この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)
北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。
婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。
葉酸の重要性

葉酸は、細胞の分裂や再生、DNAやRNAの合成を促進するビタミンB群の一種で、体の発育や健康に欠かせない栄養素です。
Dr.石川特に妊娠中や授乳中の女性、赤ちゃん、高齢者など、幅広い世代に必要とされています。
葉酸は細胞の分裂や成熟を促すため、胎児の正常な発育に欠かせない栄養素です。
赤血球の生成を助けるため、貧血の予防に役立ちます。
葉酸にはこんな効果があります!
- 貧血予防
- DNAやRNA、タンパク質の生合成を促進
- 粘膜の保護
- 動脈硬化や虚血性心疾患のリスクを低下
妊娠中に葉酸が注目される理由

葉酸が不足すると、細胞分裂が正常に行われず、赤ちゃんの発育不全や神経管閉鎖障害などの障害を引き起こす可能性があります。
また、粘膜の機能が損なわれて口内炎や胃潰瘍などの原因となることもあります。
Dr.石川産婦人科学会でも妊娠中の女性が葉酸を摂取することを推奨しています。
妊娠初期に葉酸を十分に摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。
葉酸の摂取量については、厚生労働省や産婦人科学会は1日1,000μg以上の摂取は推奨していません。
食事から200μg程度摂取できている場合は、サプリメントで400μg程度を補うとよいのですが・・
通常、1日にどれくらい食事から葉酸を摂取できてる?
厚生労働省の食事摂取基準(2020年版)によると、日本人の1日の葉酸の摂取推奨量は、240μg(マイクログラム)です。
Dr.石川全然足りてないですね・・
足りない分は葉酸サプリで補いましょう!
葉酸サプリの魅力

葉酸は胎児の神経管閉鎖障害(脳や脊髄の先天的な異常)を予防するのに重要な役割を果たします。
妊娠初期に特に必要で、推奨量(400~600μg)を確実に摂取するためにサプリが効果的です。
Dr.石川葉酸は調理中に壊れやすく、日々の食事で必要量を満たすのは難しいです。
上手にサプリメントを活用しましょう!
妊娠中に必要な他の栄養素も同時に補給できる!
妊娠中に必要な栄養素とは?

- ビタミンB12
- 鉄分
- カルシウム
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- ビタミンD
- マグネシウム
- 亜鉛
- ビタミンC
- 食物繊維
- ヨウ素
Dr.石川妊娠中は葉酸に加え、ビタミンB12や鉄分、カルシウム、DHAなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
葉酸は胎児の神経管閉鎖障害を予防し、ビタミンB12と共に赤血球を生成。
鉄分は貧血防止、カルシウムは骨の形成をサポートします。
さらにDHAは脳や視力の発達を促し、ビタミンDはカルシウム吸収を助けます。
これらを含む葉酸サプリを選ぶことで、食事だけでは補えない栄養を効率よく摂取でき、ママと赤ちゃんの健康をしっかりサポートします!
妊娠中の葉酸サプリ摂取の注意点
過剰摂取に注意!

葉酸を摂りすぎると、ビタミンB12欠乏症の症状を隠すことや、胎児の発育に影響を及ぼす可能性があります!
Dr.石川妊娠中の1日の推奨摂取量は400~600μg。
サプリと食事からの合計でこれを超えないようにしましょう!
おすすめの葉酸サプリを紹介します!
妊娠中に葉酸サプリで必要栄養素を補給することで安心感を
最後にお伝えしたいこと
Dr.石川葉酸サプリを摂取することを、「赤ちゃんの健康をサポートしている」というポジティブな行動として捉えましょう。
小さなことでも、赤ちゃんへの愛情表現の一環と考えると気持ちが明るくなります。
前向きな気持ちを持つことで、妊娠期間を楽しく充実したものに感じられます!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
健康な赤ちゃんが生まれますように。













