ダーマペンの値段相場や値段の違いを解説 効果的な間隔・回数まとめ

ダーマペン

「ダーマペンの値段相場が知りたい」

「クリニックによって値段が違うのはなぜ?」

「値段が高いほうが効果を得られる?」

ダーマペンについて、このような疑問をお持ちではありませんか?

ダーマペンは、超極細の針を用いて肌に小さな穴を開け、自然治癒力を活かして肌トラブルの改善を図る治療法です。

コラーゲンの生成を促す作用があり、毛穴の開きやシワ・くすみ・たるみ・ニキビ・ニキビ跡など幅広い悩みへのアプローチが可能です。

しかし、クリニックによって値段にばらつきがあるため、どこで受ければよいのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、ダーマペンの値段相場や、クリニックによって価格差が生じる理由について解説していきます。

また、最適な通院間隔や回数・痛みの程度など、ダーマペンを受ける際に知っておきたい基本知識もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)

北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。

婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。

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目次

ダーマペンの値段相場

ダーマペンの値段はクリニックによって異なりますが、1回の施術にかかる値段相場は以下のとおりです。

施術部位値段相場
顔全体15,000〜30,000円
顔全体+首20,000〜40,000円
10,000〜20,000円

基本的には顔全体の施術となりますが、「頬のみ」や「目元のみ」など、部位を細かく選べるクリニックもあります。範囲が広くなるほど、値段は高くなると考えてよいでしょう。

また、3回コースや5回コースといったセット料金を用意しているクリニックも。回数が多いほうが、1回あたりの値段は安くなります。

1回の施術でも効果を実感できる方は多いですが、肌トラブルを改善し、よい状態を長く保つためには、複数回の治療を受けるのがベストです。

肌の状態に合わせて最適なコースを選びましょう。

値段の違いが生じる理由

ダーマペンは、基本的に保険が適用されない自由診療です。そのため、クリニックによって料金設定に大きな差があります。

では、値段が安いクリニックと高いクリニックでは、どのような違いがあるのでしょうか。値段の違いが生じる要因として、おもに以下の4つが考えられます。

  1. ダーマペンのバージョン
  2. 麻酔代やオプションが含まれているか
  3. キャンペーン価格の有無
  4. カウンセリングや施術にかける時間

ダーマペンのバージョン

ダーマペンにはさまざまなバージョンが存在します。2010年に初代ダーマペンが登場し、それ以降バージョンアップを繰り返してきました。

現在では、2018年に発売された最新バージョンの「ダーマペン4」が、多くのクリニックで採用されています。

しかし、値段を安く設定しているクリニックでは、ひとつ古いバージョンである「ダーマペン3」を使用している可能性があります。

ダーマペン3とダーマペン4では治療効果に違いがあり、ダーマペン4のほうが少ない回数で効果が出やすいのが特徴です。

また、スピーディな施術が可能なため、肌へのダメージや痛みが少なく、ダウンタイムを短縮できるメリットもあります。

いくら値段が安くても、古いバージョンを使用しているクリニックの場合、最新バージョンと比較して多くの治療回数が必要となってしまうかもしれません。

事前にバージョンをチェックし、価格と効果のバランスが取れているかを確認しましょう。

ダーマペン

麻酔代やオプションが含まれているか

ダーマペンの施術には、麻酔クリームや鎮静パック・導入剤などを使用する場合があります。提示されている料金に、これらが含まれているかどうかも、価格差が生じる要因です。

料金の安さにひかれてクリニックを選んだものの、実際には麻酔や導入剤が別料金で、逆に費用がかさんでしまうケースも少なくありません。

また、初診料やカウンセリング代・薬代・再診料などが別途でかかる場合も。治療を受ける前には、オプションも含めた総額の料金を把握しておきましょう。

なお、導入剤は使用しなくてもダーマペンの効果はしっかりあります。

ただし、肌の状態に応じた導入剤を組み合わせることで、より高い美肌効果が期待できるため、多くのクリニックで推奨されています。

キャンペーン価格の有無

クリニックによっては、通常よりもお得に治療を受けられる初回割引キャンペーンが用意されています。

初回のみ低価格で受けられることは魅力的ですが、通常の料金も必ず確認しておきましょう。

ダーマペンは基本的に複数回の治療が必要となるため、2回目以降の料金が割高であれば、結果的に支払いが多くなってしまうおそれもあります。

また、回数がかかる点を考慮して、はじめからコースを申し込むのも一つの手です。最初に支払う金額は大きくなりますが、都度払いに比べて1回あたりの値段は安くなります。

カウンセリングや施術にかける時間

ダーマペンの値段を安く設定しているクリニックのなかには、カウンセリングや施術にかける時間を短くして患者数を増やすことで、低価格を実現しているところもあります。

このような流れ作業で治療を行っているクリニックは、トラブルにつながるリスクが高いため避けるのが賢明かもしれません。

もちろん、低価格であっても確かな技術を提供しているクリニックも多く存在します。しかし、カウンセリングが丁寧かどうかは重要なポイントです。

とくに、ある程度の通院が必要となるダーマペンの治療では、親身になって対応してもらえるクリニックでなければ安心して通えません。

診察や説明が丁寧で、納得のいくまで相談できるクリニックを選びましょう。

ダーマペンの最適な通院間隔・頻度

おおよそ1ヶ月に一度のペースで治療。

最適な通院間隔は肌質や肌トラブルの状態によっても異なりますが、おおよそ1ヶ月に一度のペースで治療を受けるのが理想といわれています。

ダーマペンを受けたあとは、赤みや腫れ・かゆみ・皮むけなどが数日から1週間ほど生じます。

症状が落ちついたあとも、しばらくは刺激を受けやすいデリケートな状態が続き、肌が元の状態に戻るまで2週間程度かかるでしょう。

ダーマペン

肌への負担を抑えるためには、最短でも3週間は間隔をあける必要があります。短期間のうちに何度も施術を受けてはいけません。

そうはいっても、施術間隔をあけすぎると、逆に満足のいく効果を得られないおそれも。

ダーマペンは、ほどよい間隔で治療を繰り返すことで、肌の再生力が高まり、よい状態を維持しやすくなる治療法です。

とくに治療を始めたばかりの頃は一定のペースで通院したほうが、効果が定着しやすく、より確実に肌トラブルの改善を目指せるでしょう。

最初は1ヶ月に一度の間隔で治療を続け、効果が定着してきたら、メンテナンスとして2ヶ月に一度の治療をおすすめします。

ダーマペンは何回やればいい?

まずは5回を1クールとして治療を受け、肌の状態を見ながら継続の必要性を検討

何回目から効果を実感できるかは、肌トラブルの状態によって異なります。

肌のハリ・弾力の向上や、毛穴を目立たなくするのが目的の場合は、1回の治療でも変化を感じられる方が多いです。

ただし、複数回施術を受けたほうが、肌質改善につながり、効果が持続しやすくなります。

ニキビ跡や色素沈着・傷跡を改善するためには、1回だけではなく、繰り返しの治療が必要です。

何回で綺麗になるかは症状の程度により大きく変わりますが、5回以上の治療が必要となるケースがほとんど。重度のクレーターや傷跡などは、より多くの回数がかかる傾向があります。

まずは5回を1クールとして治療を受け、肌の状態を見ながら継続の必要性を検討するとよいでしょう。

ダーマペンの痛みはどのくらい?

一般的にはチクチク・ヒリヒリとした痛みがある

ダーマペンは、髪の毛よりも細い超極細針を用いて、肌に無数の穴を開け、肌の自然治癒力を促す治療法です。

針で肌を刺激するため、施術中は多少の痛みを伴います。痛みの感じ方には個人差があるほか、針の長さや施術部位によっても異なりますが、一般的にはチクチク・ヒリヒリとした痛みがあるといわれています。

ほとんどのクリニックでは麻酔クリームの使用が可能なため、痛みに弱い方・不安な方は、事前に相談してみてください。

また、施術中に強い痛みを感じた場合は、すぐに施術者に伝え、施術範囲やスピードを調節してもらいましょう。

施術後の痛みはいつまで続く?

多少の痛みや赤み・ほてり感などが2~3日

施術後は肌に微細な傷が形成されている状態であるため、多少の痛みや赤み・ほてり感などが2~3日続きます。

とくに麻酔が切れたあとは、ヒリヒリとした痛みが出てくる可能性があります。

日常生活に支障をきたすほどの痛みを感じる方はほとんどいませんが、心配であれば、痛み止めを処方してもらうとよいでしょう。

お風呂に入ったり、激しい運動をしたりすると、痛みが強くなる危険性があるため注意が必要です。

また、傷が治る過程で、かゆみが生じる場合もあります。強いかゆみを感じても、できるだけ触らないようにして、保湿ケアを心がけてください。

通常、かゆみは1週間程度で自然と治まっていきますが、掻いたりこすったりすると肌にダメージを与えてしまい、ダウンタイムが長引くおそれがあります。

ダーマペンはニキビがある時も受けられる?

ダーマペンには、炎症を鎮めてニキビをできにくくする殺菌作用があるため、ニキビがある時でも施術は可能です。ニキビやニキビ跡の改善・予防効果が期待できます。

ただし、炎症の強い赤ニキビや、膿がたまったニキビに対しては、以下のような注意点・リスクがあるため、施術を避けるケースもあります。

ニキビ
  • 一時的にニキビが悪化したり、増えたりする可能性がある(好転反応)
  • ニキビ部分は痛みを感じやすい
  • 膿が潰れて炎症が広がるおそれがある

ニキビが悪化するのは、多くの場合、好転反応によるものです。

好転反応とは、肌トラブルが改善する過程で一時的に起こる不調。ダーマペンの施術後は、好転反応として白ニキビが発生しやすいといわれています。

施術前よりもニキビが目立つと気になってしまいますが、時間の経過とともに改善されていくため心配はないでしょう。

一方で、ニキビ部分は強い痛みを伴うおそれがあるため、クリニックによっては炎症性ニキビへの施術を推奨していません。

また、膿のあるニキビをダーマペンで潰してしまうと、細菌が広がりやすくなる懸念点もあります。

ニキビがある時にダーマペンを受ける際は、リスクも十分に把握したうえで、治療可能かどうかを確認してください。

ニキビ跡が悪化するケースも

肌の再生を促すダーマペンは、ニキビ跡の治療にも高い効果を発揮します。しかし、ニキビ跡の種類によっては、悪化してしまう危険性があるため注意が必要です。

ダーマペンでの改善が期待できるニキビ跡は、おもに以下の3種類です。

  • クレーター
  • 色素沈着
  • ケロイド

一方で、以下の症状をもつニキビ跡に施術を行うと、悪化してしまうおそれがあります。

  • 赤み
  • しこり

ニキビ跡の赤みは、皮膚の毛細血管が拡張するために生じます。ダメージを受けた組織を修復しようとして、皮膚の毛細血管が炎症を起こしている状態です。

このような赤みは非常にデリケートなため、ダーマペンの刺激によって悪化したり、長引いたりする場合があります。

また、盛り上がってしこり状になったニキビ跡に対しても、ダーマペンの施術は控えるべきです。

しこりは、皮膚の深い部分に炎症が起こり、新しい細胞が過度に形成されて発症しますが、しこりの中に膿が残っているケースもあります。

そのため、ダーマペンによって細菌を広げてしまうリスクがあるのです。

このようにダーマペンでの治療が難しいニキビ跡ついては、ピーリングや外用薬など他の治療法を検討する必要があります。

トラブルや失敗を避けるためにも、実績が豊富で信頼できるクリニックを選びましょう。

施術の主な副作用・リスク

痛み:施術中、お肌の状態によってピリピリ感やヒリヒリ感などの刺激を感じることがあります。術後にピリピリと熱いような感じがすることがあります。通常1日程度で改善します。

ダウンタイム:施術後12時間は洗顔やメイクは避けて下さい。術後、かさぶたや皮むけができることがあります。無理にはがすと痕になることもありますので、自然にはがれるまでさわらないようにしてください。どうしても気になる場合や、ひどくなる場合はご相談ください。

腫れや赤み:術後はほてりを感じたり赤みを生じたりすることがあります。通常2~3日でおさまります。施術の影響で数日はお肌が乾燥した状態が続きます。しっかり保湿してください。

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