アートメイクは痛い？痛みを感じにくくする方法・経験者の実際の声も掲載

落ちないメイクとして人気のアートメイクですが、肌にインクを注入するときの痛みが不安な方も多いですよね。

痛みの感じ方や耐性は、人それぞれ。アートメイクの痛みにも個人差がありますが、部位や施術方法によって痛みの傾向や特徴があります。

痛みについて事前に知ることで、心の準備ができるのはもちろんですが、対策も取れます。

このページでは、部位別にアートメイクの痛みについて解説しました。

さらに麻酔についてや、アートメイク経験者の実際の声、痛みを感じにくくする方法も掲載していますので、痛みについて心配な方は参考にしてみてください。

アートメイクで感じる痛みはどのくらい？

針を肌に刺してインクを注入していくアートメイク。痛みとは、切っても切れない関係があります。

皮膚が薄い方ほど痛みが強い傾向がありますが、痛みの度合いを施術方法・部位別に見ていきましょう。

手彫りとマシン彫りどちらが痛い？

痛みの強さ：手彫り＞マシン彫り

アートメイクには、施術者が手作業で毛並みを描いていく「手彫り」と、医療マシンで色を均一に着色していく「マシン彫り」があります。

痛みの強さは、マシン彫りよりも手彫りのほうが強い傾向

手彫りは、眉毛アートメイクの3Ｄや4Ｄなどで使用されますが、1本1本の毛並みを手作業によって再現していきます。

マシン彫りよりも痛みを感じやすい傾向がありますが、施術者によって痛みに違いがでるケースも。

一方、マシン彫りは医療用のマシンについた針が高速で動き、皮下に着色していく方法です。

機械で一定の深さの場所に針を刺すため、比較的痛みが少ない傾向があります。

部位によって痛みは異なる

アートメイクは基本的に麻酔を使用しますが、施術する部位が異なれば、感じる痛みの強さも変わります。

施術部位	痛み
眉毛アートメイク （アートメイクのなかで最も人気の部位）	痛みを感じにくい。”眉毛を抜かれる痛み”
アイラインアートメイク （目の印象を強くしたい方に注目されている部位）	比較的痛みを感じやすい。”ジリジリした痛み”
リップアートメイク （血色をよくしたい方に選ばれている部位）	比較的痛みを感じやすい。”チクリと刺す痛み”

眉毛アートメイクの痛み

眉毛は、ほかの部位にくらべて痛みを感じにくい場所です。

眉の形を整えるため日常的に眉毛を抜くケアをしている方もいるため痛みに慣れている方も多く、「眉に触れているのが分かる程度だった」「施術中に寝てしまった」といった方もいらっしゃるほどです。

アイラインアートメイクの痛み

粘膜または粘膜の近くに針を刺して着色していくため、痛みも比較的強くなりやすい傾向があります。

アイラインは眼球が近く、施術中に痛みで動いてしまうと危険なため、麻酔をしっかり効かせてから行います。

リップアートメイクの痛み

唇（リップ）も、眉毛にくらべて痛みを感じやすい場所です。

感覚が非常に優れた部位でもあり、「粘膜の延長」とも呼ばれ皮膚が薄い特徴もあります。

ただし、しっかり麻酔を効かせて痛みをなくすことも可能ですので、痛みについて過度に心配する必要はありません。

実際痛みはどうだった？アートメイク経験者へのアンケート

下記は実際にクリニックでのアートメイク経験者に、アートメイクを行った際の痛みについてアンケートを行った結果です。

アンケートの結果では、「我慢できないくらいの痛みを感じた」と回答した方は0％、「痛みは感じたが、我慢できた」と回答した方が94％と最多でした。

アンケート概要
調査期間：2021年11月24日～2021年12月1日
調査対象：アートメイクの経験者35名
調査方法：インターネット調査（Lancersタスク方式にてアンケート実施）

痛みに関する実際の声

＼ アートメイク経験者に聞いた ／ 痛みを感じにくくするコツは？

アートメイク施術時は麻酔で痛みを軽減できる

使用する麻酔の種類

アートメイクで使用する麻酔の種類は、以下のとおりです。

麻酔の種類	特徴
麻酔クリーム	クリーム状の麻酔を塗って施術部位に浸透させる。ほとんどのクリニックで使用されている。
局所麻酔	麻酔を施術部位に注射。麻酔クリームよりも効き目が良い。対応しているクリニックの数は少ない。
点眼麻酔	目薬のように数滴を点眼して使用。アイラインの施術で使用するクリニックもある。

ほとんどのクリニックでは、どの部位への施術であっても、麻酔クリームを使用してからアートメイクをしていきます。

麻酔をしていない状態では痛みを感じやすいですが、アートメイクはしっかりと麻酔が効いてからの施術となりますので、何かが触れていると分かる程度の感覚になる方が多い傾向です。

クリームタイプは途中で麻酔を追加していくため、施術終了まで麻酔が効いている状態を保てます。

麻酔をするときに肌を針で刺すチクっとした痛みがありますが、クリームよりも効き目が強く、痛みに弱い方やアイライン・リップのアートメイクに向いている麻酔です。

局所麻酔は効果がでてから、痛みを全く感じないとおっしゃる方が多い傾向にあります。

アイラインへの施術の場合、点眼麻酔を使用するクリニックも。目薬のように、数滴を点眼するため、麻酔自体の痛みはありません。

点眼麻酔のデメリットは、15～20分で効き目が切れてしまうこと。痛みを感じないように、効き目が切れるまえにその都度、点眼しながら施術をします。

ほかにも、痛みを軽減する鎮静の点滴（ほとんどの方が寝ている間に施術が終わります）、笑気麻酔を用意しているクリニックも。

たとえば 肌と歯のクリニック 東京ベイ幕張 では、静脈内鎮静法や笑気麻酔を使用して、眠ったまま施術を受けられるシステムを導入しています。

院により使用する麻酔が異なりますので、痛みが不安な方は豊富な種類の麻酔に対応しているクリニックがおすすめです。

麻酔をしても痛みを感じるときは？

施術者に相談⇒麻酔の追加や中断などの対処をしてもらう

麻酔がしっかり効いていれば、無痛の状態での施術が可能なアートメイク。

我慢できないほどの痛みを感じるケースはまれですが、「思った以上に痛かった」といった方ももちろんいらっしゃいます。

施術者の判断にもよりますが、麻酔をしても痛みを感じるときは、麻酔の追加もしくは施術の中断となります。

施術を始めてから、麻酔が効いていないと感じるときや痛みが気になるときは、早めに施術者に相談しましょう。

痛みが強い場合は麻酔を追加してもらえます（麻酔クリームの場合は、施術部分に麻酔を塗る必要がありますので、途中の追加が難しいケースもあります）。

施術後の痛みはいつまで？

施術後の痛みの長さには個人差があり、一概に「何日間続く」とは言い切れません。

ただ、傾向としては、眉毛は痛みがあるケースがほとんどなく、違和感を覚える程度となります。

一方、アイラインやリップは、眉にくらべると施術後の痛みがある方も。やけど後のようなヒリヒリとした感覚が、数日続く方もいらっしゃいます。

部位	痛みの継続期間の傾向
眉毛	当日
アイライン	2～3日程度
リップ	2～4日程度

来院後の痛みは、保冷剤などを使用したクーリングで和らぎますので、気になるときはこまめに冷やすのがおすすめです。

痛みの継続期間は、長くても2～4日ほど。それよりも長い場合は、感染症や肌トラブルの恐れがあるため、クリニックに相談しましょう。

アートメイクの痛みに関してよくある質問

さいごに、アートメイクの痛みについて、よくある質問をまとめました。

麻酔が効きにくい人はいますか。

また、体質以外にも寝不足や体調がすぐれない場合に、効きにくいケースも。

実際に麻酔をしてみないと効きが分からない方もたくさんいらっしゃいますが、麻酔が効きにくいと自覚のある方は、カウンセリング時に施術者に相談しましょう。

痛みを感じにくくする方法はありますか。

痛みを感じにくくする方法として、以下のような項目が挙げられます。

麻酔がきちんと効くように、当日の体調を整えて施術に臨みます。

また、技術力の高い施術者を選ぶと痛みも少ない傾向があります。

技術力が高い施術者は料金が高くなる傾向もありますが、痛みや失敗のリスクを回避するためにも、未熟な施術者を避けましょう。

とくに、一人ひとりに寄り添ったカウンセリングを行ってくれる信頼できるクリニックでは、痛みへの対応も充分にしてくれますので、クリニック選びも重要といえます。

医療行為であるアートメイクはもちろん、麻酔も医療機関でしかできません。麻酔をしないと痛みを強く感じる傾向がありますのでアートメイクは、サロンを避けて必ずクリニックで施術を受けるようにしましょう。

術前・術後に痛み止めは飲んでも良いですか。

施術前の麻酔が効きにくくても、痛みが軽減される効果が期待できます。

また、術後の痛みがどうしても気になる場合も、痛み止めの服用が可能です。

痛み止めの正式名称は「解熱消炎鎮痛剤」といい、熱を取ったり炎症を抑えたり、痛みを和らげたりする効果があります。

アートメイクでついた細かな傷の炎症にも効果がありますので、クリニックによっては術後に処方してくれるケースも。

とはいえ、自己判断で服用するのはおすすめできませんので、術前・術後に痛み止めを使用したい場合は、クリニックに確認しましょう。