IPLは老けるって本当？　効果がない・やめたほうが良いと言われる理由やデメリットまとめ

IPLは、インテンス・パルス・ライトと呼ばれる光を肌全体に照射する美容治療です。

肌への負担を抑えながら、さまざまな肌トラブルを改善する効果が期待でき、エイジングケアとしても人気があります。

しかし、「IPLは老ける」「効果がない」といったネガティブな意見があるのも事実です。

もし老化につながったり、効果が得られなかったりするのであれば、施術を受けるのが不安になってしまいますよね。

そこで今回は、IPLは老ける・効果がないと言われる理由や、施術を受ける際の注意点などについて解説していきます。

リスクを抑えて安全にIPLを受けるためにも、事前に確認しておきましょう。

IPL美肌治療は老ける？その理由は

結論からいうと、IPLによって肌が老ける心配はほとんどありません。

IPLは、メラニンの排出をサポートするとともに、肌のターンオーバーを促して、さまざまな肌トラブルにアプローチする治療法です。

老けるどころか、シミやくすみ・小じわを解消して、若々しい肌へと導く効果が期待できます。

しかし、適切な頻度を守らなかったり、アフターケアを怠ったりすると、肌に負担がかかり、結果的に老化を招いてしまうおそれがあります。

ここでは、IPLで老けるといわれる理由を3つ紹介します。

• 施術のやりすぎ
• 施術後のお手入れ不足
• 好転反応

施術のやりすぎ

IPLの理想的な頻度は、3〜4週間に一度といわれています。早く効果を得たいからといって、短すぎるペースで施術を受けるのは逆効果です。

必要以上に受けると、肌へのダメージが蓄積し、乾燥や肌荒れ・しわなどを引き起こすおそれがあります。

また、角質層が薄くなり、見た目はツヤがあるのに内部は敏感な「ビニール肌」になるリスクもあります。ビニール肌は紫外線や摩擦などの外部刺激に弱いため、肌の老化を早めてしまうのです。

肌質や使用する機器によっても適切な間隔は変わってくるため、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

施術後のお手入れ不足

IPLを受けたあとの肌は、デリケートで刺激を受けやすい状態です。そのため、しっかりと保湿を行い、肌を守ってあげなければなりません。

ケアを怠ると、赤みやかゆみ・乾燥が長引き、老化につながるため注意しましょう。

また、施術後は紫外線の影響も受けやすくなります。紫外線を浴びると、シミが悪化したり、やけどや色素沈着を起こしたりする危険性があります。

好転反応

好転反応とは、治療の過程で一時的に肌の状態が悪化する症状です。たとえば、シミや色素沈着が濃くなったり、ニキビが増えたりするケースがあります。

好転反応は、IPLによって肌の細胞が活性化され、内部に蓄積していた老廃物が押し出されるために起こります。

施術前よりも肌の状態が悪くなると、老けたように見えてしまうかもしれません。

しかし、実際にはIPLの効果が出て肌がきれいになっている証拠です。1〜2週間で自然に改善していくため、心配はないでしょう。

IPLはやめると老ける？

IPLは、継続的な治療によってきれいな肌の状態をキープできます。

しかし、やめると肌老化が進行したり、もとの肌に戻ったりしないか心配な方も多いのではないでしょうか。

実際には、継続していたIPLをやめても、肌が急激に老けることはありません。肌トラブルが再発し、もとの肌に戻る場合も時間をかけてゆっくり進行します。

ただし、肌の老化が止まるわけではないため、新たなシミやしわなどが発生する可能性はあります。

よい状態をできるだけ長く保つためには、念入りなスキンケアや紫外線対策が大切です。新たな肌の悩みがでてきたら、IPLの再開も検討しましょう。

IPLの効果がないと言われる理由

「IPLを受けたのに効果がなかった」と感じるケースは少なからずあるようです。

ここでは、IPLの効果を実感できない理由を紹介します。事前に確認して対策を行えば、十分な効果を得られる可能性が高まりますよ。

• 施術回数が少ない
• 症状がIPLに適していない
• 出力が弱い

施術回数が少ない

IPLの効果のあらわれ方は、肌質や症状によって個人差があります。

1回で肌質の変化を実感できる方もいますが、肌の状態によっては複数回の施術を繰り返す必要があるでしょう。

一般的に、十分な効果を得るには5〜10回程度の施術が理想的と言われています。

複数回の治療が必要だと知らずに1回でやめてしまい、効果がなかったと後悔する人も少なくありません。

IPLは1回では劇的な変化はなく、定期的なペースで回数を重ねて、徐々に肌質の改善を目指していく治療です。

肌の状態を医師に診てもらったうえで、最適な治療回数をあらかじめ確認しておきましょう。

症状がIPLに適していない

IPLは、シミやくすみ・ニキビ・赤ら顔・毛穴の開きなど、さまざまな症状に対応できるのが魅力です。

しかし、すべての肌トラブルを改善できるわけではありません。

たとえば、クレーター状のニキビ跡や、深く刻まれたしわのような重症度の高い肌トラブルは、IPL治療では改善が困難です。

まずは、自分の肌の悩みにIPLが対応可能なのかを確認する必要があります。

出力が弱い

照射する光エネルギーの出力があまりにも弱いと、効果を感じられないおそれがあります。

しかし、逆に肌質や症状に対して強すぎる出力だと、やけどのような肌トラブルを起こしかねません。

肌へのダメージを抑えながら十分な効果を得るには、肌の状態に合わせて適切な強さで照射する必要があります。施術者の経験と技術力が、効果に大きく影響するといえるでしょう。

IPLのデメリット・危険性

IPLは肌への負担やダウンタイムが少なく、安全性の高い治療法です。

しかし、以下のようなデメリットやリスクについても理解しておく必要があります。

• 一時的に肌の状態が悪くなる
• 肝斑は悪化するおそれがある
• やけどや水ぶくれのリスクがある
• 治療を受けられない人もいる

一時的に肌の状態が悪くなる

施術後は2〜3日は、赤みや腫れ・かゆみなどの副作用が生じる場合があります。

また、しみやそばかす部分に、マイクロクラストと呼ばれる細かいかさぶたができるケースも多いです。

日常生活に支障が出るほどではなく、メイクも施術直後から可能ですが、しばらくはデリケートな状態が続くため、肌に刺激を与えないように注意する必要があります。

肝斑は悪化するおそれがある

肝斑とは、主に頬や目の下に左右対称であらわれる、茶褐色の色素班です。とくにホルモンバランスが崩れやすい30代後半以降にできやすいといわれています。

肝斑は刺激により悪化する傾向があるため、IPLを照射すると悪化するおそれがあります。

そのため、気になるシミや色素沈着があっても、肝斑が混在していると施術を受けられないケースが多いです。

やけどや水ぶくれのリスクがある

IPLは肌への負担が少ない治療法ですが、照射する際の出力が高すぎると、やけどや水ぶくれになるおそれがあります。

また、施術前後の日焼けも、やけどの原因となるため注意が必要です。

症状がひどいと傷あとが残ってしまう危険性があるため、やけどや水ぶくれが生じた場合はすぐに受診してください。

治療を受けられない人もいる

• 施術前に過度の日焼けをした方
• 妊娠中の方
• 日光過敏（光アレルギー）の方
• てんかん発作の既往がある方
• アルコール中毒の方
• 糖尿病や高血圧の方
• アトピーやケロイド体質の方

条件が合わなければ施術ができない点を理解して、紫外線対策のように事前にできる対策はしっかりと行いましょう。

失敗を避ける方法は？

副作用や失敗のリスクを完全にゼロにするのは困難です。しかし、以下のような対策によってリスクが軽減し、より安心して治療を進められます。

信頼できるクリニックで施術を受ける

実績が豊富で技術力のある医師にお任せすれば、適切な出力や回数で治療を進めてもらえ、失敗を回避できる可能性が高まります。

また、カウンセリングやアフターケアが丁寧かどうかも重要なポイントです。

事前に注意点や起こりうる副作用などを確認して、疑問や不安を解消しておけば、万が一トラブルが生じた際にも冷静に対処できるでしょう。

適切なアフターケアを行う

IPL後の保湿ケアや紫外線対策をしっかりと行うことで、やけどや乾燥などの肌ト ラブルを回避するとともに、治療効果を高められます。

カウンセリングの際には、セルフケアの方法についても医師に確認しておくと安心です。