、「狭義の葉酸」や「モノグルタミン酸型葉酸」と呼ばれます。狭義の葉酸はサプリメントや強化食品などでよく見られます2)。 |
- 食品に含まれる葉酸…N5─メチルテトラヒドロ葉酸/食事性葉酸/ポリグルタミン酸型葉酸
- サプリに含まれる葉酸…プテロイルモノグルタミン酸/狭義の葉酸/モノグルタミン酸型葉酸
※大半の葉酸サプリにはモノグルタミン酸型葉酸が利用されていますが、最近では食事性葉酸を利用した葉酸サプリも登場しています。
どちらも同じ葉酸であり働き自体に違いはないものの、食事性葉酸は狭義の葉酸と比べると、身体での利用率が50%程度になること、熱や水に弱く調理過程で葉酸が流出しやすいなどの特徴を持ちます3)。
食品中の葉酸(folate)といわゆる栄養補助食品中の葉酸(folic acid)の体内の利用効率について差がある。いわゆる栄養補助食品の葉酸は生体内の利用効率が85パーセントと見積もられているのに対して、食品中の葉酸は代謝過程に様々な段階があるため、利用効率が低下する。幾つかの研究では、食品中の葉酸の利用効率は50パーセント程度と見積もられている。
出典:「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」厚生労働省
葉酸の効果
葉酸は細胞や血液をつくる働きを持つ栄養素であり、わたしたちの代謝に深く関わっています。
近年の研究では、葉酸は遺伝情報物質であるDNAやRNAを構成する核酸の合成に深く関わっていることが分かり、特に胎児の神経管閉鎖障害の予防に繋がることが明らかになりました。
つまり、赤ちゃんの新しい細胞をつくるために必要不可欠な栄養素が「葉酸」というわけです4)。
神経管閉鎖障害とは
神経管閉鎖障害とは、胎児の神経管ができる時期(受胎後28日)に、脳と脊髄などに深く関わる神経管が上手く繋がらないために起こる先天性異常のことをいいます。
神経管閉鎖障害が起こると、脳や脊髄に関わる部位に重い障害を伴う可能性が高くなります。
原因のひとつとして、妊娠中の葉酸の欠乏が挙げられています5) 6)。
なぜ妊娠の“1ヶ月以上前”からの葉酸の摂取が大切なのか?
お腹の中の赤ちゃんの脳と脊髄の元となるものは妊娠してから6週間までにできるとされており、妊娠直後から妊娠6週目までしっかりと葉酸を摂取していることが重要になります。
妊娠が判明してから葉酸の摂取を始めるとなると、妊娠直後から6週目を逃してしまう可能性があるため、妊娠前からしっかりと葉酸を摂取する必要があるのです4)。
葉酸の摂取で21トリソミー(ダウン症候群)を防ぐことはできる?
21トリソミーは、ダウン症と呼ばれることもあります。葉酸の適切な摂取はダウン症のリスクを低減する効果があるという報告も数多く挙げられています。
⇒論文【葉酸摂取のすすめIncreased Folate Intake isRecommended】より
神経管閉鎖障害児出産経験と 21-トリソミー児(ダウン症候群児)出産経験 にて言及7)
最近の研究では、葉酸入りビタミン剤を長期的に服用することで、高血圧、大腸癌、乳癌の発症の抑制や血栓症、心筋梗塞、痴呆などの危険因子となる物質の濃度を低下させる働きが見られたというものもあります。
⇒論文【葉酸摂取のすすめIncreased Folate Intake isRecommended】にて言及7)
葉酸に関する効果効能に関してはまだまだ研究段階ではあるものの、様々な疾病の予防に繋がる効果が見込める可能性を秘めた成分であることが期待されています。
葉酸サプリが必要な理由
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、葉酸は18歳以上の女性であれば1日あたり240㎍(食事での摂取)、加えて「野菜は1日350g、そのうち緑黄色野菜120g」の摂取が推奨されています。
また、「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」の要項では下記のように示されています。
野菜を350g程度摂取するなど、各食品について適正な摂取量を確保すれば、1日0.4mgの葉酸の摂取が可能である
出典:「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」
つまり、1日のうち野菜を350g食べることができれば、1日に必要な葉酸は十分に摂取できるというのがひとつの目安です。
ただし、妊娠中や授乳中には葉酸が消費されやすいという報告があります。
このことから、通常時よりも多くの葉酸を食品で摂取することに加え、妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性及び妊娠初期の妊婦には、サプリメント等で狭義の葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)の付加的な葉酸摂取が推奨されています2)。
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葉酸の必要量・1日あたりの目標摂取量
1日あたりの葉酸目標摂取値 | |
---|---|
妊娠の計画・可能性がある女性(妊娠1カ月以上前から) | 食品から240㎍+サプリメントから400㎍ |
妊娠初期の妊婦(妊娠直後から3カ月まで) | 食品から240㎍+サプリメントから400㎍ |
妊娠中期・後期の妊婦 | 食品から480㎍ |
授乳婦 | 食品から340㎍ |
参考:「赤ちゃんの元気にする栄養の話」大井静雄 ㈱保健同人社/発行
サプリメントから400㎍というのは、モノグルタミン酸型葉酸での摂取が推奨されています。
令和元年国民健康・栄養調査結果を見てみますと、ほとんどのケースにおいて、野菜の摂取量も葉酸の摂取量も目標基準を満足には満たしていません。
女性の野菜摂取量の平均を見る※目標350g
年齢 | 野菜の摂取量※小数点以下は切り捨てています | 野菜の摂取量が350g以上の者の割合 |
---|---|---|
20‐29歳 | 212g | 14.8% |
30‐39歳 | 223g | 14.8% |
40‐49歳 | 241g | 19.4% |
女性の葉酸摂取量の平均を見る※目標240㎍
年齢 | 葉酸の摂取量 |
---|---|
20‐29歳 | 226㎍ |
30‐39歳 | 233㎍ |
40‐49歳 | 247㎍ |
妊婦・授乳婦の葉酸摂取量の平均を見る※食品から摂取したい量
年齢 | 葉酸の摂取量 | 推奨量 |
---|---|---|
20‐29歳 | 243㎍ | 初期:240㎍ 中期・後期:480㎍ |
30‐39歳 | 220㎍ | 340㎍ |
加えて、妊娠を予定している女性や妊娠初期の女性は食事とは別に、サプリメントなどからの葉酸を400㎍摂取することが推奨されています1)。
葉酸はあらゆる食品に含まれており摂取しやすいと言われていますが、多くの女性に葉酸が不足していることは否めません。
日本は世界的に見れば、神経管閉鎖障害の発症が比較的少ない傾向にあるものの、それでも1万出生につき6件程度起こっているという現状があります5)。
食事からの摂取基準を満たすことをと心がけるとともに、サプリメントで葉酸をしっかり摂取することが、健康な赤ちゃんの成長にはとても大切になってくるのです。
葉酸サプリはいつからいつまで飲むのが良い?
葉酸サプリを飲む時期について、厚生労働省では「妊娠の1ヵ月以上前から3ヵ月の女性」に対して、食品から接種する葉酸に加えて、付加的に葉酸サプリなどに含まれる狭義の葉酸の摂取を勧めています1) 2)。
しかし、それ以外の妊娠中期・後期の方や授乳中の方は葉酸サプリを飲んではいけないのかというというわけではありません。
妊娠中や授乳中も通常時より多くの葉酸(食事性葉酸)の摂取が望まれますので、どうしても食事で満足に摂取できないときは、葉酸サプリをサポート的に利用するという選択もあります。
ただ、全て葉酸サプリに頼るというのは望ましくありません。
野菜には葉酸以外にもさまざまな栄養素が含まれており、葉酸をはじめとする各栄養素は、他の栄養素と助け合うことで効果を発揮できる面もあります。
そのため、バランスの良い食生活、葉酸を多く含む食事を積極的に摂取するよう心がけましょう。
葉酸サプリが必要な時期を詳しく見る
必要になる葉酸の種類、葉酸サプリを飲むべき時期と推奨量
必要になる葉酸の種類、葉酸サプリを飲むべき時期と推奨量は次の通りです。
時期 | 食事で摂る葉酸(食事性葉酸) | サプリで摂る葉酸(狭義の葉酸) |
---|---|---|
妊活中 (妊娠1ヶ月以上前から) | 240㎍ | 400㎍ |
妊娠初期 (妊娠直後から3ヶ月) | 240㎍ | 400㎍ |
妊娠中期 妊娠後期 (4~10ヶ月) | 480㎍ | |
授乳中 | 340㎍ |
「葉酸サプリは飲まない方がいい」は事実?
「葉酸サプリは飲まない方がいい」という情報があるようですが、これは間違いと言わざるを得ません。
厚生労働省では、妊娠の1ヵ月以上前から3ヵ月の女性を対象に、食事により240㎍の葉酸を摂取することに加え、栄養補助食品から400㎍の葉酸の摂取が推奨されています。栄養補助食品とはサプリメントのことです。
野菜の摂取を350g程度にすることなど、各食品について適正な摂取量を確保すれば、1日0.4mgの葉酸の摂取が可能であるが、現状では食事由来の葉酸の利用効率が確定されていないことや各個人の食生活によっては0.4mgの葉酸摂取を確保するのが困難なことが予測されること、また、最近の米国等の報告では神経管閉鎖障害の発症リスク低減に関しては、食事からの摂取に加え0.4mgの栄養補助食品からの葉酸摂取が勧告されている等の理由から、我が国において、当面、通常の葉酸摂取量に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取することとすれば、神経管閉鎖障害の発症リスクは集団としてみた場合そのリスクが低減されることが期待されるものである。
出典:「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」厚生労働省
ただし、サプリによっては妊婦前や妊婦中の方に適さない成分が配合されていたり、葉酸の配合量の過不足があったりといったことが考えられます。
飲まない方がいい葉酸サプリがある可能性は十分に考えられますので、こういった部分で葉酸サプリ自体がダメという噂に繋がってしまった可能性があります。
葉酸サプリ自体は飲んでOKですが、どの葉酸サプリを飲むのかはしっかりと選定すべきです。
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飲むタイミングと注意したい飲み合わせ
葉酸サプリを飲む上で、おすすめのタイミングや気を付けたい飲み合わせなど、飲み方のコツをご紹介します。
効果的な飲み方やタイミングはある?
基本的には好きなタイミングで飲むことができます。葉酸サプリ商品に記載されている摂取目安を守り、ご自身の好きなタイミングで摂取していただいて結構です。
ちなみに、葉酸サプリを摂取するタイミングと効果についてはいくつか考え方があります。
- 葉酸の効果が食事で摂った成分に阻害されないため、食後2時間後がよい
- 葉酸は他の栄養素と組み合わさることで相乗効果が得られるので、食後がよい
どれも理に叶った理屈のように思えますが、実際のところは、どのタイミングが良いのかは一概には言えません。
葉酸サプリは葉酸だけが含まれているわけではありませんし、食事でどんなものを摂取するのかも分かりません。
条件によっては最も効果的に葉酸が作用してくれるタイミングがあるのかもしれませんが、日常生活ではあらゆる条件が複合的に作用しているため、毎回ベストな条件を作り出すというのは困難でしょう。
ですので、あまり神経質にならず、自分が飲みやすいタイミングで摂取されるのがよいかと思います。
胃の調子が優れない方や他にお薬を服用されている場合は、飲むタイミングを主治医の方と相談されることをおすすめします。
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注意したい飲み合わせは?
葉酸サプリを飲む上で注意したい飲み合わせとしては、医薬品との併用です。
使用されている医薬品によっては薬の効果の増減が見られることがありますので、普段からお薬を飲まれている方で葉酸サプリを飲まれるという方は、必ず主治医と相談してからにしましょう。
葉酸と飲み合わせることで相互作用が予想されるもの
フェニトイン製剤(抗てんかん薬) | 効薬の減弱 |
葉酸代謝拮抗薬(抗がん剤) | 効薬の減弱 |
フルオロウラシル、 カペシタビンなど(抗がん剤) | 効薬の増強 |
また、薬との飲み合わせ以外には、他の葉酸強化食品との併用に注意が必要です。
最近では食品に葉酸が付加されている商品が多く登場しています。例えば、乳酸菌飲料やパンやお菓子などに葉酸がプラスされているものがよく見られます。
こちらは食品であるものの、人為的な葉酸(狭義の葉酸)が付加されたものが多く、野菜やくだものなど食物から摂取する葉酸とは異なるものとなります。
葉酸強化食品と葉酸サプリを併用して摂取する場合、葉酸の過剰摂取に繋がる恐れがあるため、この点にはご注意ください。
食事性葉酸は加工食品ではなく、基本的には生鮮食品から取るものであることを覚えておきましょう。
飲み忘れ・間違えて飲みすぎた場合はどうする?
ただし、飲み忘れたからといって忘れた分をまとめて飲むことはやめましょう。1日に決められた目安量を守って摂取していただければと思います。
また、間違って飲みすぎた場合も、1日程度であれば心配しすぎる必要はありません。
ただし、長期間に渡って間違って飲み過ぎてしまった場合や、飲み過ぎたことで体調が優れない場合は速やかに医師に相談しましょう。
葉酸サプリの副作用は?
葉酸自体に毒性やアレルギーなどは報告されていないものの、葉酸サプリの選び方や使用方法によって良くない変化が起きる可能性はゼロではありません。
実際に、葉酸サプリや強化食品に含まれる葉酸(狭義の葉酸)を摂取する場合は、耐容上限量を守る必要があります。
ちなみに、食品から摂取する葉酸には耐容上限量はありません2)。
食事性葉酸の過剰摂取による健康障害の報告は存在しない。したがって、食事性葉酸に対しては耐容上限量を設定しないこととした。一方、狭義の葉酸(非天然型のプテロイルモノグルタミン酸)を、過剰に摂取すれば健康障害を引き起こし得ると考えられる。そこで、葉酸のサプリメントや葉酸が強化された食品から摂取された葉酸(狭義の葉酸)に限り、狭義の葉酸の重量として耐容上限量を設定した。
出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書p237
葉酸サプリの耐容上限量
年齢 男女共 | 1日あたり耐容上限量 ※狭義の葉酸※ |
---|---|
12~14歳 | 900㎍ |
15~17歳 | 900㎍ |
18~29歳 | 900㎍ |
30~49歳 | 1000㎍ |
50~64歳 | 1000㎍ |
65~74歳 | 900㎍ |
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葉酸サプリを摂取することで考えられる副作用について、下記に解説しました。
ビタミンB12欠乏症の診断が困難になる(過剰摂取の場合)
葉酸の欠乏症とビタミンB12の欠乏症は症状が似ていることから、ビタミンB12欠乏症の方が葉酸を大量に摂取されたことで症状の鑑別がつかずに、症状が悪化したという報告があります。
ただし、これはあくまでも狭義の葉酸を過剰に摂取した場合であり、現在ではこういったことを防ぐために、耐容上限量が設けられています。
神経症状の発現・悪化(過剰摂取の場合)
狭義の葉酸を過剰に摂取したことで神経症状が出現・悪化したという報告が挙がっていますが、これは狭義の葉酸を1日5000㎍以上摂取した場合に多く、5000㎍以下の摂取では件数が大幅に下がっています。
つまり耐容上限量を守れば、問題はないと考えられます。
薬害性肝障害の可能性(サプリメント全般に言える)
薬物性肝障害とは、薬そのものが肝臓に悪い影響を及ぼすだけでなく、稀ではありますが健康食品の摂取でも起こりえます。
サプリメントに含まれる成分などを身体で分解する際に作られた副産物に身体がアレルギー反応を起こしてしまうのです。
症状は、倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、発疹、気持ち悪くなる、おう吐、かゆみなどです。
ただ、健康食品そのものが悪いのではなく、自身の体質や体調に大きく関わるため、年齢問わず誰にでも起こる可能性があります15)。
もし、葉酸サプリを摂取して上記のような症状がみられる場合は速やかに主治医の診察を受けるようにしてください。
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よくある質問Q&A
最後に、葉酸サプリについてのよくある質問にお答えいたします。
葉酸サプリは必ず飲んだ方が良いでしょうか。
妊娠の1ヵ月以上前から3ヵ月までは、赤ちゃんの神経管閉鎖障害を予防するため、食事からの葉酸摂取に加えて、サプリメントなどから1日に400㎍の葉酸摂取がすすめられています。
葉酸サプリに頼らず食事だけで葉酸を摂取したいと考えられる方もいらっしゃるかと思いますが、食事で摂取する葉酸と葉酸サプリで摂取する葉酸とでは、身体での利用率に2倍ほど差があります。
サプリを使わずに食事で葉酸を摂取しようと思うと400㎍×2=800㎍分の食事性葉酸が必要です。
つまり、仮に妊娠初期の方が全て食事で葉酸を摂取しようとすると、1日に240㎍+800㎍=1040㎍の食事性葉酸を摂取しなければいけないことになります。
野菜350gで400㎍程度の葉酸が摂取できると考えられるため、葉酸の必要基準を満たすためには、摂取目安の2倍以上の野菜を毎日摂取する必要があるということです。
また、野菜などに含まれる葉酸は熱や水に弱く、調理過程で流失してしまうことも考慮して摂取しなければいけません。
こういったことを踏まえると、食品だけで葉酸の必要量を全て満たすことは現実的に困難でしょう。
もちろん葉酸サプリを飲まなくても元気な赤ちゃんを出産されたお母さんはたくさんいますが、基本的には妊娠の1ヵ月以上前から3ヵ月までは葉酸サプリの摂取を推奨いたします。
神経管閉鎖障害は葉酸の不足だけが原因でない点には注意
神経管閉鎖障害は妊娠時の葉酸欠乏がひとつの原因であると言われていますが、遺伝や未知の原因などさまざまな要因が重なって起こるものと考えられます。
したがって、葉酸サプリを飲んだからといって必ずしも発祥しないとは限りません。
反対に、葉酸サプリを飲んでいない・飲まなかったからといって必ずしも発症するというものでもありません。
神経管閉鎖障害の発症は遺伝要因などを含めた多因子による複合的なものであり、その発症は葉酸摂取のみにより予防できるものではなく、一定量の葉酸の摂取により集団としての発症のリスクの低減が期待できるという性格のものである。
出典:「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」厚生労働省
あくまでも葉酸サプリは、赤ちゃんの健康を損なうリスクを低減させる期待を持てるものという考えでいましょう。
つわりで葉酸サプリが飲めないのですが、対処法はありますか。
葉酸サプリには、味やにおいなどが控えめになっているタイプのものもいくつか存在します。
カプセルにコーティングが施されているものはサプリのにおいが漏れにくくなっているため、サプリ特有のにおいを気にせずに利用することができます。
ただし、味やにおいが軽減されているサプリには添加物が使用されている可能性もあるため、気になる方はどうしても飲めないつわりの時期にだけ利用するなど工夫をしましょう。
無理に利用することはないため、どうしてもサプリメントが飲めない時期は食べやすい食品で積極的に葉酸を摂取することに加え、葉酸サプリではなく葉酸が配合されている強化食品を摂取するという方法もあります。
男性も葉酸サプリを飲むべきでしょうか。
葉酸にはさまざまな疾病を予防する効果があるという報告があることから、男性でも葉酸サプリを飲みたいという方もいらっしゃるかもしれません。
また、妊活中の男性の方も健やかな赤ちゃんの成長のために葉酸サプリを飲んだ方がいいのでは?と考えている方もいらっしゃることでしょう。
しかしながら、神経管閉鎖障害の予防以外の効果としては、まだまだ研究段階のものも多く、飲んだからといって必ずしも良い効果が得られるという保証はありません。
また、妊活中の男性が葉酸を積極的に摂取することによって、それが赤ちゃんの健康を左右するということも明確に立証されていません。
男性が葉酸をサプリを飲んではいけないということは決してありませんが、葉酸は日常食事でも十分に摂取できるものです。
日頃の生活習慣に気を付けてバランスの良い食事に気をつけられる方が、身体にとって有益な効能が期待できると思われます。
葉酸サプリの安全性が気になります。
葉酸サプリは商品によって成分が異なります。中には妊婦さんが積極的に摂取すべきでない成分が配合されているものもあります。
また、安全性の高い葉酸サプリであっても過剰摂取をしてしまうと身体に害を及ぼす可能性があります。
適切な葉酸サプリを選び、正しく使用することを心がけましょう。
安全性については、商品の安全性が保たれ品質が一定していることが認められた商品の証である「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)=GMPマーク」を目安としてください。
葉酸サプリを取りすぎるとどうなりますか。
葉酸サプリは耐容上限量を遵守することを心がけましょう。
葉酸サプリを飲んで便秘になることはありますか。
葉酸サプリを飲んで何かしらの不調が現れた場合は、直ちに使用を中止し、主治医の方に相談するようにしましょう。
まとめ
葉酸は赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない栄養素です。
妊娠してからではなく、妊活中や妊娠1ヶ月以上前から普段の食事での積極的な葉酸摂取に加えて、葉酸サプリからモノグルタミン酸型葉酸400㎍を摂取するようにしましょう。
葉酸サプリは実に多くの種類がありますが、時期によって必要な葉酸の種類や量が異なるため、できれば、妊娠前・妊娠初期・妊娠中期後期・授乳中とそれぞれの時期に合った葉酸サプリを選ばれることをおすすめします。
参考文献
- ママのための食事BOOK 厚生労働省 平成29年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/180331_ninsanpu_recipe1.pdf
- 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
- 葉酸卵、ほうれん草およびアスパラガスの葉酸量に及ぼす加熱調理操作の影響 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kasei/64/0/64_166/_article/-char/ja
- 大井静雄(2008)「赤ちゃんの元気にする栄養の話」 ㈱保健同人社/発行
- 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~解説要領 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/000776926.pdf
- 神経管閉鎖不全と二分脊椎 – 23. 小児の健康上の問題 – MSDマニュアル家庭版
- 葉酸摂取のすすめIncreased Folate Intake isRecommended https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/6/2/6_2_53/_pdf/-char/ja
- 令和元年国民健康・栄養調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf
- 国民生活センター 葉酸を摂取できるとうたった健康食品について https://www.jsog.or.jp/news/pdf/information20110527_NCAC.pdf
- 健康食品の手引き https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
- 医薬品との併用に注意のいる健康食品 | 薬事情報センター | 一般社団法人 愛知県薬剤師会 https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3755.html
- GMPマークを目印に健康食品を選びましょう!厚生労働省 https://www.jhnfa.org/kenshoku_gmp.pdf
- 健康食品の手引き https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
- 医薬品との併用に注意のいる健康食品 | 薬事情報センター | 一般社団法人 愛知県薬剤師会 https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3755.html
- 健康食品の摂取により薬物性肝障害を発症することがあります-「医師からの事故情報受付窓口」から- https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170803_1.pdf
- 乳糖不耐症 – 03. 消化器系の病気 – MSDマニュアル家庭版