医療脱毛の値段相場 – 平均いくら?全身・脇・VIO脱毛など部位別に比較

医療脱毛を検討したとき、まず最初に気になるのは、やはり医療脱毛に通うのにかかる費用ですよね。

このページでは、全国161クリニックの医療脱毛の値段を調査し、相場を全身・脇・顔・VIOなどの部位別に掲載しました。

医療脱毛の値段相場が分かると、予算を組みやすくなり、安いクリニックを探しやすくなるメリットがあります

また、相場感がわかっていれば、適正価格かどうかも判断できます

値段による効果のちがいや、クリニック選びでチェックしたいポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)

北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。

婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。

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目次

年々医療脱毛の値段相場は安くなっている

値段が下がる

医療機関でのレーザー脱毛は、少し前までは50万円以上が当たり前でなかなか手が届きにくいものでした。

ところが2020年ごろから徐々に価格が下がり始め、2022年になると10万円以下で全身脱毛ができるクリニックも増えてきました

医療脱毛の価格が下がった理由には、下記のような点があげられます。

医療脱毛の値段相場が安くなった理由

  • 1回の施術にかかる時間が短縮された(機械の進化により)
  • 医療脱毛専門クリニックの登場
  • 人気が高まり、医療脱毛を受ける人(利用者)が増えた
Dr.石川

「サロン脱毛は安く、医療脱毛は高い」このような認識は古くなり、医療脱毛は以前よりも利用しやすい価格になりました。

医療脱毛はサロン脱毛(光脱毛)よりも実は安い

「サロン脱毛よりも医療脱毛のほうが効果があるのは知っているけど、値段が高そう」と考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

実際のところ、医療脱毛とサロン脱毛を比べると、結果的には医療脱毛の方が安く済むケースが増えているのが現状です。

医療脱毛とサロン脱毛は効果・通う回数が違う
医療脱毛サロン脱毛
効果(目的)発毛組織を破壊

永久脱毛
発毛組織にダメージを与える

一時的な減毛・抑毛
通う回数※8回18~24回
※ほぼお手入れがいらなくなる程度の回数を想定

100円でスタートできるところもあり、1回照射あたりの金額が安いためサロン脱毛のほうが安く感じますが、サロン脱毛の効果は一時的。医療脱毛とサロン脱毛の効果はまったく違います

サロン脱毛は効果実感までに通う回数が多く、毛のない状態を維持するためには通い続けなければなりませんので、それだけお金もかかり続けます。

得られる効果や通う回数を総合して考えると、実はサロン脱毛よりも医療脱毛のほうが総額は安いのです。

Dr.石川

医療脱毛は、コスパが良い脱毛方法といえますね。

※サロン脱毛から医療脱毛に乗り換える人も増えている

サロン脱毛で満足できずに効果の高い医療脱毛に乗り換えるならば、二重に料金がかかってしまうことが考えられるので、初めから医療脱毛を選んでおいたほうが安く済みます

また、乗り換え割を実施しているクリニックもありますが、サロン脱毛をなかったことにできるほどの割引にはなりません。

医療脱毛の値段相場 – 全国161クリニック全身脱毛の平均を調査

相場

医療脱毛の値段相場と平均価格を、全国161クリニックを調査し算出しました。

医療脱毛で効果が実感できる目安の回数は5~8回程度ですので、5回コースと8回コースの相場をそれぞれ掲載しています。

全身脱毛(顔・VIOなし)の値段相場

全身脱毛の平均価格

※全国161クリニックの平均値

回数平均価格帯
5回コース22万1489円17~23万円
8回コース29万7223円30~35万円

顔・VIOを含まない全身脱毛の値段相場は、5回コースで17~23万円、8回コースで30~35万円程度の価格帯となっています。

相場よりも極端に安いクリニックは光脱毛機(IPL機器)を使用してコストを下げている場合があるため、そのクリニックで扱われている脱毛機の種類を必ず確認しましょう。

医療用の光(IPL)脱毛機はレーザー脱毛機よりパワーが弱い、効果が施術者の技術力に依存しやすい、出力が不安定であるといったデメリットがあります。

Dr.石川

せっかくエステよりも効果が実感しやすい医療脱毛を選ぶわけですから、安さにまどわされず医療レーザー脱毛機を扱うクリニックを選びましょう。

全身脱毛+VIO脱毛の値段相場

全身脱毛+VIO脱毛の平均価格

※全国161クリニックの平均値

回数平均価格帯
5回コース27万9404円25~30万円
8回コース37万2417円35~40万円

全身脱毛にVIO脱毛をプラスすると、5回コースで25~30万円、8回コースで35~40万円程度の価格帯が相場となります。

Dr.石川

ハイジニーナ(VIOすべての毛を脱毛)を希望する場合は最低でも8回ほどの照射が必要となるため、初めから8回コースを選ぶか、全身+VIO脱毛5回コース終了後にVIOだけ追加照射していくのがおすすめです。

全身脱毛+顔脱毛の値段相場

全身脱毛+顔脱毛の平均価格

※全国161クリニックの平均値

回数平均価格帯
5回コース28万1330円25~30万円
8回コース36万5906円35~40万円

顔脱毛を含む全身脱毛の場合、5回コース25~30万円、8回コース35~40万円程度の価格帯が相場です。

顔脱毛の照射範囲はクリニックごとに異なり、とくに鼻や眉下、小鼻パーツへの照射の可否は脱毛を受ける院によって違いがあります。

Dr.石川

顔脱毛を受ける場合は、照射範囲が脱毛したい範囲と合っているかどうか確認しておきましょう。

顔・VIOを含む全身脱毛の値段相場

顔・VIOを含む全身脱毛の平均価格

※全国161クリニックの平均値

回数平均価格帯
5回コース34万2396円28~38万円
8回コース45万5051円45~50万円

顔・VIOを含む全身脱毛の値段相場は、5回コース28~38万円、8回コース45~50万円程度の価格帯が相場となっています。

Dr.石川

部位を分けて別日に予約が必要なクリニックも多いので、一度ですべての範囲に照射できるか確認しておくと通院回数を減らせます。

人気のVIO脱毛のみ・脇脱毛のみ・顔のみ値段相場を調査

VIOのみ・脇のみ・顔のみの脱毛は、まずは予算に合わせて低価格な部位脱毛をしてみたい、気になる部位だけ脱毛したい、全身脱毛をする勇気はでないけど医療脱毛をしてみたい、といった方に人気です。

こちらも全身脱毛と同様に全国161クリニックから相場を算出していますので、ぜひ参考にしてください。

Dr.石川

とくに脇脱毛は安い値段で脱毛できて満足度も高い傾向がありますので、どんな方にもおすすめできる部位です。

VIO脱毛のみの値段相場

VIO脱毛の平均価格

※全国161クリニックの平均値

回数平均価格帯
5回コース9万2751円7~10万円
8回コース14万1397円14~15万円

VIOラインのみの脱毛は、5回コースでは7~10万円、8回コースでは14~15万円程度の価格帯で受けられます。

生理中のムレやかぶれなどの不快感が減るなど、メリットが多いVIO脱毛。Vラインの形を整える程度であれば、5回:5~6万円程度が目安です。

脇脱毛のみの値段相場

ワキ脱毛の平均価格

※全国161クリニックの平均値

回数平均価格帯
5回コース2万835円1万5000円~2万円

脇脱毛は、多くのクリニックで5回コース2万円以下の価格が設定されています。

湘南美容クリニックでは、6回コースが2500円と大手クリニックの中ではかなり安く脇脱毛が受けられます。

脇はほかの部位に比べて効果を実感しやすく、5~6回程度の通院で満足する方が多い傾向のため、8回コースを設定しているクリニックは少ないです。

脇脱毛8回コースのあるクリニックは、今回調査した161クリニック中6院のみでした(8回コースの平均価格は3万1994円)。

顔脱毛のみの値段相場

顔脱毛の平均価格

※全国161クリニックの平均値

回数平均価格帯
5回コース8万7299円7~10万円
8回コース13万2388円14~15万円

顔のみの脱毛は、5回コース7~10万円、8回コース14~15万円程度の価格帯で受けられます。

顔脱毛はお化粧ノリがよくなる、毛穴が目立ちにくくなるなどのメリットがあり、人気が高まっている脱毛部位です。

顔はうぶ毛がほとんどなので、脱毛効果を十分に実感するには5回コースでは足りないケースも少なくありません。

Dr.石川

鼻下はとくにしつこく毛が生えてくる傾向があり、顔脱毛の効果をしっかりと実感したい方は8回コース以上がおすすめです。

蓄熱式脱毛を行うクリニックは相場より安い傾向

医療脱毛の機械には、2つの異なる脱毛方式があります。

  1. 蓄熱式脱毛
  2. 熱破壊式脱毛

それぞれのちがいは下記の通りです。

蓄熱式と熱破壊式の違い

蓄熱式脱毛熱破壊式脱毛
照射方法弱いエネルギーを複数回照射強いエネルギーを1発で照射
効果発毛組織を熱で破壊発毛組織を熱で破壊
得意な毛質産毛・細い毛剛毛・太い毛
痛み感じにくい感じやすい
毛が抜けるまでの期間3~4週間1~2週間

どちらも永久脱毛を目指す方法で最終的な脱毛効果は同じですが、蓄熱式脱毛を行うクリニックは、熱破壊式脱毛を行うクリニックと比べると脱毛料金が安い傾向があります。

全体平均と蓄熱式脱毛クリニックの料金比較

(顔・VIO含む全身脱毛5回の平均)

全体の平均34万2396円
蓄熱式脱毛クリニックの平均32万1360円※
※今回調査した161クリニック中、蓄熱式脱毛のみを行う39院を基に算出

顔・VIOを含まない全身脱毛のみであれば10万円以下(5回)で利用できるクリニックもあり、相場と比べると大幅に安く利用できるのが蓄熱式脱毛です。

安い理由は、熱破壊式と比べると蓄熱式の脱毛機は照射スピードが早く、一人にかける時間が少なく済むため予約枠を多く確保でき、回転率が良いためです。

蓄熱式脱毛のメリットは、「料金が安い」「痛みを感じにくい」「顔や背中などの産毛への効果も期待できる」「ある程度の日焼け肌でも照射可能」などがあります。

良いこと尽くめのように見えますが、施術者の技術力に効果が左右されやすく、照射後に毛が抜けるまでの期間が長いデメリットもあります

Dr.石川

脱毛の方式を選ぶ際は、値段よりも自分の毛質や体質に合った方式を選ぶとより適切な効果が得られます。

値段による脱毛効果の違いは?

値段

医療脱毛は自由診療ですので、クリニックの方針によって自由に価格を設定できます。そのため、クリニックにより脱毛料金に大きな差が生まれています。

基本的に違いはないが、蓄熱式脱毛は技術力に効果が左右されがち

たとえば、全身+VIO脱毛5回コースで14万8000円のクリニックもあれば、71万2800円のところもあり、価格の幅は広いです。

高ければ高いほど効果があるような気がしてしまいますが、値段と効果の高さは比例しません。

ただし、上記に書いてきたとおり、「熱破壊式脱毛を行うクリニック」と「蓄熱式脱毛を行うクリニック」は価格に差があり、蓄熱式脱毛の方が安い傾向です。

蓄熱式脱毛機は部位ごとに与えるべき熱の量が決まっているので、正しく照射されなかった場合は正しい効果が得られません

肌をすべらせるように複数回照射していく照射方法なので、どの部位のどの場所に、どの程度の熱を与えられたかというのは毎回どうしても違ってきます。

また、操作する人によってももちろん変わります。

(熱破壊式でも正しく照射されなかった場合はもちろん効果が得られないのですが、熱破壊式は1ショットずつ確実に照射していくので、扱う人によって効果が大幅に変わることは考えられず安定しています)

蓄熱式脱毛を受ける場合、照射する人の技術力に効果が左右されるため、信頼できるクリニック選びが大切になります

Dr.石川

心配な方は、安さではなく脱毛機の種類で(熱破壊式を扱うクリニックを)選ぶのがおすすめです。

脱毛の効果に影響を与えるもの

脱毛の効果に影響を与えるものを下記にまとめました。

脱毛の効果に影響を与えるもの

  • 毛質・肌質
  • 毛周期に合わせた照射
  • 脱毛機
  • 照射出力
  • 通院回数
  • 施術者の技術力
  • 事前の準備(毛抜きを使用しない・日焼けをしない etc)
  • アフターケア
Dr.石川

安いクリニックであっても、適切な出力で必要な回数照射すれば効果が得られます。値段意外にも上記の項目をチェックしながら予算に合ったクリニックを選ぶようにしましょう。

学生は学割が使えるため、相場より安くなる

中高生、専門学校生、短大生や大学生などの学生の方は、学生証の提示により学割が使えるクリニックが多く、一般の方が利用する料金よりも安く医療脱毛が始められます

医療脱毛は早く始めれば始めただけ自己処理によるトラブルを回避できますので、いずれ脱毛をしたいと考えている方は、学生のうちから脱毛をスタートさせるのが理想的です。

学生割引の割引率は5~20%程度。学割を利用すると、通常よりも安く全身脱毛ができます。

学割は「最大〇円引き」といった表記であったり、部位ごとの脱毛では使えなかったりと、希望するコースがいくらになるのか分かりづらい部分もありますが、相場よりもお得になるのでぜひ利用したい特典です。

Dr.石川

学生さん以外でも、乗り換え割やペア割などを利用すると相場よりも安く脱毛できるので、条件が合う方は割引特典を上手に利用しましょう。

相場だけでなくチェックしたい医療脱毛クリニック選びのポイント

「脱毛してよかった」「友達にも紹介したい」といった満足感の高い医療脱毛をするためには、料金はもちろんですが使用する脱毛機種や通いやすさなど、総合的に確認しながらクリニックを選びましょう。

Dr.石川

さいごに、相場だけでなくチェックしたい医療脱毛クリニック選びのポイントをまとめました。

使用する脱毛機種(脱毛方式)

現在、日本の医療脱毛クリニックで使用されているレーザー脱毛機は60種類以上あります。

それぞれに特徴があり、向いている毛質・肌質・体質が異なりますので、ご自身に合った脱毛機種(脱毛方式)選びが大切です。

自分はどんな脱毛機種が向いている?

蓄熱式
熱破壊式
  • 産毛・細い毛
  • 痛みが苦手な方
  • 色黒肌・日焼け肌の方
  • アトピー肌や敏感肌の方
  • 剛毛・太い毛
  • 脱毛実績を重視する方
  • ジェルの不快感が苦手な方
  • 日焼けや色素沈着がない方
Dr.石川

どちらの脱毛方式を選べば良いのか迷ってしまう、自分に合った脱毛機種がわからない方は、熱破壊式・蓄熱式の両方を備えたクリニックを選ぶと安心です。

追加料金の有無

せっかく脱毛料金の安いところを選んでも、追加料金が多くかかってしまうとほかのクリニックよりも最終的に高額になるケースがあります。

一方、最安ではなくても追加料金がかからないクリニックでしたら、予想外の出費を気にしなくて良いメリットがあります。

追加料金の例

  • 麻酔代
  • シェービング料
  • キャンセル料
  • 初診料や再診料
  • お薬代(アフタークリームなど)

「痛みが苦手な方は麻酔が無料のクリニック」「自己処理に不安のある方は無料でシェービングしてくれるクリニック」「予定が変わりやすい方や生理周期が掴めない方はキャンセルペナルティのやさしいクリニック」といったように、クリニック選びの条件を決めておくと選びやすくなります

通いやすさ・予約の取りやすさ

料金が安くても、通える範囲のクリニックであるか、予約は取りやすいかなど「通いやすさ」も確認しておきましょう

通院に時間のかかる遠いクリニックは、だんだん通院が億劫になってしまう可能性も考えられます。

また、人気院は「予約がなかなか取れずに次回の照射が5カ月先になってしまった」なんてことも。

脱毛は毛周期に合わせた照射が基本ですし、なかなか予約が取れないとストレスにもつながりますので、契約する前に予約が取りやすいかどうかもチェックしておきたいところです。

Dr.石川

医療脱毛の値段だけにとらわれず、クリニック選びの際は脱毛機・追加料金・通いやすさも合わせて比較してみましょう。

医療レーザー脱毛のリスク・副作用

医療レーザー脱毛は、レーザーをメラニン(黒い色)に反応させることで発生する熱により、発毛組織を破壊し脱毛します。

レーザー照射後は、以下のような副作用があらわれる可能性があります。

  • 赤み、腫れ
  • やけど
  • 毛嚢炎
  • 硬毛化、増毛化
  • 埋没毛(埋もれ毛)
  • 皮膚や毛の状態によっては、赤いブツブツが出ることがありますが、数時間~数日で消失します。
  • 脱毛部分に赤みがある時は日焼けを避けてください。通常脱毛3週間は外出の際、脱毛部を露出する服装を控えていただくか、日焼け止めクリームなどをご使用ください。それでも稀に色素沈着が生じたり、逆に色素が抜けたりすることがあります。
  • 脱毛部位にあるホクロ・シミ・あざなどは、レーザー脱毛に伴い取れてしまったり薄くなったり、あるいは濃くなることがあります。
  • 毛穴に残った毛が黒く見えることがありますが、徐々に外に出て行きます。毛抜きで抵抗感なく抜けるものは抜いて構いませんが、無理に取ろうとして先の尖ったピンセットなどで掘ったりしないでください。
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