医療脱毛を受けたあと、「なかなか毛が抜けない」「毛量が減らない」「5回通ったのにまだ生えてくる」など、効果が出ないと感じると心配になってしまいますよね。
このページでは、医療脱毛後の効果あり・なしの判断基準のほか、医療脱毛の効果が感じられない原因や効果がないと感じたときの対策をわかりやすく解説しています。
医療脱毛は、正しく照射されていれば「効果が全くない」という結果にはなりません。効果がないと感じるときは原因が必ずありますので、ぜひ当ページを参考にしていただき疑問を解消してくださいね。
この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)
北海道大学医学部卒業後、北海道大学医学部附属病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。
婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。
- 所属:日本美容外科学会JSAS、日本女性医学学会、日本産科婦人科学会、日本周産期新生児学会
医療脱毛後の「効果あり」「効果なし」の判断基準
医療脱毛は、照射したその日に効果があらわれるものではありません。ここでは、医療脱毛後に効果あり・なしを判断する基準を解説していきます。
脱毛後、毛が抜け落ちれば効果は出ている

脱毛後に一定期間がたって、毛が抜け落ちれば効果がある証拠です。
医療脱毛は、肌にレーザーを当ててメラニン(黒い色)に反応させて熱を発することで発毛組織を破壊します。
「発毛組織=毛を作り出していた部分・毛を支えていた部分」がなくなるので、自然と毛が抜け落ちる仕組みです。植物でたとえれば、根がなくなった状態といえるでしょう。
一方、1カ月以上たっても毛が抜け落ちずにそのまま成長を続けるようであれば、医療脱毛の効果がない状態です。
毛が抜け落ちるまでの期間は、使用された医療レーザー機器の脱毛方式によって目安に差があります。





熱破壊式脱毛は1~2週間、蓄熱式脱毛は3~4週間を目安に効果のあり・なしを判断すると良いでしょう。
毛が抜けた後にまた生えてくるのは普通のこと
1回目の通院後に「一度は毛が抜けたけど、今まで通りにまた毛が生えてきたので効果がなかったのかな」と不安に思う方も多いです。
ただ、毛が抜けた後に生えてくるのは普通のことですので、問題ありません。
1回の照射で効果がある毛は、全体の約20%ほど。発毛組織が破壊されていない毛はそのまま残っている状態なので、照射後しばらくするとまた新たに毛が生えてきます。
私たちの身体に生えている毛は、成長期・退行期・休止期のサイクル(毛周期)を繰り返しています。


医療脱毛のレーザーが反応するのは成長期の毛だけです。
同時期に成長期である毛は全体の20%程度ですので、1回の脱毛照射で効果があるのは20%の毛のみということになります。



毛が抜けた後にまた生えてきた毛は、今まで休止期だった毛。「次回の照射で脱毛されるべき毛」とも言い換えられます。
2~3回目までは効果が分かりづらい
先ほど解説したように、1回の照射で効果がある毛は限られていますので、医療脱毛で満足いく効果を得るためには、少なくとも5回の照射が必要です。
毛質や肌質、体質などの個人差にもよりますが、2~3回くらいまでは毛量の変化を実感できず、脱毛前と同じように毛が生えてくると考えておきましょう。
照射後に一度は毛がポロポロと抜けても、しばらくしてまた同じように生えてくるとガッカリしてしまうかもしれませんが、照射後に毛が自然に抜け落ちたというのは効果があった証拠です。



2~3回目くらいまでは効果が分かりづらくても、我慢して照射を重ねていきましょう。
毛が少なくなってくるのは3~4回目以降
脱毛照射を重ねていくと、3~4回目ごろから全体的な毛量が少なくなる・太い毛が減る・細い毛が残っている、といった変化を感じられるようになります。



とくに脇・脚・腕などの太い毛が生えている部位では効果を実感しやすいです。
5回コースは全ての毛がツルツルになるわけではない
多くの医療脱毛クリニックでは、5回コースが主流。実際に5回コースを選択している人が多いのですが、5回コースで全ての毛がツルツルになるわけではないので理解しておきましょう。
1回で脱毛効果があるのは約20%ですから、単純に考えると5回脱毛をすれば完全にツルツルになる計算(20%×5回=100%の毛が脱毛できる)なのですが、実際には5回ですべての部位を完全にツルツルの状態にするのは難しいです。
5回コースでムダ毛がなくならない理由
- 毛周期は毛穴によって多少差がある
- なんらかの理由で長期間休止期に入っている毛もある
- 成長期の毛でも上手くレーザーに反応できず脱毛しきれなかった毛もある
発毛組織はグループで同じ動きをしているわけではなく、1本1本それぞれバラバラに活動しています。
また、なかには何らかの理由で毛周期が乱れて、長いお休み期間に入っている毛もあります(後述しますが、とくに毛抜きを使用していた方だと毛周期が乱れている可能性が高いです)。
つまり、「脱毛効果がある成長期の毛は20%程度」はあくまで目安で、一般的にはそれよりもっと成長期の毛は少ないのです。
さらに、毛質・部位によっては脱毛が難しいケース(何回照射しても脱毛できないのではなくレーザーに反応しづらい、回数が必要)もあります。



医療脱毛5回で完全に毛がなくなると勘違いしている方は多いです。5回コースの場合、今よりも毛量が減ってお手入れがラクになる程度の仕上がりが目安です。
少しも毛が抜け落ちない場合は問題
医療脱毛をしても、少しも毛が抜け落ちない場合は何らかの問題が考えられます。
以下に医療脱毛の効果があるケース・ないケースについてまとめましたので、効果の有無に疑問をお持ちの場合は、ご自身がどちらに当てはまるのかをチェックしてみてください。
医療脱毛の効果がある
- 照射後に毎回毛が自然に抜け落ちる
- 3~4回目以降に毛量が減った
医療脱毛の効果がない
- 照射しても全く毛が抜け落ちない
- 3~4回目以降も脱毛前と同じように毛が生える
脱毛の効果があった毛は抜け落ちますが、上手く脱毛できなかった毛はそのままふだん通りに成長を続けます。
1カ月たっても毛が少しも抜け落ちない、何事もなかったかのように毛が伸びてくる場合には、医療脱毛の効果がないということになります。
脱毛方式が合っていない、正しく照射できていないなど、効果がない原因がありますので、そのまま照射を続けてもムダな照射になりかねません。



毛が抜け落ちない場合は、医療脱毛を受けたクリニックに必ず相談してください。
光脱毛と医療脱毛は別物
さまざまな脱毛の広告を見ていると、医療脱毛なのか光脱毛なのか分かりづらいケースがあります。
なかには「医療脱毛だと思って契約したら、じつは光脱毛だった」といった失敗を経験した方も。
一般的に「医療脱毛」といえば、医療レーザー脱毛機を使用した脱毛施術のことです。
光脱毛と医療脱毛は別物であり、エステサロンで行う光脱毛では医療脱毛と同じような効果は期待できません。
光脱毛と医療脱毛(レーザー脱毛)の違い
医療脱毛 | 光脱毛 | |
---|---|---|
脱毛の種類 | 熱破壊式(ショット式) 蓄熱式(SHR) | IPL方式 SHR方式(THR方式) s.s.c方式 |
効果 | 発毛組織を破壊 (永久脱毛) | 発毛組織にダメージを与える (一時的な減毛・抑毛) |
同じ「脱毛」といった名前が付いていて料金も大きく変わらないので、同様の効果が得られるのではないかと思ってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、医療脱毛では毛の成長にかかわる組織を破壊して永久脱毛を目指しますが、光脱毛では発毛組織にダメージを与えるにとどまり、一時的な減毛や抑毛しかできません。
医療機関(クリニック)であっても光脱毛を行うところがあるので要注意です。



契約を検討しているところが医療脱毛か光脱毛か分かりづらい場合は、脱毛に使用している機種を確認するとどちらかわかります。


医療脱毛で効果がないと感じる原因
医療脱毛で効果がない原因を下記にまとめました。
- 蓄熱式脱毛は毛が抜け落ちるのが遅い
- 脱毛に通う間隔が短すぎると効果がない
- 肌荒れ・日焼け肌は効果を実感しづらい
- 白髪は脱毛効果が得られない
- 最適な出力で照射できていない可能性がある
蓄熱式脱毛は毛が抜け落ちるのが遅い
医療脱毛を受けたときに使用した機械の脱毛方式によって、毛が抜け落ちるまでの期間が異なります。
弱い熱をすべらせるように何度もあてていく蓄熱式脱毛は、1ショットで照射する熱破壊式脱毛と比べると、毛が抜け落ちるまでの期間が遅いです。
毛がなかなか抜け落ちないため「蓄熱式は効果がない」といったウワサもありますが、蓄熱式であっても正しく照射されていれば脱毛効果を得られます。


蓄熱式脱毛を受けた場合はすぐに毛が抜け落ちなくても効果に問題はありませんので、3~4週間は待つようにしましょう。



できるだけ早く効果を実感したい方は、熱破壊式脱毛が向いています。
脱毛に通う間隔が短すぎると効果がない
医療脱毛では、脱毛する部位によって目安となる通院間隔が異なり、毛周期に合わせて通うことになります。
顔の場合は1~2カ月おき、VIOは2~3カ月おき、全身は3~4カ月おきが目安です。
ただ、なかには「2週間おきに通院してください」のような、短い間隔での通院を案内をするクリニックがあるようです。
2週間といえば脱毛後に毛が抜け落ち始める時期であり、成長期の毛がまだない状態。成長期の毛(反応する毛)がないところにいくらレーザー照射をしても、ムダ打ちになってしまいます。
短い期間で通うとクリニック側には回転率が上がるメリットがありますが、脱毛を受ける患者側のメリットはありません。



逆に効果を実感できないデメリットが大きいので、すすめられたとしても、成長期の毛がしっかりと生えそろってから通うと覚えておきましょう。


肌荒れ・日焼け肌は効果を実感しづらい
肌荒れがあったり、日焼けをした肌への脱毛は効果を実感しづらい傾向があります。
ニキビや赤み、炎症などの肌荒れがある場合はレーザーの刺激で悪化する可能性があるため、その部分を避けるか、出力を下げて照射する場合も。
また、日焼け肌にはメラニンが多く含まれているのでやけどのリスクが高く、じゅうぶんに出力を上げた照射ができません。
さらに、日焼け肌に照射した場合はレーザーのエネルギーが分散し、脱毛の効果が減ってしまう可能性も考えられます。
肌荒れ・日焼けした部分を避けて照射した場合はもちろん脱毛の効果は出ませんし、出力を下げればとうぜん効果も実感しづらくなります。



脱毛前は日焼けを避け、肌荒れしないよう保湿を心がけるようにしましょう。
白髪は脱毛効果が得られない
医療レーザーは黒いメラニン色素にだけ反応するため、メラニンがない毛は脱毛できません。
白髪にはメラニンがないため、成長期の毛であっても脱毛効果は得られません。
VIOラインでは20代後半から白髪が見られはじめる方もいて、脱毛は早いうちに行った方が良い、と言われる理由の一つがこれです。
白髪を脱毛したい場合は、ニードル(電気針)脱毛が用いられます。
ニードル脱毛では、毛穴に針をさし込んで直接発毛組織にアプローチするので白髪やブロンドの毛であっても脱毛できます。



ニードル脱毛は痛みが強く費用も高めなので、白髪が生える前の医療脱毛がおすすめです。
最適な出力で照射できていない可能性がある
毛周期に合わせた間隔で脱毛に通い、紫外線対策や肌ケアもしっかりしているのに「効果がない」と感じる場合は、最適な出力で照射できていない可能性があります。
高出力 | 低出力 | |
---|---|---|
効果 | 効果が実感しやすい | 効果が実感しづらい |
肌トラブルのリスク | リスクが高い | リスクが低い |
基本的に、脱毛機の出力は決められた数値にしたがい設定し使用されるものです。
照射を始める前には痛みが強すぎないか確認のうえ、照射を担当する看護師が調節を行います。
やけどをしない範囲内かつ効果を実感できる出力での照射をするのが一般的ですが、特に蓄熱式脱毛を扱う場合は照射する人によって効果の現れ方に差が現れます。
ケースによっては適切な出力で照射できておらず、脱毛の効果が得られない場合もありますので、脱毛後に毛の抜けが悪い場合は必ずクリニックに申し出るようにしてください。
効果がないと感じやすい部位
同じように回数を重ねても、効果がないと感じやすい部位があります。とくに効果がないと感じやすいのは、うぶ毛の多い背中・顔・お腹、毛が濃く密集しているVIOラインです。
他の部位よりも回数がかかる部位なので、多めの回数を想定しておきましょう。
背中・顔・お腹のうぶ毛は効果を実感しづらい
背中・顔・お腹といったうぶ毛が生えている部位は、脱毛の効果を実感しづらい特徴があります。


うぶ毛が効果を実感しづらい理由
- メラニンが少なくレーザーに反応しづらい
- 照射後に抜ける瞬間が分かりづらい
- 顔は毛周期が短いので抜けると同時に次の毛が生えてくる
うぶ毛は「脱毛が困難」と言われる毛。とくに背中・顔・お腹などのふわふわした細く短い毛はメラニンが少ないので、そのぶんレーザーに反応しづらいです。
また、太い毛であれば脱毛後に毛がポロポロと抜け落ちるのが分かりやすいですが、うぶ毛では抜ける瞬間が分かりにくいのも効果がないと感じる原因となります。
顔の場合は毛が抜ける頃に次の毛が生えてきますので、実際は脱毛ができていても効果がないと感じやすいです。
VIOは他の部位と比べて脱毛に時間がかかる
VIO(デリケートゾーン)は、他の部位と比べて太い毛が密集して生えています。
VIO脱毛の特徴
脱毛に有利な要素 | メラニンが多い毛が生えている |
脱毛に不利な要素 | 毛が密集している色素沈着(黒ずみ)があるケースが多い 痛みを感じやすい |
VIOは毛が密集して生えているて色素沈着しやすい部位なので、レーザーのエネルギーが分散されやすいです。
また、痛みを感じやすい部位であることから、他の部位よりも出力を下げて照射を行います。
メラニンが多いため、レーザーが反応しやすい点だけ見れば効果を実感しやすく早く脱毛が完了しそうですが、「最低でも10回」と言われるくらい脱毛に時間がかかる部位です。
医療脱毛で効果がないときの対策
せっかく脱毛に通っているのに効果がない、このまま通い続けても良いのか不安、と感じる方向けに、効果がないと感じたときの対策をまとめました。
- 照射漏れは期限内にクリニックに申告する
- 毛が抜け落ちにくいと感じた部位は次回照射の際に必ず伝える
- うぶ毛までキレイにしたい場合は8回以上のコースを選ぶ
- VIO脱毛・顔脱毛は8回以上がおすすめ
照射漏れは期限内にクリニックに申告する
照射漏れを発見した場合は、期限内にクリニックに申告しましょう。
脱毛の照射は人の手で脱毛機のハンドピースを動かしながら照射していきますし、顔やVIOなど凹凸の多い部分もあるので、照射漏れが起きる場合があります。
照射漏れの判断方法
- 全く毛が抜け落ちない部分がある
- 列またはかたまりで毛が残っている
医療脱毛後、不自然に毛がまとまって残っているときは照射漏れを疑いましょう。
多くのクリニックでは、照射漏れに対して無料で再照射をしてくれます。
ただし照射漏れの対応には照射から2週間~1カ月程度の期限があるのが一般的で、期限をすぎてしまうと無料での再照射ができないので注意が必要です。
また、再照射の可否は医師の判断で決定されます。照射漏れが疑われる場合にはすぐクリニックに申告しましょう。



照射漏れと思われる箇所は可能であれば写真を撮って、自己処理をせずに毛を残したまま診察を受けるようにしてください。
毛が抜け落ちにくかった部位は次回照射の際に必ず伝える
「前回照射後の毛の抜けはいかがでしたか」と声をかけてくれる施術者でなければ言い出しづらいと感じるかもしれませんが、脱毛後に毛が抜け落ちにくかった部位は次回照射の際に必ず伝えるようにしましょう。
クリニックでは、毛が抜け落ちにくかった部位はより念入りに対応したり、出力を上げるなどの対応をしてもらえます。
さらに、代謝が悪い、通院間隔が毛周期に合っていない、といった他の原因が考えられる場合は解決方法も相談できるので安心です。
うぶ毛までキレイにしたい場合は8回以上のコースを選ぶ
うぶ毛は脱毛が完了するまでに時間がかかりやすく、5回コースでは毛が一切無いようなつるつるの仕上がりにはなりません。
- 顔
- 首(うなじ)
- 二の腕
- 胸
- お腹
- 背中
- おしり
- 太もも



ヒジ下やヒザ下のように太い毛であれば5回程度で効果を実感できますが、うぶ毛までキレイにしたい場合は、8回以上のコースを選ぶと満足度が高くなります。
VIO脱毛・顔脱毛は8回以上がおすすめ
人気の高いVIO脱毛や顔脱毛ですが、なかなか効果が出ないと感じやすい部位のため、8回以上の照射がおすすめです。
I/Oラインをツルツルにしたい、ハイジニーナ(VIO全ての毛を脱毛)にしたい場合は8回以上、個人差はありますが、10回以上の照射が必要となる場合が多いです。
VIO脱毛5回コース完了後は全体的に毛量が減っている状態で、毛質が柔らかくなった実感も得られますが、無毛にしたい場合にはまだ回数が足りない方がほとんどです。
顔脱毛5回コース完了後については、脱毛前よりもだいぶ毛量が減りますが、とくに鼻下はしぶとく毛が生えてくるパーツです。
顔脱毛8回ではたまにお手入れする程度、10回ほどの照射をすればほぼお手入れが要らなくなる程度が目指せると考えておくと良いでしょう。



VIOや顔を本格的にしっかりと脱毛したい方は、8回コース・10回コース以上を選ぶか、コース終了後の追加照射が安いクリニックを選ぶとコストを抑えた脱毛ができます。
医療脱毛の効果があまりないと感じたとき、自分でできる対策
- 前回の照射であまり効果がなかった
- 次回の照射までにできる対策を知りたい
- これから脱毛に通い始める・しっかりと脱毛効果が出るように対策をとりたい
このような方のために、ご自身でできる対策をまとめています。
脱毛前の自己処理は前日夜に行う





脱毛前の自己処理は必須。タイミングは前日の夜を推奨しています。
あまり早すぎる自己処理は、毛が伸びてしまうのでおすすめできません。
- やけどの危険性がある
- レーザーのエネルギーが発毛組織まで伝わらない(脱毛できない)
- 当日シェービング代が別途発生する場合も
皮膚から出ている毛が長すぎると、そのぶんレーザーのエネルギーが分散しやすくなってしまいます。
そのため、脱毛前の自己処理は前日の夜に時間の余裕をもって、ていねいに行いましょう。
ただし、自己処理のタイミングを2日前と案内されるクリニックもありますので、その場合は指示に従いましょう(2日前に剃ることで、伸びてきた毛を確認して出力を決めているクリニックもあります)。


肌が乾燥しないようにする
肌が乾燥していると脱毛の効果が出にくいので、保湿をしっかりと行いましょう。
顔であれば日常的に化粧水や乳液で保湿をしているかと思いますが、ワキやVIOといった部分をいつも保湿している方は少数です。
ワキ・VIOのような蒸れやすい部位は、ローションタイプやジェルタイプ、デリケートゾーン専用の保湿剤がおすすめ。
腕や脚、お腹などの部位はふだんお使いの保湿剤や敏感肌用の保湿剤など、ご自身に合ったものを選ぶと良いでしょう。
保湿の注意点
脱毛直前の保湿は、毛穴に保湿剤が入り込んで脱毛効果が減ってしまう恐れがあります。前日の夜までであれば影響はありませんが、当日は保湿剤を塗らずに脱毛に出かけてください。
脱毛後は肌がデリケートになり乾燥しやすいので、いつもよりも入念な保湿ケアを心がけましょう。
日焼けをしない
日焼け肌はレーザーのエネルギーが肌にも分散してしまい脱毛効果を実感しにくいので、日頃の紫外線対策が大切です。
日焼けの仕組み
紫外線を浴びる⇒ダメージから肌を保護するためにメラニン(黒い色素)が多く作られる⇒肌の色が濃くなる
日常のお買い物程度であれば問題はありませんが、レジャーなどで肌の色が変わってしまうほどの日焼けは厳禁です。
日焼け止めクリームももちろん有効ですが、日傘やアームカバー、UVカットの服など物理的に紫外線を遮る方法がおすすめ。
日焼け肌への脱毛はやけどのリスクがあるので断られるケースも(当日に照射できないと1回分の料金がムダになってしまいます)。
蓄熱式脱毛ではある程度の日焼け肌でも照射できますが、効果を最大限に引き出すために脱毛中の日焼けは避けましょう。


毛周期に合わせて通う
脱毛効果を最大限に引き出すためには、毛周期に合わせた通院が絶対条件です。
最適な脱毛間隔の目安
部位 | 間隔 |
---|---|
顔 | 1~2カ月ごと |
VIO | 2~3カ月ごと |
ワキ | 2~3カ月ごと |
全身 | 3~4カ月ごと |
毛周期には個人差もありますので、上記の間隔はあくまで目安。脱毛中は毛の状態をしっかりと観察しながら、毛が生えそろったタイミングで通院するようにします。



クリニックで毛周期よりも短い間隔での通院をすすめられたとしても、効果を最大限に得るために必ず適切な間隔で通いましょう。
毛抜きは絶対に使用しない
脱毛中はもちろん、脱毛を検討している段階であっても毛抜きの使用は絶対にNGです。
毛抜きで毛を引き抜いたお手入れをしてしまうと、レーザーが反応する部分(メラニン)がない状態ですので、いくらレーザーを当てても何も起こりません。
さらに、毛を引き抜くと毛周期が乱れてしまいます。
もしも毛抜きを使用してしまったら、最低でも1カ月は待ってから脱毛をしましょう。
とはいえ、毛抜きを使用する前に完全に戻るわけではないので、やはり毛抜きを使用しないのが一番です。
埋没毛がある場合はボディスクラブがおすすめ


- 皮膚の下に埋もれてしまった毛
- 原因は乾燥や自己処理による細かな傷など
- 透けて見えるが皮膚に覆われているため自己処理できない
- 悪化すると毛嚢炎や炎症、色素沈着が起こることも
基本的に、埋没毛は肌の生まれ代わり(ターンオーバー)と同時に正常に戻りますが、放っておくと悪化してしまう可能性もあります。
脱毛中に埋没毛ができた場合はボディスクラブを使用して古い角質を除去し、埋もれた毛を表面に出すのがおすすめです。



ボディスクラブを使用するときはニキビや炎症のある部分を避けて、週に1~2回程度を目安にしましょう。
医療脱毛で効果がない時は返金してもらえる?
「医療脱毛の効果がない時は支払ったお金を返してもらいたい」というのが本音ではないでしょうか。
脱毛は安いお買い物ではないので、そう思うのも当然です。
ただ、残念ながらクリニックでの脱毛で効果がないと思っても、すでに照射した分は返金してもらえません。
コース途中解約の返金が可能なクリニックも
コース契約をした場合、すでに照射した分の料金は返金不可ですが、コース途中で解約する際に未消化分の料金を返金できるクリニックも多数あります。
ただし「1回分の料金×未照射回数」の全てが返金されるわけではないので注意が必要です。
解約返金の際の手数料がかかるケースもあり手数料はクリニックの規定によりますので、契約書の記載を確認してみましょう。



毛質や肌質に合った脱毛機で正しく照射回数を重ねれば、ムダ毛のお手入れが今までよりもグッとラクになります。「効果がない」と感じたまま通い続けるのは避け、心配な点はクリニックに相談してくださいね。
医療レーザー脱毛は、レーザーをメラニン(黒い色)に反応させることで発生する熱により、発毛組織を破壊し脱毛します。
レーザー照射後は、以下のような副作用があらわれる可能性があります。
- 赤み、腫れ
- やけど
- 毛嚢炎
- 硬毛化、増毛化
- 埋没毛(埋もれ毛)
- 皮膚や毛の状態によっては、赤いブツブツが出ることがありますが、数時間~数日で消失します。
- 脱毛部分に赤みがある時は日焼けを避けてください。通常脱毛3週間は外出の際、脱毛部を露出する服装を控えていただくか、日焼け止めクリームなどをご使用ください。それでも稀に色素沈着が生じたり、逆に色素が抜けたりすることがあります。
- 脱毛部位にあるホクロ・シミ・あざなどは、レーザー脱毛に伴い取れてしまったり薄くなったり、あるいは濃くなることがあります。
- 毛穴に残った毛が黒く見えることがありますが、徐々に外に出て行きます。毛抜きで抵抗感なく抜けるものは抜いて構いませんが、無理に取ろうとして先の尖ったピンセットなどで掘ったりしないでください。