脇脱毛の効果は何回目から?薄くなる回数や完了・終わる期間をわかりやすく解説

毛が太く剃ってもポツポツとした黒ずみが残りがちなワキ。頻繁な自己処理にわずらわしさを感じる方も多いため、脇脱毛はとても満足感が高い美容ケアです。

脇脱毛が完了するまでには5~8回程度の通院が必要ですが、より早く脱毛を終わらせるための方法を知っていれば最低限の回数に抑えられます。

このページでわかること

  • 脇脱毛の効果実感までの回数
  • 脇脱毛が終わるまでの期間
  • 医療脱毛と脱毛サロンで回数に差が出る理由
  • 脇脱毛の回数を少なく早く完了させるための方法
Dr.石川

脇脱毛を検討している方、すでに通われている方でいつ効果が実感できるのか知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。

目次

脇脱毛は何回で終わる?効果実感までの回数の目安

脇は太い毛が生えているので、比較的脱毛の効果を実感しやすい部位です。

ただし、脱毛を受ける場所が「クリニック(医療脱毛)」なのか「エステサロン(脱毛サロン)」どちらなのかによって、完了までの回数が大きく変わります

ワキのムダ毛が薄くなるまでの回数

脇脱毛に必要な回数

【ワキ脱毛の効果実感までに必要な回数】
医療脱毛:5回
脱毛サロン:12回

医療脱毛では5回、脱毛サロンでは12回ほどで脇のムダ毛がグッと薄くなったのを実感できます。

医療脱毛5回・脱毛サロン12回後の毛の状態

  • 自己処理の頻度が明らかに減る
  • 太い毛が目に見えて減る
  • 細い毛が残る

脇は毛量・範囲の個人差が大きい部位のため上記の回数はあくまでも目安ですが、医療脱毛では早い方だと3回ほどで毛量が減ったのを実感できます

とくに毛が残りやすいのは、毛流の向きが変わる部分(ちょうど脇の真ん中あたりが毛流が変わるところです)。毛の根元の深さが他の部分よりも深いので、毛が残りやすい特徴があります。

ツルツル・完了までの回数

ツルツルのワキまでにかかる回数

【お手入れがほぼ不要になるまでの回数】
医療脱毛:8回
脱毛サロン:18回

5回でも満足する方が多い脇脱毛ですが、ムダ毛のお手入れがほとんどいらないツルツルの状態まで脱毛したい場合は、医療脱毛で8回、脱毛サロンでは18回の照射が目安です。

脱毛が完了しても、脱毛サロンの場合は数年後に自己処理が必要なほど生えてくるケースがあります。ツルツルの状態を保ちたい場合は、毛がまた生えてきたら脱毛サロンに定期的に通う、または医療脱毛に切り替えて永久脱毛を目指す、といった選択肢があります。

脇脱毛が終わるまでの期間

Dr.石川

毛周期に合わせ間隔を空け、2~3カ月ごとに通います。医療脱毛5回の場合は、8カ月~1年程度が完了の目安です。

毛周期に合わせて間隔を空けて通うのが基本

毛周期に合わせて通院します

脇の脱毛間隔:2~3カ月

医療脱毛であっても脱毛サロンであっても、前提として毛周期(ヘアサイクル)に合わせて通う必要があります

毛周期
毛周期

それぞれの毛は、成長期⇒退行期⇒休止期といったサイクルを繰り返している。毛周期は部位ごとに異なり、個人差もあります。

脱毛のレーザーや光は、成長期の毛にしか反応しません。お休みしている毛であったり、これから抜け落ちる毛には効果がないので「どれだけ成長期の毛があるか」が重要なポイントになります。

脇脱毛の場合、毛周期に合わせた理想的な照射間隔は2~3カ月ごとです。

脱毛中は毛の状態をよく観察して、成長期の毛が生えそろったタイミングで脱毛に通いましょう。

成長期の毛の見極め方

  • 目に見えてしっかりと生えている
  • シェービング翌日からすぐに伸びる

脱毛が進むとだんだん生えるスピードが遅くなりますので、2~3カ月の範囲内で少しずつ間隔を空けていくのがおすすめです。

Dr.石川

脇脱毛を早く終わらせようと間隔を詰めて通っても、ムダな照射になってしまうので注意が必要です。

医療脱毛の場合は8カ月~1年5カ月程度かかる

ワキ脱毛にかかる期間

医療脱毛で脇のムダ毛をお手入れする際は、5回:8カ月~1年8回:1年2カ月~1年5カ月の期間が目安です。

(2~3カ月間隔で脱毛を受けた場合の期間です)

Dr.石川

もともと毛量が少ない方はより早く効果が実感できます。また、毛周期の期間が短めの方は通うスピードを早めることで、より早く完了を目指せます。

脱毛サロンの場合は2~4年

脱毛サロンで脇脱毛をする場合は、2~4年が期間の目安です

医療脱毛と比べて時間がかかりやすいですが、回数を重ねていくと毛が細くなったり、生えるペースがゆっくりになっていきます。

毛量が多かったり、ムダ毛の生えている範囲が広かったりするとさらに効果実感までには回数が多くかかります。

Dr.石川

効果をより早く実感したい方は、最初からクリニックで受けられる「医療脱毛」の選択がおすすめです。

医療脱毛と脱毛サロンで回数に差が出る理由

医療脱毛と脱毛サロンでは効果実感までの回数に2倍以上差があり、この理由には目的の違い脱毛方式の違いがあげられます。

脱毛の目的が違う

Dr.石川

医療脱毛と脱毛サロンでは、そもそもの脱毛目的が異なります。

医療脱毛とエステ脱毛 それぞれの目的の違い

医療脱毛と脱毛サロンの目的の違い

医療脱毛毛乳頭・毛母組織・バルジ領域といった発毛にかかわる組織を破壊。永久脱毛を目指す。
脱毛サロン毛包にダメージを与える。一時的な減毛・抑毛・制毛を目指す。

発毛組織を破壊する行為は医療行為ですので、永久脱毛が行えるのは医療機関のみです1)

医療脱毛では、発毛組織を破壊して毛が生えないようにします。いちど破壊された発毛組織は再生しないので、永久脱毛を目指せます。

対して、脱毛サロンでは毛の成長にかかわる細胞たちにダメージを与えて、毛が生えるのを遅くしたり、お休みしている期間(休止期)を長くしたり、毛を細くしたりします。

脱毛サロンでは発毛組織を破壊できないので、あくまでも一時的な減毛・抑毛・制毛が目的です。

Dr.石川

このような目的の違いから、脱毛効果実感までの期間に差がでてきます。

脱毛方式が違う

医療脱毛と脱毛サロンは「肌に光線を当てる」といった点だけ見れば同じような照射に思えますが、脱毛方式が異なります。

Dr.石川

医療脱毛では「医療レーザー脱毛機」を使用し、脱毛サロンでは「光(IPL)脱毛機」を使用しています。

医療脱毛とエステ脱毛 それぞれの扱う脱毛機の違い

医療脱毛と脱毛サロンの脱毛方式の違い

医療脱毛医療レーザー脱毛機を使用する
熱破壊式脱毛
蓄熱式脱毛
脱毛サロン光(IPL)脱毛機を使用する
IPL脱毛
SHR脱毛(THR脱毛)
s.s.c脱毛

脱毛方式による照射エネルギーの差
医療脱毛 > 脱毛サロン

脱毛サロンよりも医療脱毛のほうが使用する脱毛機のエネルギーが強いため、少ない回数で脱毛効果が実感できます。

対して、脱毛サロンでは1回ごとのエネルギーが弱いので、そのぶん効果実感までの回数も多くかかります。

Dr.石川

医療脱毛では1回の照射で発毛組織をやっつけ、脱毛サロンでは複数回に渡ってじわじわと発毛組織を弱らせる、といったイメージです。

破壊されていない発毛組織は再生するため、脱毛サロンでは脱毛完了後も数年するとまた毛が生えてくる可能性の高い脱毛方法です。

定期的に通い続けなければならず、一生涯といった長い目でみても回数が多くかかります。

脇脱毛の回数を少なく早く完了させるための方法はある?

Dr.石川

下記に気を付けるようにすると、脱毛までの回数や期間が短くなる可能性があり、効率の良い脇脱毛ができます。

  1. 効果実感が早いのは医療脱毛
  2. 保湿を心がける
  3. 脱毛を検討したその日から毛抜きは使用しない

効果実感が早いのは医療脱毛

Dr.石川

脇脱毛の効果実感までの回数が少なく期間が短いのは医療脱毛です。

  • なるべく少ない回数で脱毛を完了させたい
  • 早く自己処理から解放されたい
  • 何度も脱毛に足を運ぶのはつらい

このような方は、医療脱毛を選択すると良いでしょう。

保湿を心がける

より最短で脇脱毛を完了させるためには、ていねいな保湿が不可欠です。

保湿で適切な脱毛効果が得られる理由

  • 肌のコンディションが整う
    照射出力を上げられるので少ない回数で効果を実感しやすい
  • 肌トラブルが起こりにくい
    乾燥がひどいと脱毛照射が受けられません
  • 色素沈着が起こりにくい
    レーザーのエネルギーが分散しないので1回の効果が実感しやすくなる

脇はふだんから保湿している方が少ないかと思いますが、脱毛中はしっかりと保湿を行うようにしましょう。

Dr.石川

脇は蒸れやすい部位なので、べたつきが気にならないローションタイプ、ジェルタイプの保湿剤がおすすめです。

脱毛を検討したその日から毛抜きは使用しない

脱毛中はもちろん、脇脱毛を検討したその日から毛抜きの使用を避けましょう。

毛抜きを使用していると毛周期が乱れるため、2~3カ月ごとに通ってもスムーズに脱毛を完了させられない可能性があります。

1回の効果を最大限に引き出し少ない回数で脱毛を終わらせるためには、毛抜き・ブラジリアンワックスなど毛を引き抜くお手入れはNGです。

Dr.石川

毛を引き抜くと脱毛照射時に反応するものがなくなってしまうので、どれだけ照射しても脱毛効果はゼロになってしまいます。

医療レーザー脱毛のリスク・副作用

医療レーザー脱毛は、レーザーをメラニン(黒い色)に反応させることで発生する熱により、発毛組織を破壊し脱毛します。

レーザー照射後は、以下のような副作用があらわれる可能性があります。

  • 赤み、腫れ
  • やけど
  • 毛嚢炎
  • 硬毛化、増毛化
  • 埋没毛(埋もれ毛)
  • 皮膚や毛の状態によっては、赤いブツブツが出ることがありますが、数時間~数日で消失します。
  • 脱毛部分に赤みがある時は日焼けを避けてください。通常脱毛3週間は外出の際、脱毛部を露出する服装を控えていただくか、日焼け止めクリームなどをご使用ください。それでも稀に色素沈着が生じたり、逆に色素が抜けたりすることがあります。
  • 脱毛部位にあるホクロ・シミ・あざなどは、レーザー脱毛に伴い取れてしまったり薄くなったり、あるいは濃くなることがあります。
  • 毛穴に残った毛が黒く見えることがありますが、徐々に外に出て行きます。毛抜きで抵抗感なく抜けるものは抜いて構いませんが、無理に取ろうとして先の尖ったピンセットなどで掘ったりしないでください。

参考文献

  1. 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて/医政医発第105号(厚生労働省医政局医事課長通知)
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