「マンジャロは危険」「副作用が怖い」「やめておいた方がいい」
そんな言葉を耳にして、不安になって調べている方も多いはずです。
実際、ネットやSNSには
体験談、噂、極端なレビューが混ざっていて、
どれが正しくて、どれが誤解なのか判断しにくいですよね。
でも、安心してください。
結論から言うと、マンジャロは危険な薬ではありません。
ただし、正しい知識を持たずに使ったり、自己判断で増量したりすると、
体調を崩したり、「合わない」と感じたりする場合があるのも事実です。
このページでは、
- 「危険」と言われる理由
- 実際に起こりうる副作用
- 正しく使うための考え方
を分かりやすくまとめています。
怖がる前に、まず知ること。
その一歩が、より安全で効果的なダイエットにつながります。
この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)
北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。
婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。
マンジャロ、不安な声が増えている理由

近年、マンジャロ(チルゼパチド)は肥満治療薬として注目され、
SNSやWeb検索での情報量が急激に増えています。それに伴い、
- 「危険」
- 「副作用が強い」
- 「使わないほうがいい」
といった検索キーワードも伸びています。
これは、新しい治療薬が世の中に広まる時に起こる
典型的な情報反応パターンです。
医薬品は常に「効果」と「副作用」がセットで存在します。
効果が大きい薬ほど、慎重に使用する必要があるため、
人々の関心は必然的に リスク面に偏りやすくなります。
また、インターネット上では、
- 個人の強い体験談
- 医学的根拠のない噂
- 誤解された情報
が拡散されやすく、特に ネガティブな情報の方が拡散力が強い
という特徴があります。
これは心理学で「ネガティビティバイアス」と呼ばれ、
人間は悪いニュースほど強く記憶・反応する傾向があるためです。
そのため、実際には医療現場で安全に使用され、
一定の効果と臨床データが蓄積されているにも関わらず、
「怖い薬なのでは?」
「自分に合わなかったらどうしよう」
と、不安が先に立ってしまう人が増えているのです。
患者さん先生、ネットで調べたら
「マンジャロ危険」「副作用ひどい」っていっぱい出てきて…
正直、怖くなりました。
Dr.石川その気持ち、とてもよくわかります。
ネットはどうしても、怖い体験談や強い言葉が
検索の上に出やすい仕組みなんです。
患者さんたしかに、良い情報より悪い話のほうが出てきますね…。
「やめたほうがいい」って書かれていると不安になります。
Dr.石川実際には、マンジャロは医療監修のもとで使えば
とても効果が高く、安全性も確認されている薬です。
ただ、「誰でも自己判断で使えるものではない」
という点だけ理解しておけば大丈夫です。
患者さんなるほど…
じゃあ「危険だから怖い」のではなく、
「正しく使うことが大事」ってことですね?
Dr.石川その通りです。
怖さを感じることは悪くありません。
でも、正しい知識と管理があるかどうかで、
その不安は安心に変わります。
マンジャロは“危険な薬ではない”

マンジャロ(チルゼパチド)は、GLP-1とGIPという2種類のホルモン作用を持つ、肥満症治療・糖尿病治療薬です。
すでに世界的に臨床データが蓄積されており、多くの医療機関で治療選択肢として採用されています。
医薬品において重要なのは、
「効果」と「リスク(副作用)」のバランスが医学的に妥当かどうか
という視点です。
マンジャロは、体重減少や血糖コントロールに対して高い効果が期待できる一方、
副作用として胃腸症状(吐き気・食欲低下・便秘・下痢など)が起きることがあります。
しかし、これらは多くの場合、
- 投与初期に起こりやすい一時的な反応
- 調整や服薬指導で軽減可能
- 医師管理下で対応可能
とされています。
つまり、マンジャロが「危険」なのではなく、
正しい使い方・正しい知識・医療管理が必要な薬
というだけです。
ネットで見られる「怖い」という印象は、
科学的根拠よりも 誤解・極端な体験談・情報不足 から生まれているケースが多いと言えます。
患者さん先生…結局マンジャロって危ない薬なんですか?
なんか副作用の話ばかりで不安で…。
Dr.石川大丈夫です。結論から言うと、マンジャロは危険な薬ではありません。
ただ、「誰でも好きなように使っていい薬ではない」というだけです。
患者さんなるほど…
危険だから怖いんじゃなくて、扱い方の問題なんですね。
Dr.石川その通りです。
医薬品はどれでも 効果と副作用がセットです。
効果が強い薬ほど、体が変化に反応するので、多少の症状が出るのは自然なことなんです。
患者さんじゃあ、副作用が出る=失敗とか危険じゃないんですね?
Dr.石川そうです。
もし症状が出ても、量の調整や生活習慣のアドバイスで対応できます。
不安なまま進めるのではなく、相談しながら進めていくことが大切なんです。
患者さんそれを聞いて安心しました…
ちゃんと管理しながら使えば大丈夫なんですね。
Dr.石川はい。怖がる必要はありません。
むしろ、正しく使えば大きく生活が変わる可能性のある治療です。
なぜ「危険」「怖い」と言われるのか?その理由

マンジャロが「危険」「怖い」と言われる背景には、
薬そのものよりも 情報の伝わり方や使われ方 に原因があります。
まず、SNSや口コミサイトでは、体験談が極端に目立ちやすい特徴があります。
心理学的に、人は「良かった話」よりも「困った話」「怖い話」のほうを他人に共有しやすく、
さらに閲覧者の反応が大きいため、アルゴリズムによって拡散されやすくなります。
その結果、医学的に稀なケースや一時的な副作用が、あたかも一般的で重大な問題であるかのように見えてしまうことがあります。
次に、医療管理なしの自己判断使用により、
適切ではない量の投与や、健康状態に合わない形で使用されるケースが報告されています。
これは薬の問題ではなく、管理体制や使用方法の問題です。
また、マンジャロは効果が高い薬であるため、
「急に痩せすぎる」「体が追いつかない」「普通じゃない薬なのでは?」
という誤解が生まれやすく、心理的な抵抗感につながることもあります。
まとめると、マンジャロが「危険」「怖い」と言われる理由は、
- 情報の偏り
- 自己判断使用
- 効果の高さによる誤解
が複合して起きているものであり、
薬そのものが危険というわけではありません。
患者さんSNS見てると、「副作用がキツすぎて寝込んだ」とか
「やめたほうがいい」とか、怖い投稿ばかり目に入るんです…。
Dr.石川そう感じてしまいますよね。
でも、SNSで目立つのは極端な体験談なんです。
問題なく使えている人は、あまり投稿しませんから。
患者さんたしかに…
「普通だったよ」ってわざわざ言わないですもんね。
Dr.石川それに、ネット上には自己判断で使ったケースも多く含まれています。
量が合わなかったり、体質や既存の病気に配慮されていなかったりすると、
必要以上に体が反応してしまうことがあります。
患者さんじゃあ、“薬が危ない”というより、
“使い方が間違っていた”ということなんですか
Dr.石川その理解が正しいです。
さらに、マンジャロは効果が大きい分、
「すぐ痩せる=危ない薬」という誤解も生まれやすいんです。
患者さんなんとなく、「効きすぎる薬=危険」ってイメージありました…。
Dr.石川でも大切なのは、怖がることではありません。
正しい知識と医療管理があるかどうか。
それだけで安心して使えるものなんです。
患者さんそう聞くと、怖さより「ちゃんと使えば大丈夫」って気持ちのほうが強くなりました。
Dr.石川その感覚がとても大事です。
不安は、怖さではなく理解で解消できます。
よくある副作用とその仕組み

マンジャロ使用時に報告される副作用の多くは、消化器系に関わる症状です。
代表的なものとしては、
- 吐き気
- 食欲低下
- 倦怠感
- 便秘・下痢
などがあります。
これらは薬剤反応ではなく、マンジャロの作用メカニズムによる自然な体の反応です。
マンジャロは GLP-1とGIP受容体を刺激することで、胃内容物の排出(胃排出能)を遅らせます。
その結果、
- 胃に食べ物が残りやすくなる
➡ 早く満腹感を感じる
➡ 少量でも満足しやすい
という効果が生まれ、過食習慣の抑制につながります。
しかし、この生理作用が体にとって初めての変化であるため、
慣れるまでの期間に以下のような症状が起こりやすくなります。
- 胃が重く感じる → 吐き気
- 食べたい気持ちが減る → 食欲低下
- 糖・脂質代謝の変化 → 倦怠感
- 腸の蠕動運動の変化 → 便秘 or 下痢
多くの場合、数週間〜数ヶ月で体が慣れ、症状は軽減または消失します。
副作用が出たからといって、
「危険」「合わない」というわけではありません。
むしろ、
体が新しい代謝バランスに適応しているサイン
と捉えることができます。
対策としては、
- 投与量を急に増やさない
- 脂質・糖質の多い食事を避ける
- 食事量を小分けにする
- 水分と食物繊維を適度に摂る
などが有効です。
医師と相談しながら進めることで、副作用は十分にコントロールできます。
患者さん先生…飲み始めてから吐き気や胃の重さがあって、
「失敗したのかな?」って少し不安で…。
Dr.石川それは心配になりますよね。
でも安心してください。
その症状はマンジャロの作用による“正常な反応”です。
患者さん正常…なんですか?
なんか体が拒否してるのかと思いました。
Dr.石川拒否ではなく、変化に慣れていないだけなんです。
胃の動きがゆっくりになるので、少量で満腹を感じやすくなります。
その初期段階に吐き気や食欲低下が出ることがあります。
患者さんじゃあ、時間が経てばおさまる可能性があるってことですか?
Dr.石川その通りです。
多くの方は数週間で体が慣れて症状が軽くなります。
食事を少し控えめにしたり、油物を避けるだけでラクになりますよ。
患者さん便秘や下痢が続く場合も同じ原因ですか?
Dr.石川はい。腸の動きが変化しているサインです。
水分、発酵食品、食物繊維、食事の間隔を意識すると改善しやすいです。
必要なら投与量の調整もできます。
患者さんなるほど…
「怖い症状」じゃなくて「慣れる途中の反応」なんですね。
Dr.石川まさにその理解が正しいです。
もし心配な症状があれば、我慢ではなく相談しながら進めましょう。
本当に危険なケース(知識として知っておくべきライン)

マンジャロは「危険な薬」ではありませんが、使用方法を誤った場合にリスクが高くなるケースがあります。
これは薬そのものの問題ではなく、
知識不足・管理不足・自己判断使用によるもの
です。
代表的な注意が必要なパターンは以下の通りです。
糖尿病治療薬、利尿剤、血糖降下薬などを併用している場合、
血糖値が過度に下がる(低血糖)リスクが生じることがあります。
また、膵炎や重度の胃腸疾患の既往がある場合は使用判断が重要になります。
➡ 医師管理下で調整・確認すれば回避可能。
短期間で無理に減量を進めると、
- 筋肉量減少
- 栄養不足
- 自律神経の乱れ
などの影響が出ることがあります。
➡ 健康的な体重減少ペースの設計が重要。
マンジャロは「食欲をコントロールする薬」であり、
「何も食べないダイエット」を後押しする薬ではありません。
過度な制限をすると、
- 栄養欠乏
- 胃腸機能低下
- 代謝低下
を引き起こします。
➡ “食べない”ではなく“適切に食べる”が正解。
SNSや口コミで「もっと打てば痩せるらしい」といった情報を信じ、
医療判断なしに増量するのは最も危険なケースです。
➡ 適正量は体質・体重・併用状況で異なるため、医師調整が必須。
結論として、怖がる必要はありません。
知識・モニタリング・医療サポートがあれば、安全に使える治療。
恐怖ではなく、正しい使い方を知るべき領域です。
患者さん副作用よりも、もっと危険なケースってあるんですか?
Dr.石川「危険」というより、気をつけるべき使い方がある、というのが正確です。
例えば、持病や他のお薬との相性は重要なポイントです。
患者さん併用してる薬があると影響する場合もあるんですね。
Dr.石川そうです。でも逆に言うと、確認して調整すれば問題ありません。
放置や自己判断がリスクになるだけです。
患者さんあと…SNSで「もっと量を増やしたほうが痩せる」って見ました。
そういうのは危険ですか?
Dr.石川はい、それが一番避けたいパターンです。
マンジャロは体に合わせた投与量の調整が必要な薬です。
量を増やせば効果が上がるわけではありません。
患者さんじゃあ、食べないダイエットと併用したらもっと痩せられる…
って考え方も間違いですか?
Dr.石川完全に間違いです。
それは「痩せる」のではなく体を弱らせるだけです。
マンジャロは、「必要な量を食べながら健康的に代謝を整える薬」です。
患者さんなるほど…。
危険なのは薬じゃなくて、“間違った使い方”なんですね。
Dr.石川その理解が完璧です。
正しく使えば、マンジャロはあなたの生活を助けるツールです。
怖がるのではなく、知識を持って向き合うことが大切です。
ここでお知らせをさせていただきます。
GLP-1注射薬「マンジャロ」がオンラインで購入できるクリニック「レバクリ」のご紹介です。
近隣にマンジャロを取り扱っているクリニックがない、クリニック受診に抵抗がある、多忙で受診する時間がない、安くマンジャロを手に入れたい、そんな方におすすめです!






























「マンジャロでは痩せられない?」への反論

「マンジャロでは痩せられない」という声が一定数あります。
しかし、この意見の多くは**”効かないのではなく、条件が整っていない”、または期待値の誤解**から生まれています。
マンジャロ(チルゼパチド)は、
- GLP-1受容体作動
- GIP受容体作動
の2つの経路で作用する薬で、従来のGLP-1単独製剤より食欲抑制・インスリン感受性の改善効果が高いとされています。
特に次のような機能が体重減少に寄与します。
脳の摂食中枢へ作用し、空腹感が低下します。
「無理なガマン」ではなく、「食べたい気持ちが減る」という状態になります。
胃から食べ物が出るスピードが遅くなり、少量で満腹感が続きます。
血糖コントロールが整い、脂肪の蓄積につながるインスリン過分泌が抑えられます。
ではなぜ「痩せない」と感じる人がいるのか?

理由は明確で、多くの場合は次のいずれかです
- 投与量が適切でない(効果が出る前に終了)
- 食生活が大きく変わっていない
- 短期間で結果を求めすぎている
- 体脂肪ではなく水分の変動を結果と誤認している
- 睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの影響
つまり、マンジャロは魔法の薬ではなく、体の仕組みを整える薬。
正しく使えば、継続的でリバウンドしにくい体重減少が期待できます。
患者さんマンジャロって、痩せないって聞いたんですけど…私にも効かないんじゃないかって不安です。
Dr.石川そう感じている人が一定数いるのは事実ですが、その多くは効果が出る前にやめたケースや、使い方が合っていなかったケースなんです。
患者さんえ、使い方で変わるんですか?
Dr.石川はい。マンジャロは食欲や血糖コントロールを整える薬なので、
“暴飲暴食ありきの生活”を続けると効果が弱く感じることがあります。
患者さんじゃあやっぱり努力しないと…?
Dr.石川いえ、“努力”というより、薬が働きやすい環境を整えるイメージです。
例えば、少し食事量が減り始めた時に“その変化を活かす”んです。
患者さんなるほど…薬だけに全部任せるんじゃなくて、薬に手伝ってもらう感じですね。
Dr.石川その通りです。
正しく使うと、マンジャロは無理なく自然に痩せていく設計になっています。
だから、“痩せられない薬”ではありません。
使い方次第で、結果が大きく変わる薬なんです。
・マンジャロは機能的に十分体重減少に有効な薬
・効かない原因は体質ではなく条件・使い方
・継続、投与量、生活設計が重要
・「気づいたら食べる量が減っている」状態が理想
失敗する人 vs 成功する人の違い

マンジャロは医学的に確立された治療薬ですが、全員が同じ結果になるわけではありません。
その差は体質ではなく、使い方と姿勢にあります。
実際、マンジャロを使用する患者様の中では、次のような傾向が見られます👇
| 分類 | 失敗する人 | 成功する人 |
|---|---|---|
| アプローチ | すぐに結果を求める | 変化を長期視点で見ている |
| 食事との関係 | 食べない=痩せると思う | 薬の作用を活かして適切な食事量に調整 |
| 利用方法 | 自己判断で増減・中断する | 医師と相談しながら段階的に調整 |
■ 分解して説明すると👇

① “すぐ痩せたい”思考 vs “過程を見守る”思考
マンジャロは体質改善薬であり、脂肪燃焼スイッチを整える薬です。
そのため、1〜2週間で劇的変化を求めると、焦りや不安につながります。
- 「1ヶ月で体重より食習慣が変わることが大事」
- 「まずは食欲が変わったか観察する」
という変化の順番を理解しています。
② “食べない” vs “食べすぎない”
「食べなければもっと痩せるはず」
という誤解から起きます。
しかし、極端なカロリー制限は、
- 筋肉量の減少
- 代謝低下
- リバウンドリスク増加
につながり、むしろ逆効果です。
成功する人は、マンジャロで自然に減った摂取量に合わせるだけで、無理に制限しません。
“我慢”ではなく“調整”がキーワードです。
③ “独断” vs “伴走”
投与量の調整や副作用管理は、医療的サポートがあるほどスムーズです。
マンジャロは段階的に量を調整する薬のため、自己判断で増量すると副作用が強く出ることがあります。
成功する人は、体の変化を医療者と共有しながら、必要な工夫をしていきます。
患者さんSNSで見たんですが、すぐに体重が落ちないと失敗ってことですか…?
Dr.石川いいえ。むしろ、ゆっくり変化する方が成功しやすいんです。
最初に変わるのは“体重”じゃなくて、食欲や満腹感なんですよ。
患者さんあ、たしかに最近“食べたい気持ち”が前より少ない気がします。
Dr.石川それは良いサインです。そこから少しずつ、体重や体型が変化していきます。
患者さんなるほど…じゃあ、食べないほうが早く痩せるから、食事は減らしたほうがいいですよね?
Dr.石川いえ、それは逆効果です。
食べないダイエットは筋肉が減ってしまい、代謝が落ちてしまうんです。
マンジャロが自然に抑えてくれる食事量で十分ですよ。
患者さん安心しました。じゃあ、焦らず続ければ良いんですね。
Dr.石川そうです。
マンジャロは短距離走ではなくマラソン型の薬。
伴走しながら進めることで、しっかり結果につながります。
まとめ:怖がるより、正しく知ることが大事

ここまでの内容を整理すると──
マンジャロは「危険な薬」ではありません。
ただし、
- 投与量
- 副作用管理
- 食事や生活習慣
- 医師のサポート
これらが整っていない場合、
「怖い」「合わない」「痩せない」という印象につながりやすくなります。
医薬品はすべて、メリットとリスクのバランスで成り立っています。
マンジャロも例外ではありませんが、正しく理解し、適切なタイミングと方法で使えば、
- 食欲のコントロール
- 体重の持続的減少
- 血糖コントロールの改善
- 生活習慣の好循環
といったメリットが期待できます。
つまり、
「危険かどうか」ではなく
「どう使うか」が結果を左右する薬
ということです。
ネット上には極端な体験談や誤解が拡散されやすく、
不安に感じる方が多いのは自然なことです。
ですが、その不安は正しい知識と適切なサポートがあれば解消できます。
患者さん今日いろいろ聞いて、少し安心しました。でも…まだ少し怖い気持ちもあります。
Dr.石川怖さを感じるのは、自然なことですよ。
大事なのは、“知らないから怖い”を“知っているから選べる”状態に変えることです。
患者さんたしかに、ネットの情報だけ見てる時より、整理できた気がします。
Dr.石川それはとても良い変化です。
マンジャロは“危険な薬”ではなく、管理が必要な薬です。
正しく使えば、今よりもっと生活が楽になります。
患者さんじゃあ…私は続けてもいいですか?
Dr.石川もちろんです。一緒に様子を見ながら進めましょう。
焦らなくて大丈夫です。
変化は、静かに、でも確実に積み上がっていきますから。
患者さんはい。怖がるより、ちゃんと知って、向き合ってみます。
Dr.石川その姿勢が一番大切です。
あなたのペースで大丈夫。
マンジャロは、“無理して痩せる”のではなく、
自然に体が整っていくことを手伝う薬なんです。
◆ 最後に
マンジャロは、
- 「危険だから避ける薬」ではなく
- 「正しく使うことで人生を変える選択肢になり得る薬」
です。
Dr.石川不安よりも、正しい理解と安心感を味方にしてください。
そして、あなたの体と生活が前向きに変わるきっかけにしていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考文献
- 実験医学 2024年9月号 Vol.42 No.14グルカゴン・GLP-1・GIPの創薬革命
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758125833/2126.html - 健康食スタートブック
https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/kenkoshoku_startbook/kenkoshoku_startbook.pdf - 肥満診療ガイドライン
https://www.jasso.or.jp/data/magazine/pdf/medicareguide2022_09.pdf - 2型糖尿病はどのように治療するのか?
https://www.jds.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=10 - 持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「ゼップバウンド®」複合的な要因からなる慢性疾患「肥満症」を適応症として国内製造販売承認を取得
https://www.mt-pharma.co.jp/news/2024/MTPC241227.html - マンジャロ®皮下注2.5mg/5mg/7.5mg/10mg/12.5mg/15mgアテオス®
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/59/3/59_228/_article/-char/ja/ - リリーのゼップバウンド®(チルゼパチド)ウゴービ®(セマグルチド)との直接比較試験において優位性を示す平均の体重減少率は、それぞれ 20.2%と 13.7%
https://mediaroom.lilly.com/PDFFiles/2025/25-01_com.jp.pdf - 【チルゼパチド(マンジャロ皮下注)】に関する公的分析の結果
https://c2h.niph.go.jp/results/C2H2212/C2H2212_Report.pdf - 医薬品インタビューフォーム
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00009887.pdf - 医薬品インタビューフォーム
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- リベルサス® | 2型糖尿病治療剤 経口GLP-1受容体作動薬
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- 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
- 大正十一年法律第七十号健康保険法・法第一条
- https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=211AC0000000070

