更年期障害
閉経が起こる前後の5年間を更年期といい、その時期に起こる心身のさまざまな不調を更年期障害といいます。
40代後半から50代で症状が出る方が多いですが、30台後半から40代前半でもプレ更年期といって同様の症状が出る方がいます。
当クリニックでは患者様一人ひとりの症状や体調に応じて、快適に過ごす方法をご提案します。
更年期障害の症状について
更年期障害の症状は大きく3種類に分けられます。
①血管の拡張と放熱に関係する症状
ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など
②その他のさまざまな身体症状
めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど
③精神症状
気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など
更年期障害の特徴の一つは症状が多彩なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。
治療法
更年期症状が比較的軽い方
・ 更年期障害の漢方(当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸など) 保険適応です。
・ その他プラセンタ療法をお勧めしています。プラセンタの保険適応には条件がございますので、一度ご相談にいらして下さい。お肌のつやや、髪のつやがよくなるといった副効用もあります。
顔が赤くなる、のぼせるといった更年期症状が特に強い方
・ ホルモン補充療法をお勧めしています。
・ 内服やパッチ(肌にはる薬)などライフスタイルに合わせてお選びいただきます。
・ 持病をお持ちの方には適応できない場合がありますのでご了承ください。
気分の落ち込みなど精神的な更年期症状が強い方
・ 当院での治療に加え、心療内科での診察をお勧めしています。
・ 更年期症状にうつ病などの精神疾患が重なることもあり、産婦人科と心療内科両方の診察が必要になります。