ダーマペンは毛穴に効果ない？鼻や頬の毛穴・黒ずみへの効果や何回必要かを解説

毛穴の開きや小鼻の黒ずみ・角栓によるザラつきなど、年齢を問わず多くの人が悩みをもつ毛穴トラブル。

セルフケアではなかなか改善しない場合は、美容クリニックでのダーマペンを検討してみてください。

ダーマペンとは、超極細針を用いて肌に無数の穴を開け、自然治癒力を引き出す美肌治療です。

毛穴トラブルだけではなく、ニキビや小じわ・たるみ・シミなど、幅広い肌悩みにアプローチできます。

しかし、「肌に穴を開ける」と聞くと、毛穴には逆効果だと思ってしまう方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、ダーマペンの毛穴への効果について徹底解説していきます。

必要な治療回数や施術後の注意点についてもまとめましたので、これからダーマペンの治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

ダーマペンの毛穴への効果

ダーマペンは、肌に微細な穴を形成し、傷が回復する力を引き出す治療法です。毛穴を引き締めたり、黒ずみを改善したりする効果が期待できます。

なぜダーマペンが毛穴の改善に効果的なのか、毛穴トラブルの種類や原因とともに解説。

毛穴トラブルの種類と原因

毛穴にはいくつかのタイプがあり、それぞれ症状や原因が異なります。まずは、自分の毛穴タイプを把握しましょう。

ダーマペンで改善が見込める毛穴トラブルの種類は以下のとおりです。

開き毛穴	毛穴が丸く開いている状態。生活習慣の乱れや乾燥などによる皮脂の過剰分泌がおもな原因。Tゾーンにできやすい。
詰まり毛穴	皮脂や汚れが毛穴に詰まり、白い角栓ができている状態。皮脂量の多い小鼻や額にできやすく、さわるとザラザラしている。皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れが原因。
黒ずみ毛穴	毛穴に詰まった角栓が酸化して、黒く変色している状態。メイクや洗顔料の洗い残しが原因で生じることが多い。
たるみ毛穴	肌のハリや弾力が低下し、毛穴が楕円状に変形している状態。頬やほうれい線周辺に多く見られ、コラーゲンやエラスチンが減少する30代以降に目立ちやすい。

ダーマペンが毛穴治療におすすめの理由

ダーマペンでは、おもに以下のような効果が期待できます。

• コラーゲンやエラスチンを生成
• 肌のターンオーバーを促進
• 皮脂の過剰分泌を抑制

ダーマペンによって刺激を受けた肌は、傷を修復しようとして「線維芽細胞」を生み出します。

線維芽細胞は、美肌に欠かせない成分であるコラーゲンやエラスチンを生成する細胞です。

線維芽細胞が活性化することにより、肌のハリや弾力が向上し、毛穴の開きやたるみが目立たなくなる効果が期待できます。

また、ダーマペンには角栓を直接除去する効果はありませんが、傷が修復される過程でターンオーバーが促されるため、毛穴の詰まりや黒ずみが改善する可能性も高いです。

施術を重ねてターンオーバーが正常化すれば、皮脂の過剰分泌が抑えられ、角栓が詰まりにくい肌をキープできるでしょう。

ダーマペンが「毛穴に効果ない」と言われる理由や原因

ここまで解説したように、ダーマペンは毛穴治療に高い効果が期待できます。

しかし、ダーマペンに関する口コミのなかには、「効果がなかった」との声もあるようです。

ダーマペンの効果が得られない原因として、おもに以下の5つが考えられます。

• 回数が足りない
• 毛穴が炎症を起こしていた
• 症状に適した深さで施術していない
• ダウンタイム中に刺激を与えた
• 期待する効果が大きすぎる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

回数が足りない

ダーマペンで毛穴トラブルの解消や肌質改善を目指すのであれば、複数回の治療を受ける必要があります。

適切な間隔で治療を繰り返すことで、肌のターンオーバーが整い、徐々に毛穴の状態がよくなるためです。一度で効果が感じられなくても、諦めずに通院しましょう。

もちろん個人差はありますが、4～6回が一つの目安となっています。

毛穴が炎症を起こしていた

毛穴が炎症を起こしている状態でダーマペンを行うと、効果を得られないだけではなく、症状が悪化してしまう危険性があります。

カウンセリングや診察で、しっかりと肌の状態を診てもらってから施術を受けるようにしてください。

症状に適した深さで施術していない

ダーマペンは、針の刺す深さを0.2〜3.0mmまで細かく調節できるようになっており、肌トラブルによって適切な深さが異なります。

施術者に十分な知識や技術力がなく、症状に適した深さで施術ができていないと、満足のいく効果は実感できないでしょう。

また、深く刺しすぎてしまえば、出血や傷が残ってしまうリスクもあるため注意が必要です。

ダウンタイム中に刺激を与えた

施術後に紫外線や摩擦などの外部刺激を与えると、せっかくの効果が半減してしまうおそれがあります。

ダーマペンの施術後は肌が非常にデリケートな状態であるため、注意事項をしっかりと守り、正しいアフターケアを行いましょう。

期待する効果が大きすぎる

毛穴の大きさは遺伝によって決まるといわれており、生まれ持った毛穴よりも小さくするのは困難です。

ダーマペンによってある程度は目立たなくなりますが、大幅な変化を期待している場合、「効果がない」と感じてしまうかもしれません。

毛穴ケアにダーマペンは何回必要？一般的な通院回数と経過

5回程度の治療を受けると効果が現れやすく、通院の間隔は、3〜4週間に一度がベスト。

1回でも肌のキメやハリ感の向上は実感できる可能性があります。

しかし、肌質を改善して、角栓や黒ずみができにくい肌を手に入れるためには、適切なペースで治療を繰り返さなければなりません。

まずは5回を目安に通院し、その後は必要に応じて治療を継続しましょう。肌の状態がある程度よくなれば、2〜4か月ごとにメンテナンスを受けるのもおすすめです。

毛穴に悩みがある場合、ダーマペンの深さは何ミリがおすすめ？

毛穴トラブルに対しては、比較的深い層までのアプローチが必要であり、1.5〜2.0mmが適切。

毛穴を目立たなくするためには、ターンオーバーの正常化が欠かせません。

ターンオーバーとは、表皮のもっとも深い部分にある「基底層」が新しい細胞を生み出し、徐々に表面に押し上げられて剥がれ落ちる新陳代謝を指します。

そして、この基底層へ届くダーマペンの深さが1.5〜2.0mmなのです。

ひとつの目安としては点状出血がある深さが推奨されています。

ただし、あくまで上記は目安であり、針が基底層まで達すると肌へのダメージや痛みが強くなるため、肌質や症状によっては浅い層を狙う場合もあります。針の深さについては基本的に施術者にお任せしてください。

医師と相談しながら、具体的な施術方法を決めていきましょう。

ダーマペンで毛穴の開きが悪化することはある？

ダーマペンは毛穴の状態改善に有効な治療法であり、毛穴の開きが悪化するケースはほとんどありません。

ただし、間違った施術方法や、アフターケア不足などによっては、悪化したりダウンタイムが長引いたりするおそれがあるため注意が必要です。

トラブルを防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。

• 経験豊富でカウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
• 適切なアフターケアを行う
• 肌に刺激を与えないように過ごす

針の深さを細かく調整しなければならないダーマペンでは、施術者の技術力が効果を左右します。

症例数が多く、信頼できる医師が在籍するクリニック選びが大切です。

また、施術後の注意点をしっかりと守り、ダウンタイム中は肌に負担を与えないように過ごさなければなりません。

洗顔や入浴・運動・飲酒など、施術後に禁止されている行為を確認しておきましょう。

さらに、念入りな保湿ケアや紫外線対策も欠かせません。気になる症状が見られたら、すぐ医師に相談してください。

時間が経つと元に戻る？

一度改善した毛穴が、すぐに元の状態に戻ることはありません。しかし、時間が経つにつれてまた毛穴が開いてきたり、黒ずみが生じたりする可能性はあります。

施術を重ねるごとに効果が定着しやすくなるため、よい状態を長くキープしたいのであれば、定期的にメンテナンスを受けるのがおすすめです。

また、再発を防ぐためには、普段から規則正しい生活を心がけることも重要です。栄養バランスのよい食事や、十分な睡眠をとり、肌のターンオーバーを促しましょう。