脱毛に初めて行くときの準備・当日の流れ|緊張しなくて大丈夫!

脱毛は1回だけの照射では完了しないため複数回通うことが前提であり、広い範囲に照射する場合は料金もそれなりにかかります。

効果・費用などの面で後悔する可能性もゼロではないので、慎重に進めたい美容のお手入れですよね。

そのため、脱毛に初めて行くときは緊張したり不安に思ったりするのも当然ですが、過度に緊張しなくても大丈夫です。

脱毛を経験した多くの人が感じたことのある「緊張・不安・怖い気持ち」は、リサーチやちょっとした対策を取ると解消できます。

当ページでは、安心して初めての脱毛に臨めるように、準備や注意点初めての脱毛でおすすめの部位を解説しています。

さらに、緊張・不安を軽くする方法も掲載していますので、ぜひ参考にしてください!

この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)

北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。

婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。

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目次

脱毛に初めて行くときの準備・気をつけること

まずは、脱毛に初めて行くときの準備や気をつけたほうが良い点を①カウンセリング、②照射日前日、③照射当日の3つの流れに分けてご紹介します。

カウンセリング

Dr.石川

実際に脱毛を始める前に、どの脱毛サロン・クリニックでもかならずカウンセリングを行います。

カウンセリングは後悔のない脱毛をする上で重要であり、サロンやクリニック選びのポイントにもなります。

カウンセリングでは脱毛の仕組みや使用する機器について、注意事項やコースなどの説明はもちろん、ムダ毛の悩みを相談することも可能。

60~90分ほどの時間のなかで「スタッフの方の説明を聞きながら不安や疑問を解決⇒納得できれば契約」といった流れになります。

脱毛カウンセリング時の持ち物

メモ・筆記用具聞いたことをメモするだけでなく、聞きたいことを事前にメモしておくと聞き漏れがなくなるのでおすすめです。
身分証明書医療ローン・分割・月額制など、支払い方法の選択によって必要となる場合や契約時に必要になる場合があります。
通帳・銀行印月額制の口座引き落としの場合に必要です(支払い方法に関係なく、契約時に印鑑が必要になるケースも)。
クレジットカード・現金当日契約する場合には準備しておきましょう。
親権者の同意書未成年の契約時には同意書が必須です。
学生証・ほかのサロンやクリニックの契約書学割を利用する場合は学生証、乗り換え割を利用する場合には、ほかのサロンやクリニックでの契約書提示が必要です。

カウンセリング時に契約をしない場合の持ち物は、メモと筆記用具だけでかまいません。

当日契約を考えている場合のみ、身分証明書や通帳、クレジットカードなどご希望の支払い方法に合わせて持って行くようにします。

もちろん当日契約しなくてもOK。複数のサロンやクリニックでカウンセリングを受けてみて、自分に一番合うところで契約しましょう。

カウンセリング当日に脱毛の照射ができるサロンやクリニックはまれです。多くの脱毛サロン・クリニックでは、実際の照射はカウンセリングとは別日になります。

照射日前日

Dr.石川

脱毛前に欠かせないのが自己処理。タイミングは照射日前日がベストです。

部位によっては自己処理が難しく、全身脱毛ともなるとシェービングに時間がかかりますので、充分な時間を確保しながらていねいにムダ毛を処理して来院しましょう。

ムダ毛を上手に剃るための3ステップ

STEP
電気シェーバーやカミソリ、小さいハサミや鏡などを用意

脱毛照射の前日に使用厳禁なのが、毛抜きやブラジリアンワックスです。毛を根元から引き抜くお手入れは、脱毛の効果を得られなくなってしまいます。

さらに、脱毛クリームは肌への刺激が強いため、脱毛前の自己処理に向いていません。電気シェーバーや部位に合わせた大きさのカミソリ、VIOの場合は小さなハサミと鏡を用意しましょう。

STEP
毛の流れに剃ってシェービングする

剃り残しを避けたい自己処理では、毛の流れに逆らったほうが深くしっかりとムダ毛が剃れますが、同時に肌を傷つけるリスクも高まります。

電気シェーバーやカミソリの刃を肌に押しつけ過ぎないようにして、毛の流れに沿ってシェービングしましょう

見やすいように明るい場所で行い、部分的に小さなカミソリを使用する・シェービング剤を使用する、などの工夫を行うと良いでしょう。

STEP
ムダ毛を剃ったあとは必ず保湿をする

自己処理をすると肌の角質も一緒に削ってしまう可能性があり、肌は多少なりともダメージを受けています。

乾燥しやすい状態になっていますので、しっかりと保湿ケアしながら脱毛の効果を最大限に引き出しましょう。

保湿剤は普段使用しているものでかまいませんので、ご自身の肌に合ったものを選ぶようにします。

シェービング後に肌が赤くなってしまった場合には、清潔なタオルで巻いた保冷剤などで冷やすのも有効です。

IラインやOライン、背中やうなじなどの手が届きにくい箇所は、無理に自己処理しようとすると肌を傷つけて当日の照射ができなくなる可能性もあります。

難しい場所はサロンやクリニックでシェービングを任せるほうが無難。自己処理に自信がない方は、手の届きにくい部位や剃り残しのシェービング代が無料のサロン・クリニックを選ぶと安心です。

照射当日の流れ

Dr.石川

照射日当日の服装は、特に規定のないサロン・クリニックがほとんど。ただし着脱しやすい方がラクではあります。

脱毛する部位にもよりますが、当日の照射前にはガウンやラップタオル、紙パンツなどに着替えます。

来院時は基本的に自由な服装でかまいませんが、脱毛におすすめの服装もありますので下記にまとめました。

脱毛予約当日に適した服装

  • コットンやリネンなどの肌への刺激が少ない天然素材がベスト
  • レギンスなどぴったりした服を避けて、ゆったりとした服装を選ぶ
  • 日焼け厳禁なので、露出の少ない服装をチョイス
  • 着脱しやすい服装のほうが着替えがラク

脱毛後はレーザーや光の刺激で肌が敏感になります。さらに、熱がこもりやすい状態ですので、ゆったりしていて肌への刺激が少ない服装がベストです。

顔脱毛の場合は、メイクを落としてから照射を行います。当日メイクをして出かけてもOKですが、脱毛後にメイクをする場合はメイク道具を持って行くと良いでしょう。

Dr.石川

脱毛直後のメイクも可能ですが、肌への負担があるため「アイブロウのみ」など最小限のメイクでの帰宅を推奨します。

ワキ脱毛の場合は、インナーウェアとしてキャミソールなどワキがしっかり見える服装が最適です。

サロン・クリニックによってはワキ脱毛のみを選択した場合、ガウンやラップタオルに着替えなくても、スムーズに照射ができます。

照射日前日までは保湿が必須ですが、照射直前に保湿剤を使用すると脱毛の効果や安全性に影響が出る可能性もあります。当日はボディクリームなどの使用は避けましょう。

初めての脱毛、どこから始める?おすすめの部位

脱毛を始めるのであれば、全身まるごと脱毛をしたほうが満足感も高く、個別に脱毛を進めるよりもお得にできるのでおすすめです。

とはいえ、予算や脱毛への不安などもあり、いきなり全身脱毛をするのは抵抗がある方もいらっしゃいますよね。

初めての脱毛はライフスタイルや好みのファッションなどによって、自分に合った部位を選ぶと後悔するリスクが減ります。

Dr.石川

「初めての脱毛はどこから?」「脱毛部位の優先順位は?」と悩んでいる方向けに、初めての脱毛におすすめの部位を紹介します。

見える部分だけ脱毛してお手入れをラクに

初めての脱毛で全身脱毛をする勇気はないけど、やや広い範囲を脱毛してお手入れをラクにしたい、といった方におすすめなのが「見える部分のみの脱毛」です。

「見える部分のみの脱毛」の対象部位

ひじ下、ひざ下、ワキ、手指・手の甲、足指・足の甲など
※サロン・クリニックによってセット内容が異なります。)

見える所だけの脱毛なら、全身まるっと脱毛するよりも安いので、始めやすいです。

人気のワキ脱毛で効果を実感

普段からお手入れをしている方も多く、薄着のときに気になるワキも初めての脱毛におすすめの部位。

自分でシェービングをしても毛穴に黒いポツポツが残ってしまう、頻繁に自己処理をしなくてはいけない、など煩わしさを感じやすいワキのムダ毛。

毛が太いので痛みを感じやすい傾向はありますが、そのぶん効果を実感しやすい部位です。また、ほかの部位とくらべてリーズナブルに脱毛できるのもメリットとなっています。

ワキ脱毛のみであれば、範囲が狭いため短時間で照射が終わるのも嬉しいポイントです。

ただし、効果を実感しやすいワキ脱毛完了後には、ほかの部位も脱毛したくなる方が少なくありません。

その場合、個別に部位脱毛をしていくとセットプランよりも料金が割高になってしまうのがデメリットです。

痛みが気にならない方はVIOもおすすめ

見た目だけでなく衛生面からも人気が高まっているVIO脱毛は、痛みが気にならない方の初めての脱毛におすすめの部位。

Vライン・Iライン・Oラインといったアンダーヘアをお手入れするVIO脱毛。形を整えるだけでなく、最近ではハイジニーナ(V・I・Oすべての毛をなくす)の需要も増えています。

太い毛が生えているだけでなくデリケートな部位なため、痛みを感じやすい傾向がありますが、生理がラクになるなどのメリットも。

痛みが心配な方は、麻酔を使用できるクリニック(医療脱毛)を選択すると安心です。

また、VIOラインは事前の自己処理で剃り残しが発生しやすい部位なので、シェービング料が無料のクリニックを選ぶと良いでしょう。

生理不順の方は、キャンセル料も含めて比較しておくと後悔が少なくなります。

緊張や不安、怖い気持ちを軽くするには?

初めての脱毛は、きれいになることへの期待とともに緊張や不安、怖い気持ちもあるかと思います。

緊張のあまり照射が終わるころには全身にすごく汗をかいてしまった、身体に力が入り過ぎて次の日に筋肉痛になってしまった、といった方も。

ここでは、多くの方が感じる緊張や不安、怖い気持ちを軽くするための方法を以下にまとめました。

緊張や不安、怖い気持ちを軽くする方法

  • 事前準備をしておく
  • 充分にリサーチしておく
  • 緊張・不安をスタッフに伝える
  • 友達と一緒に行く方法も

脱毛は2回目・3回目と進んでいくうちに、緊張や不安、怖い気持ちもなくなっていきます。

Dr.石川

緊張・不安・恐怖は最初だけなので、対策をとって乗り越えていきましょう。

事前準備をしておく

初めての脱毛前には、体調管理や保湿などの下準備をしておくと不安を軽減できます。

実践したい事前の準備

前日は睡眠時間しっかりと確保する寝不足や体調不良のときは不安感も増してしまいますので、体調を整えて照射に臨みましょう。
脱毛を考え始めたら保湿ケアをスタートする効果を実感しやすくするため、痛みを軽減するため、肌トラブルのリスク回避のために、保湿をしっかりしましょう。
日頃から紫外線対策をする日焼けをしてしまうと痛みが強くなったり、当日に照射できなくなってしまう可能性も。
痛みが心配な方は麻酔の予約をしておく脱毛サロンでは使用不可ですが、医療脱毛の場合は麻酔が可能。痛みが苦手な方は、麻酔の使用を希望しておくと安心です。

上記の事前準備は、緊張・不安・恐怖などの気持ちを軽減するだけでなく、脱毛の効果をより実感しやすくしたり、痛みの軽減にもつながります。ぜひ実践してみてくださいね。

充分にリサーチしておく

たとえば「おばけ・幽霊」が良い例ですが、人は未知のものや得体の知れないものに恐怖や不安を感じます。

これは脱毛にも言えることで「これからどのような流れで照射する?」「レーザーや光は身体に害がないの?」など、分からないことがあれば怖い気持ちも増加してしまいますよね。

そこで重要になるのが事前のリサーチです。

Dr.石川

充分にリサーチをしておけば、不安や怖い気持ちが少なくなりますので、以下の項目を中心に調べておきましょう。

脱毛のリサーチでチェックしたい項目

  • 脱毛のメリット・デメリット
  • かかる料金や必要回数
  • 当日の流れや注意事項
  • 部位ごとの痛みレベル

必要回数や感じる痛みについては個人差があるため、あくまでも目安となってしまいますが、事前に知っておくと不安や怖い気持ちが軽くなります。

さらに、カウンセリング時にテスト照射をするのも一つの手。痛みが事前に分かるので「痛すぎて我慢できないのでは?」といった心配もなくなります。

事前のリサーチは、脱毛後に後悔するリスクを回避する方法としても有効です。

ただ、不安をあおるようなSNSのコメントや、効果について真実ではない情報を掲載しているページがあるのも事実。情報の取捨選択はきちんと行う必要があります。

Dr.石川

情報元がしっかり掲載されている記事・根拠がわかるページを参考にしながら、サロンやクリニックに直接問い合わせするのも良いかと思います。

緊張・不安をスタッフに伝える

照射当日に緊張してしまったり不安や怖い気持ちがあれば、スタッフに気持ちをそのまま伝えてみましょう。

初めての脱毛に通う方が緊張や不安を抱えているのは、スタッフも理解しています。

緊張を和らげるように話をしてくれたり、不安が解消するように説明してもらえるので安心して任せてOK。

緊張・不安・恐怖などの心の状態を話すことで、気持ちがラクになるはずです。

また、照射中も痛みや施術ルームの温度など、そのつど声をかけてもらえるので、気になることがあれば遠慮せずに伝えるようにしましょう。

友達と一緒に行く方法も

「初めての脱毛に一人でいくのは不安」といった方は、お友達と一緒に脱毛を始めるのもおすすめです。

「ペア割」といって、お友達と一緒に脱毛すると割引きになるサービスを実施しているサロンやクリニックもあります。

施術は、別々の部屋で照射となりますが、カウンセリングは一緒に受けられることが多いです。

お友達と一緒に脱毛を始める場合は、ペア割の割引率の高さをサロン・クリニック選びの条件に加えておきましょう。

初めての脱毛(1回目)はどのくらいの効果が実感できる?

1回目の照射後1~4週間ほどで毛がポロポロと抜け落ち、効果を実感できますが、しばらくすると照射前と同じくらいの毛が再び生えてきます。

医療脱毛であってもサロン脱毛であっても、脱毛は複数回通い、照射を重ねていく仕組み。1度行けば終わりというわけではありません。

これは脱毛レーザーや光が成長期の毛(全体の20%程度)にしか反応しないためで、1回目で効果が実感できなかったとしても普通です。

Dr.石川

医療脱毛では3回目、サロン脱毛では6回目くらいで、毛量が減ったり毛が細くなったりと、効果を実感できるようになります。

脱毛は何歳から通える?

脱毛を開始できる年齢は、サロンやクリニックによって規定が異なるので確認が必要です。

クリニックの場合15歳以上対象といったところが多い傾向にあり、脱毛サロンでは小学生以上が対象のケースが多くあります。

とはいえ、周りのお友達とくらべてしまったり、プールに入るのが恥ずかしいと感じたり、ムダ毛で悩むお子様も少なくありません。

下記に低年齢からでも脱毛ができるサロンやクリニックを紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

脱毛開始の目安は、生理が毎月順調にくるか否か

コンプレックスを解消して、自己処理による肌トラブルを防げる脱毛。早く始めれば始めただけメリットも大きいです。

ただ、中学生以下のお子様の場合ホルモンバランスがまだ整っておらず、毛の生え方も安定していませんので、医療脱毛であっても成長とともに再び毛が生えてくる可能性があります。

さらに、細い毛が多いので、その分多く回数がかかるケースも。

Dr.石川

脱毛開始は、生理が毎月順調にくるか否かを目安にしましょう。

初めての脱毛はサロンより医療脱毛を推奨

初めての脱毛だから料金が比較的安く痛みが少ないと言われる脱毛サロンでの照射を選択する、といった方もいらっしゃるかと思います。

しかし、いざ脱毛を始めたら「やっぱり医療脱毛にすれば良かった」と後悔して、脱毛サロンからクリニックに乗り換える方も少なくありません

満足のいく効果を感じられずに脱毛サロンから医療脱毛に乗り換えた場合は、医療脱毛からスタートするよりも結果的に高額になり、期間もかかってしまいます。

Dr.石川

当院では、初めての脱毛こそ医療脱毛を推奨しています。

効果を実感したい方はもちろん、痛みへの心配がある方や肌トラブルへの不安がある方も、麻酔が使用できて医師が常駐しているクリニックでの医療脱毛から検討してみてください。

医療レーザー脱毛のリスク・副作用

医療レーザー脱毛は、レーザーをメラニン(黒い色)に反応させることで発生する熱により、発毛組織を破壊し脱毛します。

レーザー照射後は、以下のような副作用があらわれる可能性があります。

  • 赤み、腫れ
  • やけど
  • 毛嚢炎
  • 硬毛化、増毛化
  • 埋没毛(埋もれ毛)
  • 皮膚や毛の状態によっては、赤いブツブツが出ることがありますが、数時間~数日で消失します。
  • 脱毛部分に赤みがある時は日焼けを避けてください。通常脱毛3週間は外出の際、脱毛部を露出する服装を控えていただくか、日焼け止めクリームなどをご使用ください。それでも稀に色素沈着が生じたり、逆に色素が抜けたりすることがあります。
  • 脱毛部位にあるホクロ・シミ・あざなどは、レーザー脱毛に伴い取れてしまったり薄くなったり、あるいは濃くなることがあります。
  • 毛穴に残った毛が黒く見えることがありますが、徐々に外に出て行きます。毛抜きで抵抗感なく抜けるものは抜いて構いませんが、無理に取ろうとして先の尖ったピンセットなどで掘ったりしないでください。
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