思春期は身体が子どもから大人へと大きく変化する大切な時期です。生理不順や無月経、生理痛などのトラブルは、年齢に関係なく治療することが必要です。
10代の女の子が婦人科を受診するのは、不安でしたり、勇気のいることかもしれません。
婦人科だからと言って、いきなり内診することはありません。ゆっくりお話を聞いてから診察しますので、安心して相談にいらしてください。保護者の方の同伴ももちろん可能です。お気軽にご相談下さい。
思春期によくみられる症状
生理がこない・月経不順
個人差がありますが、15歳までにはほとんどの方が初経を迎えると言われています。16歳を過ぎても生理が始まらないようであれば、婦人科を受診した方が良いでしょう。
満18歳になっても初経が起こらない場合を原発性無月経といい、染色体異常や、性器異常の可能性が考えられます。
また、思春期の頃は、生理周期が不安定で頻発月経、稀発月経、生理が止まらないなどのトラブルがよく見られます。容姿に敏感になる時期でもありますので、無理なダイエットをして生理が止まってしまうケースもあります。
女性にとって毎月の生理はとても大切なもの。生理の異常は放置せず、早めに婦人科を受診されることをおすすめします。
月経困難症
生理痛のせいで学校を休んだり、試験やスポーツの大会で実力を発揮できなかった、という経験はありませんか? 生理痛を我慢する必要は全くありません。
痛みの原因として子宮や卵巣の病気がないかを確認したうえで、鎮痛剤やOC(低用量ピル)、漢方薬などで痛みをコントロールしてあげましょう。
また、受験やスポーツの大会などに生理があたらないよう調整する方法もあります。
生理を避けたい日程が決まったら、お早めに来院してください。
特に受験の場合は、2ヶ月前までに来院していただければ、確実に試験にぶつからないようスケジュール調整をすることができます。