マンジャロによるダイエットでは、高い減量効果が期待できる一方で、「筋トレはした方がいいの?」「運動しなくても痩せるなら必要ないのでは?」と疑問に感じる方も少なくありません。
実際、マンジャロは食欲を抑えることで体重減少をサポートする薬ですが、体重が減る過程では脂肪だけでなく筋肉も一緒に減少する可能性があります。筋肉量が減ると基礎代謝の低下やリバウンドのリスクにつながるため、健康的に痩せるためには筋肉をできるだけ維持することが大切です。
そこで注目されるのが筋トレです。適度な筋力トレーニングと十分なたんぱく質摂取を組み合わせることで、筋肉量の維持を目指しながら効率的にダイエットを進めやすくなります。
この記事では、マンジャロ中に筋トレが必要とされる理由や期待できるメリット、初心者でも取り組みやすい運動方法、健康的に痩せるためのポイントについて医師の視点からわかりやすく解説します。
この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)
北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。
婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。
マンジャロ中に筋トレは必要?
マンジャロによるダイエット中は筋トレを取り入れることがおすすめです。
もちろん、筋トレをしなくてもマンジャロの効果によって体重が減少するケースはあります。
しかし、体重が落ちる際には脂肪だけでなく筋肉も一緒に減少する可能性があり、筋肉量の低下は基礎代謝の低下やリバウンドのリスクにつながることがあります。
マンジャロは食欲を抑え、摂取カロリーを減らしやすくする薬です。
その結果として体重減少が期待できますが、身体に必要な栄養素や運動量が不足すると、筋肉の維持が難しくなる場合があります。
そのため、健康的に痩せるためには、マンジャロによる食事管理に加えて適度な筋力トレーニングを行うことが重要です。
筋トレによって筋肉へ刺激を与えることで、減量中でも筋肉量を維持しやすくなります。
また、筋肉量を維持できれば基礎代謝の低下を抑えやすくなるため、減量後の体重管理にも役立ちます。
単に体重を落とすことだけを目標にするのではなく、「脂肪を減らしながら筋肉を維持する」という視点を持つことが理想的です。
ポイント
| 項目 | 筋トレなし | 筋トレあり |
|---|---|---|
| 体重減少 | ○ | ○ |
| 筋肉維持 | △ | ◎ |
| 基礎代謝維持 | △ | ○ |
| リバウンド予防 | △ | ○ |
| 見た目の引き締まり | △ | ◎ |
患者さんマンジャロを使えば痩せるなら、筋トレはしなくてもいいですよね?
Dr.石川体重は減るかもしれませんが、筋肉も一緒に減る可能性があります。
患者さん筋肉が減ると何か問題がありますか?
Dr.石川基礎代謝が下がり、リバウンドしやすくなることがあります。健康的に痩せるためには、筋トレで筋肉を維持することが大切ですよ。
なぜマンジャロで筋肉が減ることがあるのか
マンジャロそのものに筋肉を減らす作用があるわけではありません。しかし、体重が減少する過程では脂肪だけでなく筋肉も一緒に減少することがあり、結果として筋肉量が低下する場合があります。
特に急激な減量や栄養不足、運動不足が重なると、筋肉が失われやすくなるため注意が必要です。
体重減少時は脂肪だけでなく筋肉も減る
ダイエットによって体重が減ると、多くの方は「脂肪だけが減っている」と考えがちです。しかし実際には、体脂肪とともに筋肉も一定割合で減少することが知られています。
これはマンジャロに限った話ではなく、食事制限や運動によるダイエットでも同様です。
そのため、体重計の数字だけを見るのではなく、筋肉量や体脂肪率にも目を向けることが大切です。
食事量の減少でたんぱく質不足になりやすい
マンジャロを使用すると食欲が抑えられ、自然と食事量が減る方が多くいます。
体重管理には効果的ですが、食べる量が減りすぎると筋肉の材料となるたんぱく質まで不足してしまうことがあります。
筋肉は常に分解と合成を繰り返しているため、十分なたんぱく質が摂取できない状態が続くと、筋肉量の維持が難しくなります。
特に以下のような方は注意が必要です。
- 朝食を抜くことが多い
- 肉や魚をほとんど食べない
- 食欲低下で1日2食以下になる
- 野菜中心でたんぱく質が不足している
運動不足によって筋肉への刺激が減る
筋肉は使わなければ少しずつ減少していきます。
マンジャロで体重が順調に減っていると、「運動しなくても痩せるから大丈夫」と考えてしまう方もいます。しかし、筋肉に刺激が入らない状態が続くと、身体は不要な筋肉を減らそうとするため、筋肉量の低下につながる可能性があります。
特別な筋トレでなくても、ウォーキングやスクワットなどで筋肉を使う習慣を持つことが重要です。
筋肉減少を防ぐためのポイント
| 対策 | 目的 |
|---|---|
| 筋トレを行う | 筋肉への刺激を維持する |
| たんぱく質を十分に摂る | 筋肉の材料を補給する |
| 急激な減量を避ける | 筋肉の分解を抑える |
| 睡眠をしっかり取る | 筋肉の回復を促す |
患者さんマンジャロって筋肉を減らす薬なんですか?
Dr.石川いいえ。薬そのものが筋肉を減らすわけではありません。
患者さんでは、なぜ筋肉が減ることがあるんですか?
Dr.石川体重が減るときには脂肪だけでなく筋肉も一緒に減ることがあるからです。特に食事量が少なすぎたり、運動不足だったりすると筋肉が落ちやすくなります。
患者さん筋トレやたんぱく質が大事なんですね。
Dr.石川その通りです。筋肉を維持しながら痩せることが、健康的なダイエットのポイントですよ。
マンジャロ中に筋トレをするメリット
マンジャロによるダイエット中に筋トレを取り入れることで、単に体重を減らすだけでなく、健康的でリバウンドしにくい身体づくりを目指せます。
筋トレはアスリートや筋肉を大きくしたい人だけのものではありません。減量中の方こそ、筋肉を維持するために適度な筋力トレーニングを行うメリットがあります。
筋肉量の維持につながる
ダイエット中に筋トレを行う最大のメリットは、筋肉量の維持をサポートできることです。
筋肉は刺激が加わることで「必要な組織」として維持されやすくなります。そのため、減量中でも筋トレを続けることで筋肉の減少を最小限に抑えられる可能性があります。
特に脚や背中など大きな筋肉を鍛えることで、効率よく筋肉への刺激を与えられます。
基礎代謝の低下を防ぎやすい
基礎代謝とは、呼吸や体温維持など生命活動のために消費されるエネルギーのことです。
筋肉量が減ると基礎代謝も低下しやすくなり、以前と同じ食事量でも太りやすくなる場合があります。
筋トレによって筋肉量を維持できれば、減量中の代謝低下を抑えやすくなり、ダイエット後の体重管理にも役立ちます。
リバウンド予防につながる
急激な減量で筋肉量が大きく減ると、痩せた後に体重が戻りやすくなることがあります。
これは筋肉量の低下によって消費エネルギーが減るためです。
筋トレを習慣化して筋肉量を維持することで、減量後もエネルギー消費を保ちやすくなり、リバウンド予防につながります。
引き締まった見た目を目指せる
同じ体重でも、筋肉量が多い人と少ない人では見た目の印象が大きく異なります。
筋肉が適度についていると、ウエストやヒップラインが引き締まり、健康的な体型に見えやすくなります。
「体重は減ったのに理想の体型にならない」という方は、筋肉量の低下が関係している可能性もあります。
筋トレで得られる主なメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 筋肉量の維持 | 減量中の筋肉減少を抑えやすい |
| 基礎代謝の維持 | 太りにくい身体づくりにつながる |
| リバウンド予防 | 減量後の体重管理に役立つ |
| 見た目の改善 | 引き締まった体型を目指せる |
| 健康維持 | 体力や身体機能の維持につながる |
患者さん筋トレをすると体重がもっと早く減るんですか?
Dr.石川体重を減らすというより、筋肉を守りながら痩せることが大きな目的です。
患者さん筋肉を守ると何が良いのでしょうか?
Dr.石川基礎代謝が維持しやすくなり、リバウンド予防にもつながります。また、見た目も引き締まりやすくなりますよ。
患者さん健康的に痩せるために筋トレは大切なんですね。
Dr.石川その通りです。マンジャロと筋トレを上手に組み合わせることで、より理想的なダイエットを目指せます。
筋トレをしないとどうなる?
マンジャロによるダイエット中に筋トレをしなくても、体重が減少するケースは少なくありません。
しかし、「体重が減ること」と「健康的に痩せること」は必ずしも同じではありません。筋トレを行わない場合、筋肉量の減少や基礎代謝の低下などが起こりやすくなり、将来的なリバウンドにつながる可能性があります。
ここでは、筋トレをしない場合に考えられる影響について解説します。
体重は減っても筋肉も減少しやすい
マンジャロによって食事量が減ると、摂取カロリー不足の状態になりやすくなります。
このとき身体は脂肪だけでなく筋肉もエネルギー源として利用するため、筋肉量が減少することがあります。
特に運動習慣がない方や高齢者では、筋肉量の低下が起こりやすいとされています。
体重計の数字だけを見ると順調に痩せているように感じても、筋肉が大きく減っている場合は注意が必要です。
疲れやすさを感じる場合がある
筋肉は身体を動かすために欠かせない組織です。
筋肉量が減少すると、以前より疲れやすく感じたり、階段の上り下りや長時間の歩行がつらくなったりすることがあります。
また、筋力低下によって日常生活の活動量が減ると、さらに筋肉が減るという悪循環に陥る可能性もあります。
代謝が落ちて停滞しやすくなる
筋肉量が減少すると基礎代謝も低下しやすくなります。
その結果、ダイエット開始直後は順調に体重が減っていても、途中で体重が落ちにくくなる「停滞期」が訪れることがあります。
基礎代謝が低下した状態では消費エネルギーも少なくなるため、減量後の体重維持も難しくなりがちです。
筋トレをしない場合に起こりやすい変化
| 項目 | 起こりやすい変化 |
|---|---|
| 筋肉量 | 減少しやすい |
| 基礎代謝 | 低下しやすい |
| 疲れやすさ | 増加する場合がある |
| 停滞期 | 起こりやすい |
| リバウンドリスク | 高くなる可能性がある |
筋トレをしなくても焦る必要はない
とはいえ、「筋トレをしていないから失敗」というわけではありません。
これまで運動習慣がなかった方が、いきなり本格的な筋トレを始める必要はありません。まずはウォーキングやスクワットなど、無理なく続けられる運動から始めることが大切です。
大切なのは、少しでも筋肉に刺激を与える習慣を作ることです。
患者さん正直、筋トレは苦手なんです。やらなくても痩せますよね?
Dr.石川体重は減るかもしれません。ただし、筋肉も一緒に減る可能性があります。
患者さん筋肉が減るとどんな影響がありますか?
Dr.石川代謝が下がったり、疲れやすくなったり、リバウンドしやすくなったりすることがあります。
患者さん本格的な筋トレは難しいのですが……。
Dr.石川大丈夫ですよ。まずはウォーキングやスクワットなど、続けやすい運動から始めるだけでも十分意味があります。
マンジャロ中におすすめの筋トレメニュー
「筋トレが大切なのは分かったけれど、何をすればいいの?」という方も多いでしょう。
マンジャロによるダイエット中は、ボディビルダーのようなハードなトレーニングを行う必要はありません。大切なのは、筋肉に適度な刺激を与えながら継続することです。
特に脚や胸、背中など大きな筋肉を鍛える運動は、効率よく筋肉量の維持を目指せるためおすすめです。
スクワット
スクワットは下半身全体を鍛えられる代表的な筋トレです。
太ももやお尻には身体の中でも大きな筋肉が集まっているため、効率よく筋肉へ刺激を与えられます。
特別な器具も必要なく、自宅で手軽に取り組める点もメリットです。
スクワットのやり方
- 足を肩幅程度に開く
- 背筋を伸ばしたまま腰を落とす
- 太ももが床と平行になる程度まで下げる
- ゆっくり元の姿勢に戻る
まずは10〜15回を1セットとして、2〜3セットを目安に行いましょう。
プッシュアップ(腕立て伏せ)
プッシュアップは胸や肩、腕の筋肉を鍛えられるトレーニングです。
通常の腕立て伏せが難しい場合は、膝をついた状態で行っても問題ありません。
上半身の筋肉を維持したい方におすすめです。
プランク
プランクは体幹を鍛えるトレーニングです。
腹筋だけでなく背中やお尻の筋肉も使うため、姿勢改善や身体の安定性向上にも役立ちます。
プランクの目安
- 初心者:20〜30秒
- 慣れてきたら:45〜60秒
- 2〜3セット程度
無理に長時間行うよりも、正しい姿勢を維持することが重要です。
ダンベルやマシントレーニング
ジムに通える方は、ダンベルやトレーニングマシンを利用するのも良い方法です。
特定の筋肉を効率よく鍛えられるため、筋肉量を維持したい方には適しています。
ただし、初心者の場合はフォームを確認しながら無理のない重量で始めるようにしましょう。
週2〜3回から始めるのがおすすめ
筋トレは毎日行う必要はありません。
筋肉は休息中に回復し成長するため、週2〜3回程度でも十分効果が期待できます。
むしろ、最初から毎日頑張ろうとすると挫折しやすくなるため、「続けられるペース」を意識することが大切です。
初心者向けおすすめメニュー
| 種目 | 回数・時間 | 鍛えられる部位 |
|---|---|---|
| スクワット | 10〜15回×2〜3セット | 太もも・お尻 |
| プッシュアップ | 10回×2〜3セット | 胸・肩・腕 |
| プランク | 30〜60秒×2〜3セット | 体幹 |
| ウォーキング | 20〜30分 | 全身・心肺機能 |
続けるためのポイント
- 完璧を目指さない
- 週2〜3回から始める
- 短時間でも継続する
- 無理な負荷をかけない
- たんぱく質摂取も意識する
患者さん筋トレってジムに行かないとダメですか?
Dr.石川そんなことはありません。自宅でできるスクワットやプランクだけでも十分です。
患者さん毎日やらないと意味がないですか?
Dr.石川週2〜3回でも問題ありません。大切なのは続けることです。
患者さんまずはスクワットから始めてみます。
Dr.石川それは良いですね。無理なく続けながら筋肉を維持していきましょう。
筋トレとあわせて意識したいたんぱく質摂取
マンジャロによるダイエット中に筋肉を維持するためには、筋トレだけでなく十分なたんぱく質を摂取することも重要です。
どれだけ筋トレを頑張っても、筋肉の材料となる栄養が不足していては筋肉を維持しにくくなります。
特にマンジャロを使用している方は食欲が低下しやすいため、知らないうちにたんぱく質不足になっているケースも少なくありません。
なぜたんぱく質が重要なのか
筋肉は主にたんぱく質から作られています。
筋トレを行うと筋肉に小さな損傷が生じますが、その修復と成長に必要なのがたんぱく質です。
十分なたんぱく質を摂取することで、筋肉の維持や回復をサポートできます。
また、たんぱく質は満腹感を得やすい栄養素でもあるため、食事管理中の強い味方になります。
1日に必要なたんぱく質量の目安
一般的な成人の場合、体重1kgあたり約0.8〜1.0g程度のたんぱく質が推奨されています。
しかし、減量中や筋トレを行っている方では、より多くのたんぱく質が必要になる場合があります。
目安としては以下の通りです。
| 体重 | たんぱく質の目安量(1日) |
|---|---|
| 50kg | 50〜75g |
| 60kg | 60〜90g |
| 70kg | 70〜105g |
| 80kg | 80〜120g |
※運動量や体格によって個人差があります。
食欲がないときのたんぱく質補給方法
マンジャロの影響で食欲が低下すると、肉や魚などの固形物を十分に食べられないことがあります。
そのような場合は、比較的手軽に摂取できる食品を活用しましょう。
おすすめのたんぱく質源
| 食品 | たんぱく質量(目安) |
|---|---|
| サラダチキン(1個) | 約20〜25g |
| ギリシャヨーグルト(1個) | 約10g |
| ゆで卵(1個) | 約6g |
| 納豆(1パック) | 約8g |
| プロテイン(1杯) | 約15〜25g |
プロテインは便利な選択肢
食事だけで必要量を満たすのが難しい場合は、プロテインを活用するのも一つの方法です。
プロテインはあくまで「たんぱく質補助食品」ですが、食欲がないときでも比較的摂取しやすく、効率よくたんぱく質を補給できます。
特に朝食をあまり食べられない方や、運動後に手軽に栄養補給したい方に向いています。
たんぱく質不足のサイン
以下のような状態が続く場合は、たんぱく質不足が関係している可能性があります。
- 筋力が落ちた気がする
- 疲れやすい
- 髪や爪が弱くなった
- ダイエット中なのに体調が優れない
- 筋トレの効果を感じにくい
患者さん筋トレは始めたんですが、食事はあまり気にしていません。
Dr.石川筋肉を維持するには、筋トレとたんぱく質摂取の両方が大切です。
患者さんマンジャロを使っていると食欲がなくて……。
Dr.石川そのような場合は、サラダチキンやヨーグルト、プロテインなどを活用すると良いでしょう。
患者さんプロテインを飲んでも大丈夫なんですね。
Dr.石川もちろんです。食事で不足するたんぱく質を補う方法として、多くの方が利用していますよ。
ここでお知らせをさせていただきます。
GLP-1注射薬「マンジャロ」がオンラインで購入できるクリニック「レバクリ」のご紹介です。
近隣にマンジャロを取り扱っているクリニックがない、クリニック受診に抵抗がある、多忙で受診する時間がない、安くマンジャロを手に入れたい、そんな方におすすめです!






























有酸素運動と筋トレはどちらを優先すべき?
マンジャロによるダイエット中に運動を始めようと思ったとき、
「ウォーキングと筋トレ、どちらが良いの?」
「脂肪を燃やすなら有酸素運動の方が効果的では?」
と悩む方は少なくありません。
結論からいうと、健康的に痩せたい場合は筋トレを優先し、その上で有酸素運動を組み合わせるのがおすすめです。
有酸素運動には脂肪燃焼効果が期待できますが、筋肉量を維持するという観点では筋トレの方が重要と考えられています。
筋肉維持なら筋トレを優先
マンジャロによるダイエットでは、食事量の減少によって体重が落ちやすくなります。
その一方で、筋肉も減少しやすくなるため、まずは筋肉量を維持することを優先したいところです。
筋トレを行うことで筋肉に刺激が加わり、「この筋肉は必要だ」と身体に伝えることができます。
特に以下のような大きな筋肉を鍛える種目がおすすめです。
- スクワット
- ランジ
- プッシュアップ
- プランク
これらを週2〜3回行うだけでも、筋肉維持に役立つ可能性があります。
ウォーキングとの組み合わせもおすすめ
有酸素運動が不要というわけではありません。
ウォーキングや軽いジョギングには、
- 消費カロリーを増やす
- 心肺機能を向上させる
- ストレス解消につながる
- 生活習慣病予防に役立つ
といったメリットがあります。
筋トレだけでなく、日常的なウォーキングを取り入れることで、より健康的なダイエットを目指せます。
特に運動習慣がない方は、まず1日20〜30分程度のウォーキングから始めるのがおすすめです。
無理なく続けられる運動を選ぶことが大切
どれほど効果的な運動でも、続かなければ意味がありません。
最初から毎日ジムに通ったり、長時間走ったりする必要はありません。
重要なのは、
- 続けられること
- ケガをしないこと
- 楽しみながら取り組めること
です。
筋トレと有酸素運動のどちらか一方にこだわるのではなく、自分の生活に取り入れやすい方法を選びましょう。
おすすめの運動バランス
| 目的 | 優先したい運動 |
|---|---|
| 筋肉維持 | 筋トレ |
| 基礎代謝維持 | 筋トレ |
| 脂肪燃焼 | 有酸素運動 |
| リバウンド予防 | 筋トレ+有酸素運動 |
| 健康維持 | 筋トレ+有酸素運動 |
忙しい人向けの理想例
週2〜3回
- スクワット 10〜15回×3セット
- プランク 30秒×3セット
できれば毎日
- ウォーキング 20〜30分
これだけでも、筋肉維持と健康維持の両方を目指しやすくなります。
患者さん脂肪を落としたいので、ウォーキングだけで良いですか?
Dr.石川ウォーキングも良い運動ですが、筋肉を維持するためには筋トレも取り入れるのがおすすめです。
患者さん筋トレの方が大事なんですか?
Dr.石川マンジャロによる減量中は筋肉も減りやすいため、まずは筋肉を守ることが重要です。
患者さんじゃあ筋トレをして、余裕があればウォーキングもやる感じですね。
Dr.石川その通りです。筋トレと有酸素運動を無理なく組み合わせることが理想的ですよ。
よくある質問(FAQ)
- マンジャロだけで痩せても問題ないですか?
-
マンジャロだけでも体重減少が期待できる場合があります。しかし、減量中は脂肪だけでなく筋肉も減少する可能性があるため、筋トレや十分なたんぱく質摂取を併用することが推奨されます。
健康的に痩せるためには、体重だけでなく筋肉量の維持も意識することが大切です。
- 筋トレは毎日必要ですか?
-
毎日行う必要はありません。
初心者の場合は週2〜3回程度でも十分効果が期待できます。筋肉は休息中に回復するため、トレーニングと休養をバランスよく取り入れることが重要です。
無理に毎日行うよりも、長く継続できるペースを見つけることをおすすめします。
- ジムに通わなくても効果はありますか?
-
はい、自宅で行う筋トレでも十分効果が期待できます。
スクワットやプランク、腕立て伏せなどは特別な器具がなくても実践できます。
まずは自宅で始めてみて、慣れてきたらジムの利用を検討するのも良いでしょう。
- プロテインを飲んでも大丈夫ですか?
-
基本的には問題ありません。
プロテインは筋肉増強剤ではなく、たんぱく質を補給するための栄養補助食品です。
マンジャロによって食欲が低下し、食事から十分なたんぱく質を摂れない場合には、プロテインを活用することで不足分を補いやすくなります。
ただし、持病がある方や食事制限を受けている方は、事前に医師へ相談することをおすすめします。
- 高齢者でも筋トレは必要ですか?
-
高齢者こそ筋肉量の維持が重要とされています。
加齢によって筋肉量は自然に減少していくため、減量中に筋肉がさらに減ると転倒リスクや身体機能の低下につながる可能性があります。
無理のない範囲でスクワットやウォーキングなどを取り入れ、筋肉を維持することが大切です。
- ウォーキングだけでも効果はありますか?
-
ウォーキングは非常におすすめの運動です。
脂肪燃焼や健康維持に役立つだけでなく、運動習慣のない方でも始めやすいというメリットがあります。
ただし、筋肉量を維持するという観点では筋トレの方が効果的と考えられているため、可能であれば筋トレも組み合わせることをおすすめします。
- 筋トレをすると体重が増えることはありますか?
-
筋トレを始めた直後は、一時的に体重が増えたり減りにくくなったりすることがあります。
これは筋肉内に水分が蓄えられることや、筋肉量が増えることが関係しています。
体重だけを見ると不安になるかもしれませんが、体脂肪率や見た目の変化もあわせて確認することが大切です。
まとめ
マンジャロは食欲を抑え、体重減少をサポートする効果が期待できる薬ですが、健康的に痩せるためには薬だけに頼らないことが大切です。
減量中は脂肪だけでなく筋肉も減少する可能性があるため、筋肉量を維持するための取り組みが重要になります。
この記事のポイントをまとめると、以下の通りです。
この記事のポイント
- マンジャロ中は筋トレを取り入れるのがおすすめ
- 筋トレによって筋肉量の維持や基礎代謝の低下予防が期待できる
- 筋肉量を維持することでリバウンド予防にもつながる
- たんぱく質摂取は筋肉維持に欠かせない
- 有酸素運動だけでなく筋トレも組み合わせることが理想的
- 食事・運動・睡眠を整えることが健康的なダイエットの基本
マンジャロはあくまでダイエットをサポートするための治療薬です。
薬によって食欲をコントロールしながら、適度な筋トレや十分なたんぱく質摂取を組み合わせることで、筋肉を維持しながら体脂肪を減らしやすくなります。
「体重を落とすこと」だけではなく、「健康的に痩せること」を目標にすることで、減量後もリバウンドしにくく、より理想的な身体づくりにつながるでしょう。
医師からのアドバイス
Dr.石川体重計の数字だけに一喜一憂する必要はありません。
大切なのは、筋肉をできるだけ維持しながら体脂肪を減らしていくことです。
マンジャロを活用しながら、無理のない範囲で筋トレやウォーキングを続け、たんぱく質をしっかり摂取する習慣を身につけましょう。
健康的な生活習慣の積み重ねが、理想の体型と長期的な健康につながります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考文献
医薬品公式情報
- Eli Lilly and Company. Tirzepatide (Mounjaro) Official Information
https://mounjaro.lilly.com/ - 日本イーライリリー株式会社. マンジャロ®皮下注アテオス® 添付文書
https://medical.lilly.com/jp - 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA). マンジャロ皮下注 添付文書情報
https://www.pmda.go.jp/
GLP-1受容体作動薬・チルゼパチド関連研究
- Jastreboff, A. M., et al. (2022). Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. New England Journal of Medicine, 387(3), 205–216.
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038 - Ludvik, B., et al. (2021). Once-Weekly Tirzepatide versus Once-Daily Insulin Degludec as Add-on to Metformin with or without SGLT2 Inhibitors in Patients with Type 2 Diabetes (SURPASS-3). Lancet, 398(10300), 583–598.
https://www.thelancet.com/ - Frías, J. P., et al. (2021). Tirzepatide versus Semaglutide Once Weekly in Patients with Type 2 Diabetes (SURPASS-2). New England Journal of Medicine, 385(6), 503–515.
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2107519
筋肉量・減量に関する研究
- Weinheimer, E. M., Sands, L. P., & Campbell, W. W. (2010). A Systematic Review of the Separate and Combined Effects of Energy Restriction and Exercise on Fat-Free Mass in Middle-Aged and Older Adults. Journal of Nutrition.
https://academic.oup.com/jn - Wolfe, R. R. (2017). The Role of Dietary Protein in Optimizing Muscle Mass, Function and Health Outcomes in Older Individuals. British Journal of Nutrition.
https://www.cambridge.org/core/journals/british-journal-of-nutrition - American College of Sports Medicine (ACSM). Resistance Training for Health and Fitness.
https://www.acsm.org/
医療機関・公的機関
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動・運動」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ - 厚生労働省 日本人の食事摂取基準
https://www.mhlw.go.jp/ - National Institute on Aging. Exercise and Physical Activity for Older Adults
https://www.nia.nih.gov/health/exercise-and-physical-activity - Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Physical Activity Guidelines
https://www.cdc.gov/physicalactivity/
栄養・たんぱく質関連
- Harvard T.H. Chan School of Public Health. Protein
https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/protein/ - Academy of Nutrition and Dietetics. Protein and Muscle Health
https://www.eatright.org/




