ハイフ(HIFU)はどんな痛み?いつまで続く?

ハイフ顔への施術

たるみの改善・リフトアップ施術として人気のハイフ(HIFU)ですが、多くの方が気になるのが「痛み」ではないでしょうか?

今回は、ハイフの痛みについて、部位ごとや機種別に解説していきます。痛みを抑えて施術を受けるコツもまとめましたので、ハイフをしたいけれど痛みが心配な方はぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)

北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。

婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。

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目次

ハイフ(HIFU)はどんな痛み?部位別に解説 

ハイフの痛みは照射部位によって異なる

ハイフの痛みは、「熱さの痛み」と「骨に響く痛み」

ハイフの痛みは、大きく2種類に分けられます。一つ目は、高出力の超音波エネルギーによる「熱さの痛み」です。皮膚の奥がチクチクしたり、熱さを感じたりするのが特徴。

そして二つ目は「骨に響く痛み」です。皮質骨が超音波を吸収して生じる熱反応が原因で起こります。

痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的に皮膚が薄く骨に近い部分ほど痛みが強くなる傾向に。また、脂肪が薄い部分のほうが痛みは出やすいです。

我慢できる程度である場合がほとんどですが、心配な方は事前に医師に相談するとよいでしょう。多くのクリニックでは、出力を調整したり、麻酔クリームを使用したりして痛みに配慮した施術を行っています。

ここからは、照射部位ごとの痛みについて解説。

顔へのハイフ
引用元:Peche Medispa

チリチリとした痛みや熱感を伴います。特に頬骨のあたりは骨に響く痛みを感じる方が多いです。

目元

目の周りや眉下は皮膚が薄くデリケートな部分です。チクチク刺されるような痛みがあります。

あご下

脂肪の量にもよりますが、皮膚の深い部分(脂肪層)に照射するためジーンとした熱感を伴います。

ボディ

体は顔よりも痛みが少ないと言われています。痩せている方のほうが脂肪は少ないため痛みを感じやすいですが、多くの場合じんわりと温かみがある程度の軽い刺激です。

ハイフ体の脂肪
引用元:Sozo Clinic

痛みをできるだけ抑えて施術を受けるには?

上述したように、ハイフ治療にはある程度の痛みが伴いますが、ちょっとした工夫によって軽減できます。痛みを抑えて施術を受けるポイントをご紹介。

  • 痛みの少ないハイフ機器を選ぶ
  • 出力を下げてもらう
  • 症例数が豊富なクリニックを選ぶ

痛みの少ないハイフ機器を選ぶ

従来は医療用ハイフといえばウルセラが主流でしたが、強い痛みを伴うため施術を続けられないケースもありました。

しかし最近では、痛みに配慮した機種が多数登場しています。クリニックによって取り扱っている機器は異なるので、事前に公式サイトをチェックして痛みの少ない機種を選ぶのがおすすめです。

また、施術時間が短ければ痛みを我慢する時間も短縮できるため、照射スピードも比較しておくとよいでしょう。

機種による痛みの差に関しては、後ほど詳しく解説します。

出力を下げてもらう

出力を下げて照射するのも一つの手です。出力が低いほど痛みや副作用のリスクは軽減します。我慢できないと感じたら、施術の途中でも施術者に伝えましょう。

ただし、痛みを感じるからといって大幅に出力を下げると、満足のいく効果が得られなくなってしまうおそれがあります。

医師は皮膚の状態やたるみの度合いに合わせた出力調整を行いますので、まずは任せて様子を見ながら施術を受けてください。出力を下げずに、麻酔などを使用して対応できるケースもあります。

症例数の豊富なクリニックを選ぶ

ハイフの症例実績が多いほど施術者は経験豊富なため、打ち方や角度を調整するなどの工夫をしてもらえる可能性が高いです。また、事前のカウンセリングやアフターケアが充実していると安心でしょう。

機種による痛みの差を比較

代表的な4つのハイフ機種について、特徴や痛みの強さ・効果・費用をまとめましたので、ぜひ機種選びの参考にしてください。

ウルセラ

リフトアップとして唯一FDA(米国食品医薬品局)の認可を受けた、ハイフの元祖とも言われる機種です。

他の機種と比較して照射温度が高くハイパワーなため強い痛みを感じやすいですが、症例数が多い機械となります。

ウルセラ機器
引用元:ANTI-AGE
痛み施術時間(全顔)効果(持続期間)費用相場
強い約60分約半年~1年約20万~30万円

ダブロゴールド

2017年に登場した、ハイフのなかでも比較的新しい韓国製。

リフトアップ効果だけでなく肌の引き締めにも高い効果を発揮。高密度の超音波を均一に分散させながら照射できるため、ウルセラと比較すると痛みは少ないと言われています。

また照射スピードが早く、短時間で施術を受けられるのも特徴です。

ダブロゴールド
引用元:HIRONIC
痛み施術時間(全顔)効果(持続期間)費用相場
少ない約10分~30分約半年約10万~20万円

ソノクイーン

施術の痛みが大幅に軽減されているため、痛みが苦手な方でも安心して受けられます。

ダウンタイムもほぼありません。カートリッジを変えることで皮膚の浅い層から深い層までアプローチでき、従来のハイフ機器では難しかった目元や眉下・皮膚が薄い部位に照射可能。

ほうれい線や小じわの改善にも効果的です。

sonoQueen
引用元:SONOQUEEN
痛み施術時間(全顔)効果(持続期間)費用相場
少ない約30分約半年約5万~10万円

ウルトラセルQ+

痛み・照射スピード・効果・費用すべてにおいてバランスのとれた人気機種です。

カートリッジの種類が豊富で、たるみのリフトアップはもちろん、美肌や小顔効果も高いのが特徴。効果はウルセラには劣りますが、出力の細かな設定が可能なため、できるだけ痛みを抑えたい方に選ばれています。

ウルトラセルQプラス
引用元:medestore
痛み施術時間(全顔)効果(持続期間)費用相場
少ない約15分約半年~1年約10万〜15万円

ハイフの痛みはいつまで?術後~数日後までの痛みを解説

施術直後〜数日後までの痛みについて解説していきます。ハイフは施術中だけでなく、術後も一時的に特有の痛みを感じることが。

術後の痛み

軽い熱感やジーンとした痛みを伴います。体質によっては、赤みや火照りが出る方もいるでしょう。

翌日

翌日は熱感が引き、ほぼ痛みはなくなりますが、若干の鈍痛が残る場合があります。

~数日後

筋肉痛のような痛みや、重く疲れた感じが数日〜数週間続きます。

痛みが続くときは?

痛みの持続期間は人によって異なります。ほとんどの方は数週間〜1ヶ月で痛みがなくなるでしょう。

術後の痛みは耐えられる程度なので心配はいりませんが、違和感があったり、痛みが1ヶ月以上残ったりする場合はクリニックを受診してください。

ハイフの痛みについてよくある質問

ハイフの痛みに関してよくある質問をまとめました。

  • 痛い方が効果があるのでしょうか
  • 痛み止めを服用して良いですか
  • ハイフの痛みに個人差はありますか
  • 「痛みなし」と謳っているクリニックは本当なのでしょうか
  • エステのハイフより医療のほうが痛みは強いですか

痛いほうが効果があるのでしょうか

ハイフは高出力で照射するほど痛みは増しますが、その分高いリフトアップ効果が期待できるでしょう。

ただし、赤みや腫れなどの副作用が生じやすく、肌トラブル・合併症のリスクは高まります。また、痛みがつらくて施術を続けられないケースもあるため、出力が強ければよいとは言いきれません。

より高い効果を得たいからといって我慢しすぎず、強い痛みや熱さを感じた場合は施術者に伝えてください

痛み止めを服用して良いですか

自身の判断で市販の痛み止めを服用するのはやめましょう。施術前に鎮痛剤を処方したり、麻酔クリームを使用したりして痛みに対応してもらえるクリニックもありますので、まずは医師への相談をおすすめします。

ハイフの痛みに個人差はありますか

痛みには個人差があります。同じハイフ機器でも、チクチクした痛みや熱さを感じる方もいれば、ほとんど感じない方もいるでしょう。また、照射部位によっても痛みは異なり、皮膚が薄く骨に近い部分・脂肪が少ない部分は痛みを感じやすいです。

痛みに弱い方・不安な方には、テスト照射をして痛みを確認しながらの施術も可能です。

「痛みなし」と謳っているクリニックは本当なのでしょうか

痛みが大幅に軽減された機種もどんどん開発されていますが、まったく痛みがないとは言いきれません。高出力の超音波エネルギーを照射するため、どの機種でも多少の刺激は伴うものです。

ハイフを受けた方の多くが、我慢できる程度の痛みや熱さを感じています

もちろんなかには「まったく痛くなかった」という方もいますので、感じ方は人それぞれだと理解しておきましょう。

エステのハイフより医療のほうが痛みは強いですか

エステでは、安全性を考慮して出力の弱いハイフ機器を使用しています。そのため、医療ハイフのほうがエステよりも痛みは強く、ダウンタイムも長びく傾向にあります。

しかし、痛みがある分皮膚の深い層までアプローチできるため、医療ハイフのほうが効果はあらわれやすく、持続期間も長いです。

痛みが強いといっても我慢できる方がほとんどですので、心配しすぎずに、まずはカウンセリングにお越しください。

施術の主な副作用・リスク:施術中に軽い痛みを感じる場合があります。脂肪が薄い部分など部位によって痛みが出やすいこともあります。施術後に、照射した部分が少し赤くなることがあります。日焼けをしている方は、施術が受けられない場合があります。施術後に照射した部分が日焼けすると、色素沈着が起こる場合があります。

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