ピル(経口避妊薬)は、月経周期をコントロールするために多くの女性に使用されています。
ちなみに、「生理」ではなく「月経」が正しい医学用語ですが、本記事ではなじみが深い「生理」という用語を使用します。
ピルの休薬期間中に生理が来ることが期待されますが、時には休薬後4~5日経っても生理が来ないことがあります。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
ピルの作用と体の反応について理解し、もし生理が遅れた場合にどう対処すればよいかを知ることが大切です。
まず、ピルはホルモンバランスに影響を与え、排卵を抑制し、子宮内膜の状態を変化させるため、通常の生理とは異なる仕組みで生理(厳密には生理のような出血です)を起こします。
しかし、休薬期間が終了しても生理が来ない場合も、まれですがあります。
さらに、体調やストレス、生活習慣などさまざまな要因が影響を及ぼすこともあります。
この記事では、ピルを休薬後に生理が来ない理由と、その際の適切な対処法について、医療機関での見解や学会のガイドラインを参考にしながら解説します。
この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)
北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。
婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。
ピルを休薬しても生理が来ない原因
ピルは生理周期を調整するために使用される薬剤ですが、休薬期間中に生理が来ない場合、いくつかの原因が考えられます。
ピルが効いていないわけではなく、体調やホルモンバランスが影響している場合もあります。
具体的な原因を理解し、適切な対応をするためには、まずその原因を明確にすることが重要です。
ここからは、ピルを休薬後に生理が来ない場合の主な原因を解説します。
妊娠している
最も心配される原因の一つが妊娠です。
ピルは避妊効果がありますが、服用方法を守らなかったり、薬が体内で適切に吸収されなかった場合、避妊効果が低下することがあります。
例えば、ピルの飲み忘れや下痢・嘔吐によって薬の効果が減少することが考えられます。
もしピルを休薬した後に生理が来ない場合、まずは妊娠検査薬を使用して妊娠の有無を確認することが推奨されます。
特に、休薬後、月経の遅れが1週間以上続く場合は、妊娠の可能性を排除するために早めに妊娠検査薬を使用しましょう。
※薬局で取り扱っている妊娠検査薬はかなり精度は高いため、適切に使用した場合、妊娠しているかどうかについては病院での検査とそん色ありません。
ピルの飲み忘れなどで正しく使用できていない
ピルを正しく使用していない場合、避妊効果が十分に発揮されず、生理が遅れることがあります。
ピルは毎日決まった時間に飲むことが重要ですが、飲み忘れや服用時間の乱れがあると、体内のホルモンバランスが崩れ、予期せぬ月経の遅れを引き起こす可能性があります。
ピルの飲み忘れや間違った使用方法について心配がある場合は、ピルの服用方法について医師と確認し、必要な場合は追加の避妊方法(コンドームなど)を使うことが推奨されます。
ストレスによりホルモンバランスが乱れている
ストレスは体にさまざまな影響を与えることが知られていますが、ホルモンバランスの乱れにも関係があります。
特に、精神的・肉体的に強いストレスを感じていると、体内のホルモンが正常に分泌されなくなり、生理周期に影響を与えることがあります。
ストレスが続くと、排卵が遅れ、その結果、生理が遅れてくることもあります。
ピルを正しく服用していても、極度のストレスや生活習慣の乱れが原因で生理が遅れる場合もあります。ストレスが原因の生理不順は比較的よくある症状ですので、生理周期が乱れただけでしたら、あまり心配はいりません。
子宮内膜が薄くなっている
ピルの使用は、子宮内膜を薄くする効果があります。
内膜が薄くなると、月経の際に出血が少なくなり、生理が遅れることがあります。
特に、長期間ピルを使用している場合、内膜が極端に薄くなることがあります。
子宮内膜が薄い場合でも、ほとんどの場合でピルを中止すれば生理が再開することが多いため、ピルを休薬後数日経過しても生理が来ない場合でも焦る必要はありません。
しかし、長期間のピル使用後に内膜の状態を心配する場合は、医師に相談し、必要に応じて検査を受けることをお勧めします。
ピルの副作用
フリウェルULDは、避妊薬と同じ成分の薬(いわゆるピル)の一つですが、使用中に副作用が現れることがあります。
副作用としては、月経の不規則性、出血の延長、または生理の遅れなどが報告されています。とくにエストロゲン含有量の少ないフリウェルULDでは出血についての副作用が多くなりがちです。
フリウェルULDに限らず、ホルモン剤を含む避妊薬は、個々の体調や反応によって異なる影響を与えることがあります。
フリウェルULDを使用している場合、休薬後に生理が遅れた際は、薬の副作用の可能性を考慮する必要があります。
これについては、心配ないことが多いですが、処方してもらっている医師と共有し、相談することが大切です。
その他の病気の可能性も
ピルを正しく使用していても、生理が遅れる場合には、他の健康問題が隠れている可能性もあります。
例えば、甲状腺の異常、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、糖尿病、またはその他のホルモンに関連する疾患が関与している場合があります。
これらの疾患は、ホルモンバランスに影響を与え、月経周期に変化を及ぼすことがあります。
このような疾患が疑われる場合は、早期に医師に相談し、必要な検査を受けることが重要です。
適切な診断を受けることで、必要な治療を早期に始めることができます。
ピルを休薬しても生理が来ない原因はさまざまです。
妊娠やピルの使用方法、ストレスなどが影響していることが多いですが、体調やその他の病気が関与していることもあります。
生理が遅れることに不安を感じた場合は、まずは妊娠の可能性を確認し、ピルの服用方法を見直し、ストレス管理や生活習慣の改善を試みましょう。
もし症状が改善しない場合は、専門医に相談して正確な診断を受けることが大切です。
ピルの休薬期間4〜5日目に生理が来ないときの対処法
ピルを服用している場合、休薬期間に生理が来ることが一般的ですが、4〜5日経過しても生理が来ないと不安になることがありますよね。
生理が遅れる理由はさまざまで、心配しすぎる前に、まずは冷静に対処方法を検討しましょう。
ここからは、ピル休薬後に生理が来ない場合の対処法を紹介します。
妊娠検査薬を使う
ピルを正しく服用していた場合、避妊効果は高いものの、完全に妊娠を防げるわけではありません。
休薬期間中に生理が来ない場合、まずは妊娠検査薬を使って、妊娠していないか確認することが重要です。
妊娠検査薬は、尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの有無を検出するもので、妊娠初期に高い精度で反応します。
妊娠検査薬は、休薬期間終了後1週間以内に使用することが推奨されています。
もし陰性が出た場合でも、生理が遅れている理由が他にある可能性があるため、引き続き注意深く状況を見守り、必要であれば医師に相談することが大切です。
次のシートを飲む
妊娠していない場合、次のピルシートを通常通りに飲み始めることができます。
休薬期間後の1週間以内に生理が来ない場合でも、ピルはそのまま続けて服用しても問題はありません。
ピルは排卵を抑制する効果があり、服用を続けることでホルモンバランスを安定させることができます。
ただし、万が一生理が来ない状態が続く場合や、ピルの飲み忘れがあった場合は、再度医師に相談することが必要です。
また、妊娠検査薬が陰性であっても、体調や生活習慣の変化などが影響していることもあるため、しばらく様子を見たうえで、次のステップを検討しましょう。
注意点:医師に相談しながら対処しましょう
生理が遅れる原因はさまざまであり、特にピル使用中はホルモンバランスが関与している可能性が高いため、自己判断で対処するのは避けた方が良い場合もあります。
もし4〜5日以上生理が来ない、または不安な点がある場合は、早めに医師に相談することをお勧めします。
医師は、ホルモンのバランスやピルの使用状況、他の健康状態に基づいて適切なアドバイスをくれるでしょう。
また、ピルを使用している期間が長い場合や、服用方法に不安がある場合も、専門医に相談し、正しい使用方法を確認することが大切です。
ピル内服中の妊娠率は約0.3%とごく低い
ピルを正しく服用している場合、避妊の効果は非常に高いことが分かっています。
実際、経口避妊薬の内服中に妊娠する確率は約0.3%とされています。
つまり、ピルを毎日同じ時間に正しく服用していれば、妊娠のリスクは極めて低いと言えます。
しかし、服用方法に誤りがあった場合や、消化不良などで薬の吸収が妨げられた場合は、避妊効果が低下する可能性があるため、ピルの飲み忘れや途中での中断を避けることが非常に重要です。
万が一、ピルの使用中に妊娠が疑われる場合は、早めに妊娠検査を行うことが推奨されます。
ピルの相談ができる!医師のいるおすすめのオンライン診療
ピルの使用に関して不安がある場合、対面での診察に加えて、オンライン診療を活用するのも一つの方法です。
オンライン診療は、忙しい方や近くにクリニックがない方にとって便利な手段です。
医師による診察を受けた後、ピルの処方や使用方法に関するアドバイスをもらうことができます。
オンライン診療を利用する際には、必ず信頼できる医療機関を選び、診察を受けましょう。
また、オンライン診療を受ける前に、事前にピルの使用状況や体調の変化を整理しておくと、スムーズに相談ができます。
専門的なアドバイスを受けることで、安心してピルを継続することができます。
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ピルの購入に関してよくある質問Q&A

さいごに、ピルの購入に関してよくある質問に回答します。
まとめ
ピルの休薬中に生理が来ない場合、その原因として妊娠以外にもいくつかの要因が考えられます。
まず、ピルの使用開始後や休薬期間中にホルモンバランスが乱れることがあり、その影響で生理が遅れることがあります。
また、ストレスや体調不良も月経周期に影響を与えることがあります。
フリウェル配合錠LDを服用している場合、副作用として月経不順が見られることがありますが、通常は数ヶ月以内に安定します。
アフターピルの服用後も、ホルモンの急激な変化が生理周期に影響を与え、遅れることがあります。
このような影響は通常数週間以内に改善します。
とはいえ、これらの変化が長引いたり異常を感じた場合には、自己判断せずに専門医に相談することが重要です。
生理の遅れや異常を放置せず、医師の診察を受けて原因を確認しましょう。

