ダーマペンのいちご鼻への効果 – 何回必要か・何ミリが良いのかを解説

鼻の毛穴が黒く目立つ「いちご鼻」の原因はさまざまです。間違ったケアをしてしまうと、改善につながらないだけではなく、症状を悪化させてしまうおそれも。

美容クリニックでのダーマペン治療では、肌の再生力を高めてターンオーバーを促し、いちご鼻の改善を目指せます。

今回は、ダーマペンのいちご鼻への効果や必要回数・値段・適切な深さなどについて詳しくまとめました。

「セルフケアではいちご鼻が改善しない」「いちご鼻に効果的な治療法が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

いちご鼻になる原因とは？

いちご鼻とは、鼻全体の毛穴がブツブツと黒ずんで、いちごのように見える状態のことです。

大きく「角栓タイプ」「メラニンタイプ」「開き毛穴タイプ」の3種類があり、それぞれ原因が異なります。

まずは、いちご鼻のおもな原因を把握し、自分の症状がどれに当てはまるのかを確認しましょう。

• 皮脂の過剰分泌
• ターンオーバーの乱れ
• 紫外線や摩擦などの外部刺激
• 毛穴の開きやたるみ

皮脂の過剰分泌

皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に角栓が詰まって表面が黒ずみ、いちご鼻を引き起こしてしまいます。とくに鼻は、皮脂分泌が盛んで角栓が詰まりやすい部分です。

もともと皮脂の分泌量が多い肌質の方もいますが、肌の乾燥や生活習慣の乱れなどが過剰な皮脂分泌の原因となるケースも少なくありません。

角栓を無理に押し出して肌を傷つけてしまうと、毛穴が凸凹としたクレーターになり、セルフケアではなかなか改善できないため注意が必要です。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌が一定の周期で生まれ変わるサイクルです。

通常、ターンオーバーは約4〜6週間のサイクルで行われており、古い角質やメラニンを体外へ排出する役割が。

しかし、ターンオーバーが乱れると、古い角質やメラニンが肌の表面に残ったままとなり、どんどん蓄積していきます。

その結果、角栓が詰まったり、毛穴まわりにメラニンが沈着したりして、黒く目立つようになるのです。

このようにターンオーバーの乱れは、毛穴が詰まって黒ずむ「角栓タイプ」と、メラニンが肌に蓄積する「メラニンタイプ」両方のいちご鼻につながるおそれがあります。

なお、角栓タイプは触るとザラつきがありますが、メラニンタイプは毛穴の詰まりが原因ではないため、表面はサラサラとしているのが特徴です。

ターンオーバーが乱れる原因はさまざまで、食生活の乱れや睡眠不足・ストレス・タバコなど生活習慣が大きく影響するといわれています。

紫外線や摩擦などの外部刺激

紫外線を過剰に浴びたり、皮膚に強い摩擦が加わったりすると、肌を守ろうと細胞が活性化してメラニンが大量に生成されます。

必要以上に増えたメラニンは、うまく体外に排出されません。毛穴の入り口に色素が沈着して、黒ずんで見えてしまうのです。

角栓タイプとは原因が異なるため、通常の毛穴ケアでは改善が期待できないでしょう。

メラニンタイプのいちご鼻を防ぐには、紫外線対策や保湿ケアなどを心がけ、肌へのダメージを抑えることが大切です。

毛穴の開きやたるみ

間違ったスキンケアや保湿不足などにより毛穴の開きが生じると、肌がポツポツと黒ずんで見える場合があります。

これが「毛穴開きタイプ」のいちご鼻。角栓が詰まっているわけではなく、開いた毛穴が影となって黒く見えている状態です。

乾燥がおもな原因ですが、毛穴に詰まった角栓を無理やり押し出したり、毛穴パックをやりすぎたりして、毛穴が開いたままになるケースも多く見られます。

また、加齢によってコラーゲンやエラスチンなどの美容成分が減少し、肌のハリが失われると肌全体にたるみが生じ、毛穴が楕円形に。

ダーマペンのいちご鼻への効果

タイプによって原因や対処法が異なるいちご鼻ですが、どのタイプに対してもダーマペンは高い効果を発揮します。ダーマペンのおもな効果は以下のとおりです。

• 肌のターンオーバーを整える
• 皮脂の過剰分泌を抑える
• メラニン色素の排出を促す

ダーマペンは、超極細針で肌に微細な穴を形成し、自然治癒力を高めて肌トラブルを改善する治療法です。

傷が修復される過程でターンオーバーが促進され、毛穴の詰まりや黒ずみ・色素沈着などの改善効果が期待できます。

また、コラーゲンやエラスチンが活性化し、肌のハリ・弾力が向上することで、毛穴の開きやたるみも目立ちにくく。

皮脂の過剰分泌を抑制する効果も期待できるため、治療を重ねるごとに、いちご鼻になりにくい肌質へと変化していくでしょう。

毛穴トラブルが悪化してクレーター状になった肌も、回数はかかりますが、ダーマペンによって改善が見込めます。

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通院は何回必要？

いちご鼻のような毛穴トラブルに対しては、5回程度。

ダーマペンは続けるほど効果が高まるため、1回の治療では劇的な変化は期待できません。

肌の状態によって必要な回数は異なりますが、いちご鼻のような毛穴トラブルに対しては、5回程度治療を繰り返すと効果を実感しやすいでしょう。

症状が重いと、さらに回数がかかる可能性があります。また、施術の間隔は3〜4週間ほど空けてください。

即効性がある治療ではないため、なかなか効果があらわれなくても、根気よく続けていきましょう。

ダーマペン鼻のみの値段はどのくらい？

鼻のみは、一回8,000～15,000円。

ダーマペンは基本的に自由診療となり保険が適用されないため、クリニックによって値段に差があります。

ダーマペンの「鼻のみ」と「肌全体」1回の料金相場は以下のとおりです。

鼻のみ	8,000～15,000円
顔全体	15,000～30,000円

施術する範囲が広いほど値段が高くなる傾向があり、鼻のみであれば比較的安価に通えます。

「気になる鼻だけをケアしたい」「できるだけ安くダーマペンを受けたい」という方は、部分的な治療を検討してみましょう。

顔全体のような赤みや腫れが目立ちにくく、ダウンタイムを短くできるメリットもあります。

ただし、鼻のみの施術に対応していないクリニックもあるため、事前に確認が必要です。（ちなみに当院では鼻のみの施術はお受けしておりません。）

また、麻酔代やアフターケア代が含まれているか、お得な回数コースが用意されているかなども確認するとよいでしょう。

いちご鼻へのダーマペンの深さは何ミリが良い？

いちご鼻には1.0〜1.5mmの深さ。

ダーマペンでは、針の深さを0.2〜3.0mmまで調節でき、肌トラブルによって適切な深さが異なります。

毛穴の状態にもよりますが、いちご鼻には1.0〜1.5mmの深さが一つの目安です。

いちご鼻のおもな原因である毛穴トラブルを改善するためには、肌のターンオーバーを促進させる必要があります。

ターンオーバーは、表皮の一番下にある基底層で新しい細胞が作られ、皮膚が生まれ変わる仕組みです。

1.0〜1.5mmの針は基底層まで届くため、いちご鼻に対して高い効果が期待できます。

ただし、クレーターができている場合、基底層よりも下にある真皮層までダメージが達している可能性があり、さらに深い2.0mm以上の針での対応が必要なこともあります。

このように、ダーマペンでは症状に応じて細かく針の深さを調節しなければいけません。

適切な層にアプローチできていないと、効果が半減するだけではなく、色素沈着や傷跡が残ってしまう危険性もあります。

さらに、針の深さによって痛みやダウンタイムが変わってくることも考慮するべきです。トラブルを防ぐためにも、実績が豊富で信頼のできる医師のもと、治療を進めていきましょう。

いちご鼻はダーマペンよりレーザーのほうが良い？

いちご鼻の改善が期待できる治療法として、ダーマペンのほかにレーザー治療があります。

数あるレーザー治療のなかでも、いちご鼻のような毛穴トラブルには「フラクショナルレーザー」が効果的です。

フラクショナルレーザーもダーマペンと同様、肌に無数の穴を開けて自然治癒力を高める治療法ですが、アプローチできる深さと穴の密度が異なります。

肌のより深い層までレーザーが届くフラクショナルレーザーでは、クレーターのような重度の症状にも高い効果が期待できるでしょう。

一方で、穴の密度はダーマペンよりも低いため、痛みを感じやすく、ダウンタイムも長引く傾向があります。

また、微弱のレーザーを肌に照射してメラニン色素に働きかける「レーザートーニング」や「ピコトーニング」は、とくにメラニンタイプのいちご鼻治療に適しています。

肌へのダメージを最小限に抑えながら、シミや色素沈着などが徐々に薄くなっていきます。

コラーゲンの生成を促す作用もあるため、毛穴の開きやたるみが解消される可能性もあるでしょう。

レーザーの種類	特徴・効果
フラクショナルレーザー	レーザーで肌に微細なドット状の穴を形成し、肌本来の再生力を引き出す治療法。重度の毛穴トラブルにも効果を発揮する反面、痛みや熱感を感じやすい。
レーザートーニング	低出力のレーザーを肌全体に照射してメラニン色素を破壊する治療法。シミやくすみ・肝斑の改善や、肌全体のトーンアップに効果的。
ピコトーニング	肌へのダメージを抑えながら、衝撃波によってメラニン色素を粉砕する治療法。レーザートーニングと比べてパルス幅（レーザーの照射時間）が短く、より少ない回数で高い効果が期待できる。

ダーマペンとレーザー治療のどちらがいちご鼻に効果的なのか、一概にはいえません。

それぞれに異なる特徴があり、対応できる症状やダウンタイムなどが変わってくるため、医師と相談しながら自分の肌状態に最適な方法を選択してください。

セルフダーマペンもいちご鼻に効果があるの？

セルフダーマペンとは、市販の機器を購入し、自分で施術を行うダーマペンです。さまざまな種類があり、誰でも通販サイトなどで購入できます。

自宅で気軽に行えるほか、費用を抑えられるメリットがあり、気になっている方もいるでしょう。

医療機関でのダーマペンと同様に針の深さを調節できるため、いちご鼻が改善する可能性はあります。

しかし、セルフダーマペンで使用する機器は、厳密にはダーマペンではなく類似品や模倣品です。効果や安全性が認められていないため、安易に手を出すのはおすすめできません。

また、正しい角度や深さでの施術が難しく、失敗するリスクが非常に高いです。

万が一肌トラブルや感染症が起こっても自己責任となり、取り返しのつかない事態を招く危険性もあるでしょう。

安全かつ確実に効果を得るためにも、ダーマペンは医療機関で受けることをおすすめします。