眉毛アートメイクのデザインはどうやって決める?おすすめデザインと事例

眉毛アートメイクをするときに一番気になるのが「どのような仕上がりにするか」ではないでしょうか。

「デザインって自分で決められる?」
「色は自分で選べるの?」
「自分に似合うデザインが分からないから不安」

そんな疑問や心配をお持ちの方へ向けて、眉毛アートメイクの6つのデザインインクの色デザイン決定までの流れ、さらにデザインで失敗しない方法をまとめました。

クリニックによって呼び方の異なる2D・3D・4Dなどの施術方法についても解説していますので、これから眉毛アートメイクをしたい!と考えている方はぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)

北海道大学医学部卒業後、北海道大学病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。

婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。

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この記事の監修者

齋藤隆文 美容外科医 形成外科専門医

齋藤 隆文
(日本形成外科学会認定専門医)

美容外科医。神戸大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院、杏林大学医学部附属病院の形成外科・美容外科での勤務を経て、現在は加藤クリニック麻布、聖路加国際病院形成外科に所属。

目次

アートメイクの眉デザイン

まずは、眉毛アートメイクのデザインを6つ紹介します。それぞれに仕上がりの印象が異なりますので、なりたいイメージをもとにデザインの参考にしてください。

平行眉

平行眉は、地面と眉毛が平行になるようデザインされた形の眉を指します。

ナチュラルで印象的なイメージに仕上がるのが特徴で、丸顔の方は、少し短めにデザインすると可愛らしい雰囲気に。

面長の方は長めにデザインすると、眉ライン(横の線)が強調されるため、面長の印象が和らぎます。

上がり眉

上がり眉は、眉を平行よりも5~15度程度上昇させるデザインです。

眉山から眉尻はなだらかなアーチ状に描き、キリッとしたクールな印象になるのが特徴です。

また、フェイスラインのリフトアップ効果も期待できます。

ストレート眉(直線眉)

ストレート眉は、上下のアウトラインが直線になるようにデザインされた眉です。

直線を意識し、眉山までは一定の太さで描きます。

本来の眉を活かし、飾らない自然な印象に仕上げるため、ナチュラルメイクを好む方におすすめのデザインです。

アーチ眉

最も一般的なデザインが、全体的にゆるやかな曲線を描くアーチ眉。トレンドに左右されない、定番の形ともいえます。

女性らしい柔らかい印象になると同時に、顔全体のバランスがよく見える効果があります。

シャープ眉(細眉)

シャープ眉は、全体的に細めのデザインです。

眉毛の太さは、目の幅の1/2程度。大人っぽい印象や色っぽい印象となります。

太眉がどうしても似合わない方には、シャープ眉がおすすめです。

ナチュラル太眉

ナチュラル太眉は、平行・アーチを組み合わせた少し太めの眉です。

眉山までは地面と平行ですが、眉尻からゆるやかな曲線で描くデザインとなります。

甘さと辛さのバランスが良い仕上がりが特徴です。

眉毛のアートメイクに使える色

眉毛のアートメイクに使う色は、インクやピグメント、色素などと呼ばれます。

使える色の種類は、インクの配合の仕方により数え切れないほどたくさんあります。

たとえば、タケダスキンクリニックでは10種類のインクから好みに合わせて調合し施術を行っていたり、メディカルブローで眉毛アートメイクに使用するインクの色は8種類です。

色味の異なるブラウンに黄・赤などの調整色を混ぜ合わせ、一人ひとりに合う色を見つけていきます。

例)メディカルブローで使用されるインクの種類

BLACK
ブラウン1
ブラウン2
ブラウン3
FOX
ブラウン4
RED
YELLOW
出典:https://medicalbrows.jp/

基本的に眉毛アートメイクの色は髪色に合わせていきますが、実際に使う色は、カウンセリングをしながら決めますので「明るめのブラウンがいい」「自眉の色に合わせてほしい」など、だいたいのイメージがあれば充分です。

アートメイク後に髪色を大きく変えてしまうと眉とのバランスが不自然になる可能性もありますので、カラーをする予定がある場合は事前に話しておくといいでしょう。

デザインだけでなく眉色も顔の印象を大きく左右しますので、自分に合った色で眉毛アートメイクができるといいですね。

眉毛アートメイクデザイン決定までの流れ

眉毛アートメイクの初回カウンセリング~デザイン決定までの流れをまとめました。

STEP
問診・肌状態のチェック
問診

まずはカウンセリングで施術部位の肌状態をチェックします。医師による問診があり、アレルギーなどの体質や肌の状態で不安があれば、このときに話しておきます。

施術当日に、赤みや湿疹など肌トラブルがあればアートメイクの施術ができません。

STEP
希望デザインの聞き取り
デザインカウンセリング

希望のデザインがある方は、写真データInstagramでの事例をスマホですぐ見せられるようにしておくと、イメージが伝わりやすくなります。

どのような眉が自分に合うかわからなかったり、希望のデザインがなかったり、といった方はなりたい印象やイメージを伝えるだけでも十分です。

クリニックではプロの施術者がなりたい印象・イメージに合わせたデザインの提案をしてくれるので、事前にざっくりとしたイメージだけでも考えておくとスムーズです。

STEP
眉の黄金比を計測
黄金比

眉の黄金比とは、ほとんどの人が直感的に美しいと形の感じる比率です。

多くのクリニックでは、骨格や筋肉の付き方、表情などから眉の黄金比を確認します。

基本的には、眉頭の高さ眉山の位置眉の長さを意識して整えますが、輪郭により黄金比も少しずつ変わりますので、微調整をしながら眉のデザインをつくります。

STEP
肌に直接デザインを下書きする

希望の眉デザインと黄金比をふまえ、実際にペンシルでデザインの下書きをしていきます。

下書きは納得いくまで確認しながら進めてもらえるので、「こんな眉じゃなかった」となるリスクはとても少なくなっています。

また、一度目の施術で少しイメージと違った場合、二度目の施術で若干の修正ができます(ただし全く別の形に変えるのは難しくなります)。

下書きされたデザインで問題ければ、デザインの最終決定へ。実際の施術へと進みます。

2D・3D・4D・・って何?

デザインと大きく関係してくるのが2D・3Dなどの施術方法(手法)です。じつは、この施術方法には、明確な呼び方の決まりがある訳ではありません。

クリニックごとに細かな呼び方が異なりますが、ここでは一般的な呼び方とその手法を説明します。

呼び方がクリニックごとに異なるため、施術方法の呼び方だけで選んでしまうと他の方法と間違いかねません。1本ずつ眉を書いていくのか、+パウダーを入れるのか、など施術内容を必ず確認しましょう。

2D

2Dはマシン彫りのパウダー技法です。

2Dは医療マシンによる施術となり、従来のアートメイクの手法です。細かく分けるとパウダーとグラデーションパウダーの2種類があります。

2Dパウダー 全体に均一に色を入れる
2Dグラデーションパウダー グラデーションをつけながら色を入れる

はっきりした色が肌に着色されるので、メイクしている感が強くなる点が特徴として挙げられます。

また、他の施術方法にくらべて、肌への負担が少ないメリットがあります。

2Dアートメイク(グラデーション)のほかの呼び方

デリケートブロウ・シェーディングなど

3D

3Dは手作業で1本1本の眉毛を再現していく手法です。

3Dアートメイクは、眉毛が生えているかのようなナチュラルなデザインに。すっぴんでも眉毛だけ浮かないメリットがあります。

ただし、眉がほとんどない方だと立体感が出にくい特徴があり、自眉を活かしたデザインに向いている手法です。

クリニックにもよりますが4Dよりも料金が安い傾向があります。

3Dアートメイクのほかの呼び方

マイクロブレーディング・4Dストローク・4Dマイクロブロー・4Dアイブロウなど
(4Dアートメイクと間違いやすいため、注意が必要です)

4D

4Dはパウダー(2D)+毛並み(3D)のミックスです。

4Dアートメイクは2Dと3Dを合わせた手法で、1本1本の毛並みを手作業で書いたうえで、パウダー状に色を入れていく方法となります。

アートメイクの施術方法のなかで最も人気があり、立体感が出てほかの手法にくらべデザインの幅も広がります。

お化粧をしてもすっぴんでも、違和感がない仕上がりが特徴です。

メディカルブローでは、特許取得の細いニードル(針)を使用し6Dと読んでいますが、大まかに分類すると4Dアートメイクになります。

4Dアートメイクのほかの呼び方

3G・3Gブロウズ・コンビネーション・ハイブリッドアイブロウ・ナチュラルメイクブロウ・5D・6Dなど
(3G・3Gブロウズは、3Dアートメイクと間違いやすいため、注意が必要です)

眉毛のアートメイクデザインで失敗しないためのポイント5つ

最後に、眉毛アートメイクデザインで失敗しないための5つのポイントをまとめました。

信頼できるクリニックを選ぶ

アートメイクは、肌に医療用のニードル(針)を使用して色素を注入していくメイク方法です。大切な肌に細かな傷をつけながら施術していくので、クリニックとの信頼関係は必須といえます。

少しでも疑問や不安が残るようでしたら、施術を取りやめてほかのクリニックへの変更も検討しましょう。

クリニック選びの基準

  • 親身なカウンセリング
  • デザイン性に優れている
  • 費用が明確
  • 施術者の技術研修の充実
  • 無理な勧誘をしない
  • 衛生面の徹底

一人ひとりに寄り添った提案や衛生管理の徹底、施術実績や妥当な金額など、総合的に見て契約するクリニックを検討しましょう。

カウンセリングを充分に受ける

眉毛アートメイクのデザインで失敗しないためには、カウンセリングで施術担当者と希望デザインや仕上がりイメージを丁寧にすり合わせるようにします。

カウンセリングを充分に受けるメリット

  • 骨格や筋肉のつき方、表情などから自分に合ったデザインを提案してもらえる
  • デザインイメージの相違を防げる
  • 不安や心配をなくして、納得して施術に進める

質問や心配、不安などを事前にメモしておくと、カウンセリング時の聞き忘れがなくなるのでおすすめです。

5分や10分などの短い時間でカウンセリングを終わらせてしまうクリニックは、信頼できるクリニックとはいえません。カウンセリングに時間をかけて、一人ひとりに寄り添った提案をしてくれるクリニックを選びましょう。

ダウンタイムは大切な期間

ダウンタイムとは、施術時についた傷が回復する期間を指します。インクを肌に定着させる大切な期間ですので、注意事項を守って過ごすようにしましょう。

ダウンタイムの注意事項

  • クリニックから渡されるワセリンや軟膏をきちんと塗る
  • 触れない・強い刺激を避ける
  • 水に濡らさない・クレンジングをしない
  • 汗をかくスポーツやサウナなどを避ける

ダウンタイムをおざなりにしてしまうと、インクが定着せずにまだらになる可能性や色が消える可能性があります。

この期間は、施術部位のお化粧や運動などを我慢して、安静に過ごしましょう。

かゆみや痛みを感じるときは、保冷剤などでクーリングを行うと腫れや赤みが落ち着きやすくなります。

二回以上の施術を受ける

眉毛アートメイクは、二回以上の施術でより自然な仕上がりが目指せます。特に一回目の施術後は色が消えやすい傾向にありますが、繰り返し施術をするとインクが定着しやすくなります。

また、二回目の施術でデザインの微調整ができるため完成度が上がるメリットもあります。

二回以上の施術を受ける理由

  • インクを肌にしっかり定着させるため
  • 色が消えてしまった部分の修正や色の修正
  • デザインを細かく調整するため

アートメイクの持続期間である「1~3年」は、二回以上の施術を受けた場合を指します。

一度だけの施術ではデザインの失敗リスクが高まりますので、二回以上の施術を受けるようにしましょう。

事前にシミュレーション

芸能人やモデル、インスタなどのSNSを参考に「このデザインにしたい」と思っても、自分に似合わない可能性も。似合う眉が一人ひとり違う理由は、骨格や筋肉のつき方などが人それぞれだからです。

そこで、おすすめしたいのが事前のシミュレーション。いろいろなデザインにチャレンジすると自分に合う眉の形がなんとなく見えてきます。

なりたいイメージをもとに、平行眉・アーチ眉などを普段のお化粧でシミュレーションしてみましょう。

眉毛アートメイクの施術前にシミュレーションしておくと「希望のデザインだけど、思っていたのと違った」「自分には似合わなかった」といった失敗を防げます。

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アートメイクのリスク・副作用

アートメイクは皮膚表皮層から0.02~0.03mmの部分にニードル(針)を用いて人体に安全な色素を注入する医療美容技術です。日本では、アートメイクは医療機関で行わなければならない医療行為とされています。

アートメイク施術後および施術の1~2日後に以下のような副作用があらわれる可能性がございます。

  • 腫れ、痛み
  • アレルギー
  • 出血、内出血
  • かさぶた、赤み、熱感
  • 色素のムラや変色、にじみ
  • ケロイド
  • ヘルペス、感染症、ケロイド
  • 角膜損傷
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