顔脱毛で毛穴はなくなる？黒ずみにも効果があるのか・逆に毛穴が広がるって本当？

美肌の天敵である毛穴。とくに鼻や頬は毛穴が気になりやすいパーツですが、顔脱毛をすると毛穴が目立たなくなる効果があります。

ここでは、顔脱毛の毛穴や黒ずみへの効果、効果実感までの回数、顔脱毛とIPL美肌治療との違いについて解説しています。

顔脱毛で逆に毛穴が広がる原因や顔脱毛の効果をより実感しやすくするためのケア方法も掲載していますので、毛穴にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

顔脱毛を受ける場所には、医療クリニックとエステサロンがあります。効果の実感しやすさ、万が一の肌トラブルへの対応などを踏まえて、クリニックで受ける医療脱毛がおすすめです。そのため、当ページでも医療の顔脱毛について掲載しています。

顔脱毛で毛穴は目立たなくなるの？

• 毛穴を隠すためにファンデーションを塗っても、逆に目立ってしまう
• クレンジングや洗顔、化粧水などで毛穴ケアをしてもなかなか効果を実感できない

このような方は多いのではないでしょうか。顔脱毛を行うと、副次的効果として毛穴が根本的に目立たなくなる効果があります。

産毛がなくなると毛穴も目立ちにくくなる

顔脱毛の本来の目的は毛をなくすこと。産毛が一掃されると毛穴が目立ちにくくなる効果があります。

分かりづらいですが、顔にはびっしりと産毛が生えています。顔にはそれだけ毛穴がたくさんある証拠です。

毛があると毛穴自体が広がってしまいますが、顔脱毛を行うと毛がなくなるので次第に毛穴が引き締まっていきます。

顔脱毛でとくに毛穴への効果を得たい場合は、アレキサンドライトレーザーの脱毛機を扱うクリニックを選ぶのも一つの手。

アレキサンドライトレーザーはコラーゲンの生成を促します。たるみ改善や肌質の改善にも効果があり、肌質が良くなると毛穴も引き締まります。

汚れを落としやすくなる効果も

顔脱毛で毛穴が小さくなると、それだけ汚れを落としやすくなる効果があります。

いわゆる「毛穴詰まり」は、過剰分泌された皮脂や汚れが毛穴に詰まってしまい、ふだんの洗顔で落とし切れていない状態です。

この頑固な毛穴詰まりにお悩みの方も少なくありませんが、毛を核として皮脂汚れが成長しているケースが多く見られます。

汚れがあればそれだけ毛穴も開くので汚れをしっかりと落とすのが大切ですが、顔脱毛をすると毛穴が小さくなるので、汚れが入り込みにくく、さらに落としやすくなる効果が期待できます。

顔脱毛の黒ずみへの効果は？

黒ずみの原因は主に2つ。顔脱毛は、どちらのタイプの黒ずみにも効果が期待できます。

毛が原因の黒ずみ

シェービング後は毛の断面が見えやすく、黒ずみに見えてしまうことがあります。シェービングしたら肌ざわりは良くなったけど毛穴が目立った、といったケースがこの黒ずみタイプです。

さらに、シェービングによって起こりがちな埋没毛（埋もれ毛）も、ポツポツと黒ずみに見えてしまうことも。

顔脱毛で毛を生えなくなれば、毛が原因の黒ずみが改善されます。

毛穴詰まりが酸化したことによる黒ずみ

毛穴詰まりが酸化すると黒ずみに発展します。毛穴が汚れで押し広げられる＆毛穴詰まりが酸化して黒ずみになると、二重に美肌から遠ざかることに。

顔脱毛では毛穴への効果実感までに何回通院が必要なの？

1回のみの通院では、顔脱毛で毛穴への効果を実感はあまり期待できません。

毛穴を目立たなくするには8回が理想

顔は脱毛効果実感までの回数がかかる部位＝毛穴への効果実感までにも回数がかかる

顔の産毛は脇やひざ下などの太い毛に比べてメラニンが少ないので、それだけ通院の回数も必要です。

回数を重ねるごとに肌質が変化し、5回目くらいには毛穴が目立ちにくくなります。

70～80％程度の毛を脱毛し、じゅうぶんに毛穴への効果を実感するには、8回の通院が目安と考えておきましょう。

8回目の通院後は自己処理がほとんどいらない程度にまで脱毛が進み、小さくなった毛穴の数も増えます。

さらに美肌を目指す場合は10回以上

さらに手触りが良くキメの整った肌を目指すのであれば、10回以上の施術がおすすめ。

他の部位よりも回数が多くかかる顔であっても、10回以上通院するとツルツルの状態にかなり近づきます。

ほとんどの産毛がなくなり、多くの毛穴が引き締まる、目立たなくなる、といった効果が期待できます。

顔脱毛で逆に毛穴が広がるってホント？

顔脱毛と毛穴についてインターネットで検索すると「顔脱毛　毛穴　広がる」「顔脱毛　毛穴　目立つ」といったネガティブなワードも目にします。

顔の産毛をなくすと同時に、毛穴への効果が期待できる顔脱毛は良いことずくめに見えますが、稀に顔脱毛で毛穴が広がってしまうことがあります。

顔脱毛で毛穴が広がる・開く原因と対策

レーザーの刺激によって毛穴が広がる

顔脱毛後に毛穴が広がってしまう原因は、レーザーの刺激によるものです。

毛穴が広がることは稀ですが、理由としては脱毛機の出力が高い状態で脱毛施術を受けたケースが多くなります。

毛穴が広がると同時に、腫れや赤み、むくみなどを感じる方もいますが、多くの場合は一時的副作用であり、肌が回復するとともに改善します。

生理前のホルモンバランスが乱れているときや寝不足など体調不良のときは、レーザーの刺激を強く感じる場合があります。

ポップアップが開いた毛穴・黒ずみに見えている可能性も

脱毛で起こるポップアップ現象が、毛穴の開きや黒ずみに見えている可能性もあります。

ポップアップは蓄熱式脱毛機よりも熱破壊式脱毛機で起きやすい現象です。施術から1～2週間ほどで他の毛と同じように抜け落ちます。

顔脱毛とIPL美肌治療の違い

顔脱毛と同じように、毛穴に効果があるIPL美肌治療。顔脱毛・IPLどちらも光線を肌に当てる、毛穴にも効果がある点は同じですが、目的が全く異なります。

顔脱毛では強いエネルギーのレーザーをスポット的に発毛組織に当てていくのに対し、IPLは脱毛よりも波長が幅広く、肌に届くエネルギーもマイルドです。

顔脱毛では毛をなくすのが目的であり、毛穴を目立ちにくくする副次的効果があります。

一方、IPLはシミや色素沈着、ニキビ跡や開いた毛穴に効果的で、副次的効果として脱毛が挙げられます。

ただし、IPL美肌治療の脱毛効果は顔脱毛よりも高いものではなく、回数を重ねてもツルツルにするのは難しいです。

顔脱毛とIPL美肌治療は同時にできる？空ける間隔は？

顔脱毛と同じ日にIPL美肌治療の施術は受けられません。

基本的には2週間ほど空ければ同時進行もできますが、単独で顔脱毛をするよりも脱毛効果が減ってしまうことが考えられるので推奨できません。

IPL美肌治療は脱毛効果もありますが、永久脱毛レベルには及ばず、一時的な抑毛や減毛程度です。

IPLでダメージを受けた毛穴から毛が一時的に生えてこない場合、顔脱毛をしてもムダな照射になってしまいます（毛がないために顔脱毛での効果を得られない）。

そのため、顔脱毛5～8回⇒IPL美肌治療に切り替え、といった方法がおすすめです。

顔脱毛の効果をより実感しやすくするための脱毛中のケア方法

さいごに、顔脱毛でより毛穴への効果を高めるためのケア方法をまとめました。

• 肌を乾燥させない
• 肌を清潔に保つ
• 紫外線対策を行う
• 毛を引き抜くお手入れはNG

肌を乾燥させない

脱毛後の肌はとても乾燥しやすい状態です。いつもよりもていねいな保湿を心がけましょう。

顔脱毛のあとは、脱毛レーザーの熱でダメージを負った状態です。保湿を怠ると肌トラブルを起こしやすく、毛穴も目立ってしまいがち。

保湿剤（化粧水）の使用量は、いつもの2倍程度が目安です。数回に分けて肌を優しく抑えるように、塗るのがポイント。

一度に手に取る化粧水は、そこまで多くしなくてもかまいません。回数をいつもより増やすイメージでていねいに保湿するのがおすすめです。

肌を清潔に保つ

毛嚢炎を防ぐため、脱毛中は肌を清潔に保ちましょう。

通院後の肌はバリア機能が低下しています。そのため、ふだん肌に影響のない常在菌であっても、脱毛後は毛穴に入り込み増殖して炎症を起こす可能性があります。

とくに注意していただきたいのが、毛嚢炎（もうのうえん）です。

レーザー照射でついた毛穴の細かな傷に、常在菌が入り込みニキビのような赤いプツプツや膿ができてしまうこともあります。

数個程度であれば1～2週間ほどで治りますが、最悪の場合は跡が残る、クレーターのような凹みができる、といった事態に。

次回の照射にも影響がでてくるため、肌を清潔にしていてもたくさんの毛嚢炎ができてしまった場合は、すぐにクリニックに連絡するようにします。

紫外線対策を行う

脱毛中の日焼けは厳禁です。紫外線対策を行って肌を日焼けから守りましょう。

脱毛期間中に日焼けをすると、毛穴が目立ちやすくなる、脱毛の効果が減る、痛みを感じやすくなる、などのデメリットがあります。

紫外線は冬でも地上に降り注いでいますし、顔は紫外線にさらされやすい部位ですので、メイクをしなくても日焼け止めの使用は必須です。

顔脱毛前のメイクや日焼け止めの使用はOKですが、きちんとクレンジングで落としてから施術に臨みます（やけどの危険性があるため）。

毛を引き抜く行為はNG

脱毛中の毛を引き抜くお手入れ（毛抜きや毛穴パックの使用）は、毛周期が乱れ正しい顔脱毛の効果が得られません。

毛を引き抜くとレーザーが反応するはずのメラニンがなくなり、脱毛効果が得られないので、毛穴への効果も見込めません。

また、剥がすタイプの毛穴パックのような角栓を引き抜くお手入れでは、産毛まで抜けてしまうので脱毛効果がゼロになってしまいます。

毛穴の黒ずみが気になっても、脱毛期間中に吸着力の強い毛穴パックを使用するのはNG。

毛を引き抜くようなケア行うと毛周期が乱れるため、じゅうぶんな回数照射しても正しい脱毛効果が得られません。

脱毛中のお手入れはシェービングに留め、肌を労わるようにケアしましょう。