ミレーナ

ミレーナ 子宮内避妊器具

ミレーナとは、黄体ホルモンであるレボノルゲストレルを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム(IUS: Intrauterine System)です。
ミレーナの避妊効果は5年間継続します。生理痛が重い・経血量が多いなどの月経に関連した症状改善にも有効性が認められています。持続的かつ長期間に渡る効果を発揮し、作用が子宮周辺と限定的なので副作用なども起こしにくくなっています。またピルが服用できない方でもミレーナによる治療が可能なケースも多く、飲み忘れなどの心配がないことも大きなメリットです。

ミレーナの適応

  1. 月経困難症
  2. 月経不順(過多月経)
  3. 子宮腺筋症
  4. 単純型の子宮内膜増殖症
  5. 避妊希望
  6. ピルの服用ができない(習慣的に喫煙など)

ミレーナの料金

保険の場合

  • ミレーナ挿入時 約11,500円(税込)
  • ミレーナ定期健診 約2,000円(税込)
  • ミレーナ抜去時 約2,500円(税込)

*上記はミレーナ挿入のみの料金です。事前検査に2000円~3000円程度のご負担額がかかります。

自費の場合

  • ミレーナ挿入時 40,000円(税込)
  • ミレーナ定期健診 2,000円(税込)
  • ミレーナ抜去時 3,000円(税込)

ミレーナ効果について

  1. 月経困難症や過多月経に高い効果を発揮します。
    含まれている成分のレボノルゲストレルは黄体ホルモンで、子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため子宮内膜は薄い状態となり、月経量を減少させるとともに月経痛の軽減が望めます。
  2. 子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、内膜は薄い状態となり、妊娠の成立(受精卵の着床)を妨げたり、子宮の入り口の粘液を変化させて、精子が腟の中から子宮内に侵入するのを妨げたりすることで避妊効果を発揮します。
    ピルのように毎日服用する必要がないため、飲み忘れる心配もありません。また、ピルは服用するため全身にその作用が及びますが、ミレーナは子宮内膜にだけ作用を及ぼすため、副作用も少なくなっています。特に血栓症リスクがないことが大きなメリットになっています。

ミレーナの副作用について

ミレーナを装着後、次のような副作用が起こることがあります。

  1. 月経出血日数の延長
  2. 月経時期以外の出血
  3. 月経周期の変化
  4. 腹痛
  5. 卵巣のう胞(通常はホルモン変化に伴う一時的なもの)
  6. ミレーナ除去後の出血

症状が長く続くときやひどい場合や、ご心配なことがございましたら、ご相談ください。

ミレーナ装着後の注意点

ミレーナを装着後、以下のような症状が現れた場合は、ただちに当クリニックを受診してください。

  • 出血、下腹部痛、腰痛、おりものなどの症状が数日現れることがありますが、その症状が長く続くときやひどい場合
  • 異常な痛みや出血があった場合
  • 前回の月経から6週間以内に月経が起こらない場合
  • 嘔吐、食欲不振等の妊娠の兆候が現れた場合

また、ミレーナ挿入後は定期健診(ミレーナ挿入後1か月後・3か月後・6か月後・1年後)に来ていただく必要があります。