多くの方が始めている医療脱毛ですが、安い買い物ではないため、誰もが後悔したくないはず。
でも、実際の医療脱毛経験者の声を聞いてみると、「回数が足りなかった」「痛みが思ったより強かった」「あとからもっと良いクリニックが見つかった」など後悔の声も少なくありません。
このページでは、これから医療脱毛を始める方にとって後悔が少なくなるよう、医療脱毛経験者139名の「リアルな声」を調査し紹介しています。
医療脱毛をして後悔したことのアンケート調査や後悔が起こりがちな部位・理由のほか、脱毛契約に関する後悔についてもまとめています。
あとで後悔しないための対策も解説していますので、これから医療脱毛を行う方はぜひ参考にしていただき、後悔のない脱毛を目指してみてください!
この記事の執筆者

石川 聡司
(新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック 院長)
北海道大学医学部卒業後、北海道大学医学部附属病院、帯広厚生病院など地域の中核病院に勤務。品川美容外科にて美容外科医として3年間の研鑽を積み、2021年に婦人科・美容外科を併設した当院を開業。
婦人科全般の診療のほか、美容医療では美肌治療、美容整形をはじめ脱毛・アートメイクなど幅広く対応する。
- 所属:日本美容外科学会JSAS、日本女性医学学会、日本産科婦人科学会、日本周産期新生児学会
医療脱毛をして後悔したことアンケート調査
当院では、医療脱毛経験者139名に「医療脱毛をして”ここはちょっと後悔している”」点の聞き取り調査を行いました。

[アンケート概要]
- 調査期間:2022年4月5日~2022年4月12日
- 調査対象:医療脱毛経験者139名(女性97名、男性42名)
- 調査方法:インターネット調査(CrowdWorksタスク方式にてアンケート実施)
後悔の理由1位「回数が足りなかった」27.2%
医療脱毛での後悔についてアンケートをとった結果、最も多かったのは「回数が足りなかった」(もっと多い回数で契約すれば良かった)」と後悔しているケースでした(27.2%、37人)。
実際の声を下記に紹介します。
5回コースではツルツルにならなかったので、8回コースにすればよかった。(女性・全身脱毛・レジーナクリニック)
5回コースが終了したとこだが、追加は1回ごとの料金になる。7回コースに最初からしておいたほうが全体の料金としては安かった(女性・その他の部位脱毛・赤池クリニック)
6回だとまだ生えてくるので、回数を増やせばよかった(女性・ワキ脱毛・湘南美容クリニック)
最初5回コースを申し込んで通っていましたが、やっぱり完全にはなくならず、、結局追加で申し込みをすることになりました。(女性・全身脱毛、VIO脱毛・フレイアクリニック)
3回コースで最初契約したんですが、結局は足らずに追加してしまいました。最初から6回などにすれば格安だったのにと思います(男性・ヒゲ脱毛・湘南美容クリニック)
3~6回のコース契約をした方で、終了後にまだ生えてくる・ツルツルにはならなかった理由から、初めから多い回数コース契約をしていれば安く済んだのに、と後悔する方が多くいました。
また、VIO脱毛をした方は8回コースでも足りなかったとする声も。
VIOは8回では足りませんでした。(女性・全身+VIO脱毛・アリシアクリニック)
5回コースで目指せる仕上がりレベルはあくまでお手入れがラクになる程度が目安で、全身1本も生えてこない状態になるわけではありません。
- お手入れがラクになる:4~5回
- お手入れがほぼ必要なくなる:6~8回
- うぶ毛までツルツルにしたい:8回以上
- VIO脱毛のハイジニーナ:10回以上

ただし、毛量や毛質は個人差が大きいため、人によっては5回以下で満足いく結果になった方もいます。
私は初回から思った以上の効果があり3回目終了時に無毛になりました。ただ5回コースで契約したので5回をやりましたが、都度コースで3回で終わればその方が安かったなと後から思いました。(女性・その他の部位脱毛・レジーナクリニック)
やってみなければ分からない部分も多いため、はじめから回数を読むのはとても難しいのですが、1本も生えてこないツルツルの状態を目指したい場合は5回コースでは満足いかない可能性が高くなります。

より満足いく仕上がりを目指したい方は、クリニックを比較するときに8回コースや10回コースの料金も比べてみましょう。
後悔の理由2位「痛みが強かった」18.4%
医療脱毛の後悔の理由2位は、「思っていたよりも痛みが強かった」ため通うのが辛かったという声でした(18.4%、25人)。
説明されていたよりずっと痛みが強く、通うのにくじけそうになりました。(男性・ヒゲ脱毛・湘南美容クリニック)
vio脱毛が痛すぎて拷問かと思うところ。(女性・全身+VIO脱毛・リゼクリニック)
想像以上に痛みが強く、もし再び別の部位で脱毛に通うのとなると躊躇してしまう(男性・ヒゲ脱毛・ゴリラクリニック)
予想していたよりも遥かに痛みがあり、途中で断念しそうになった。(女性・全身+VIO脱毛・TCB東京中央美容外科)
とにかく痛かった。これ以上出力落とすと効果落ちますよと言われた最弱でも痛かった。(男性・ヒゲ脱毛・湘南美容クリニック)
以前、当院が行った医療脱毛経験者100人に聞いた「医療脱毛の痛み」アンケート結果では、医療脱毛を受けたときの痛みについて、「痛みは感じたが、我慢できた」と回答した人は100人中83名でした。
今回のアンケート結果と合わせて考えると、“医療脱毛は我慢できるくらいの痛みではあるけれど、思っていたよりはずっと痛い” のが一般的な感覚のようです。





痛みが苦手な方は、麻酔が無料のクリニックを選ぶ、または痛みを感じにくい機械を扱うクリニックを選ぶようにすると後悔が少なくなります。
後悔の理由3位「料金が高かった」15.4%
つづいて多かったのは、料金に関する声でした(15.4%、21人)。
脱毛したい部位が多いとある程度まとまった金額になる点や、最初に契約した回数では満足できず、追加で契約した結果、総額が高くなる点で後悔している声が多くありました。
金額が高く、毎月の貯金がしにくくなってしまったことです。生活費を抑えることを意識して生活しなければならなくなりました。(男性・ヒゲ脱毛・あおばクリニック)
料金は決して安くないです。仕上がりには満足しますが、これを使ったことで、しばらくは生活で他の事を我慢するなどのストレスになることもあったのはやや後悔です。(男性・全身脱毛・朝日医療クリニック)
公式サイトよりもオプションを付けたらそれなりに高額になってしまったので、費用面では痛かったです。それと思っていた以上にレーザー脱毛は痛みがあったので、耐えられなかったため麻酔をしてもらいました。そのため費用がさらにかかりました。(男性・ヒゲ脱毛・ゴリラクリニック)
料金が高く、続けるのが大変でした。(女性・ワキ脱毛・つくばフジクリニック)
医療脱毛なので、少ない回数で完了すると思ったのですが、予想よりも回数がかかり、その結果費用もかかった点を後悔しています。(女性・全身+顔脱毛+VIO脱毛・湘南美容クリニック)
最初に契約した6回コースでは満足いく結果が得られず、結果的に脇などのポイントを追加し箇所によっては10回以上通ったところもあり、高くついたなと感じました。美容脱毛のように通い放題ではなく追加の際は契約となるのも少し面倒に感じました。(女性・全身+VIO脱毛・神戸ゆりクリニック)
また、医療脱毛を行うクリニックでは一般的に医療ローンが利用できるため、分割で支払いを行う方も多くいます。
分割回数は12回~60回までさまざまで、分割回数が多ければ多いほど月々の負担は少なくなる一方で、契約した回数分を通い終わった後も支払いが続いていくため負担に感じ後悔する方も多いです。



医療脱毛は満足度も高い反面、全身脱毛となると高額です。支払いが負担にならないかどうかしっかり考えてから契約するようにしましょう。
後悔の理由4位「クリニックをもっと比較すれば良かった」11.0%
医療脱毛での後悔理由第4位は、あとからもっと良い条件のクリニックが見つかったため、最初にもっと比較すれば良かったとする声でした(11.0%、15名)。
麻酔料や剃り残しのシェービング代といった追加料金ではなく、コース料金の面で「もっと安いところがあった」と後悔している声が多くありました。
最近になって色々なクリニックができてきて、トータルでかかった金額の半分の料金で全身脱毛できるところが増えた点。(女性・脇脱毛+VIO脱毛・品川美容外科)
自宅からもっと近くて安価なクリニックがあった事です。(男性・全身脱毛・ゴリラクリニック)
費用がもっと安いところがあった(女性・全身脱毛・TCB東京中央美容外科)
あとから同じコースでもっと料金の安いクリニックを見つけたのでもう少しクリニックをよく探していたらと後悔しています(男性・全身+顔脱毛・エミナルクリニック)
短期間で脱毛完了出来るところがあったからそっちに行けばよかった(女性・ワキ脱毛+VIO脱毛・湘南美容クリニック)
医療脱毛を受けられるクリニックは数多くあり、需要の増加と共にコース料金も年々安くなっているため、契約後に他のクリニックの方が安かった、となる可能性は誰にでもあります。
とはいえ、安いクリニックは脱毛機の種類が蓄熱式だったり、麻酔料や剃り残しのシェービング代が有料であったり、キャンセルルールが厳しかったり…と理由もある場合が多いため、単にコース料金のみでの比較は得策ではありません。
また、安いクリニックは人気も集まりやすいので、予約が取りづらい可能性も十分に考えられます。
- 使用する脱毛機
- 痛みの強さ・麻酔の有無
- コース料金
- キャンセル料や予約変更のルール
- 剃り残しのシェービング代
- 通院のしやすさ、予約の取りやすさ



さまざまなクリニックを総合的に比較すると、後悔するリスクを減らせます。コース料金だけで比較しないようにするのがポイントです!
\ 総合的に医療脱毛クリニックを比較しました /
5位以下の後悔の理由
下記に、医療脱毛で後悔している点アンケートの5位以下の項目について、実際の声をまとめました。
今回、医療脱毛で後悔している点についてアンケートを実施してきましたが、「後悔はない」とする方もいました。
特にない。痛みは強いし料金は高いが、将来的には全然得だし痛みはその瞬間我慢すればいいから気にならない。(女性・全身+VIO脱毛・ブランクリニック)
また、今回同時に「医療脱毛を受けて、良かったと感じていますか?」の回答も調査。その結果が下記となり、「医療脱毛をして良かった」と回答した方が8割以上となりました。





後悔している点はあるけれど、総合的には医療脱毛をして良かったと感じている方が多いことがわかります。
脱毛したあと後悔が起こりがちな部位とその理由
実際、脱毛で後悔が起こりやすい部位はどこなのでしょうか。脱毛経験者からのアンケートを元に、下記にまとめました。
- VIO(デリケートゾーン)
- 顔
- メンズ髭脱毛
- うなじ
- 背中
VIO(デリケートゾーン)
衛生面・見た目・自己処理による肌トラブルがなくなるといったメリットのあるVIO脱毛。
おしゃれに敏感な方や若い方だけでなく、介護に向けた準備(介護脱毛)や、出産時の会陰切開や悪露に備えた準備(妊活脱毛)として行う方も増えています。
ところが、VIO脱毛は、最もあとで後悔が起こりやすい部位だということが今回のアンケート調査によりわかりました。
- 契約回数を消化してもまだまだ生えてくる
- 痛みが強すぎた
- 量が減りすぎた
最も多かったのは、5回や6回コースでは毛がぜんぜん無くならない、まだまだ生えてくる⇒もっと多い回数で初めから契約したほうが得だった、とする後悔の声でした。
また、ハイジニーナ(VIOラインがすべて無毛)を目指した方の後悔の声も目立っていました。


具体的には、「不自然にまばらに生えてきてしまう」「友人と温泉に行ったら自分だけ毛がなく恥ずかしい思いをした」「パートナーの好みではなかった」などがその後悔の理由となっています。



VIO脱毛をする方は、一度脱毛した毛は再び生やすのが困難である点や、完璧な無毛状態にするには多くの回数がかかる(10回以上)点を理解した上で施術に挑むようにしましょう。
顔
女性に人気の顔脱毛は「人の目が気にならなくなった」「肌がすべすべになる」「お化粧ノリがよくなる」と好評ですが、中にはあとで後悔するリスクのあるパーツもあります。


- 生え際の産毛を脱毛しすぎてしまうと、加齢によって生え際が薄くなってきたり、後退してきたりすることがある。
- 想像していたよりもおでこが広くなり、顔が長くなったと感じて後悔する方がいる。
- 産毛を少しも残さないで脱毛すると生え際が不自然になり、失敗したと感じるケースがある。


- 流行の移り変わりが早い。
- 少しの変化で顔の印象が大きく変わるので、慎重に脱毛をすべきパーツ。
- 脱毛で眉を細くしすぎたり短くしすぎたりすると、数年後にトレンドのデザインが変わり後悔する可能性がある。


- 脱毛した場合はウイルスやほこりを吸い込みやすくなる。
- 風邪を引きやすくなってしまったり、くしゃみが出やすくなったりする方も。
- 花粉症の方は、以前よりも症状がひどくなることがある。
- 鼻水が垂れやすくなったと感じるケースがある。


- 脱毛が難しいパーツであり、脱毛回数を重ねてもしぶとく毛が生えてくる部分。
- 料金・期間ともに想定よりかかる可能性があるため、後悔する方も。



一方、「頬」は、毛穴の炎症が起こりにくくなってニキビなどの肌トラブルが減ったり、お化粧のノリがよくなったりと、満足される方が多いパーツです。
メンズ髭脱毛


清潔感が出るだけでなく毎日の髭剃りが必要なくなるため、お手入れによる肌荒れがなくなるメンズ髭脱毛。
さらに、手間や時間、カミソリ・シェーバーにかけるコストも削減できるため人気が高まっていますが、今回の調査では後悔の声も上がっていました。
- ヒゲを生やしたくなっても、できない
- 痛みが強すぎた
- 回数が多くかかり、費用がかさんだ
医療脱毛では発毛に関わる毛乳頭や毛母細胞、バルジ領域を破壊しますので、髭を生やしたくなっても生えてきません。
ファッションの一部として髭を生やすスタイルができなくなるのはもちろん、髭に男性らしい魅力を感じる女性もいるので「脱毛しなければ良かった」と後悔する可能性もあります。
一方、髭の量を減らしたい場合でも全体的に毛量が減るのではなく、毛の本数は減ってもまだらになって生えてくるようになり、後悔してしまうケースもあります。



ヒゲ脱毛はかかる回数が読みにくいので、無制限プランのあるクリニックを選ぶと後悔が少なくなります。
うなじ


自分では見えない部位ですが、髪をアップにすると周りの人の目につくうなじ。ブライダル脱毛でも人気の箇所です。
先に解説したしたおでこと同じように、うなじは産毛がないと不自然になってしまうことがあります。
髪の生え際は通常、産毛⇒細い毛⇒太い毛とグラデーションになっています。しかし、レーザー脱毛の場合、このような自然なグラデーションを作るのが難しいです。



多少不自然になってしまっても「おくれ毛」をなくすのを優先したい場合は問題ありませんが、カミソリで剃ったような仕上がりを避けたい場合は慎重に検討すべき部位です。
背中


うなじと同様、自分では見ない場所ですが、背中の大きくあいたトップスや水着などを着るときに気になる部位です。
ふだんでも意外と人の目に触れる部分にもかかわらず自己処理が難しいので、脱毛する方が多くいらっしゃいます。
個人差はありますが、産毛が密集して生えている部分ですので、脱毛が完了するまでには時間・回数ともにかかり、そのため、料金も思っていたより高額になる可能性も。
また、一時的に硬毛化(脱毛後に太く濃い毛が生えてくる現象)が起こる恐れも否定できません。
脱毛契約に関する後悔


脱毛で後悔するケースの中には、脱毛効果や回数についての他に、「脱毛契約に関する後悔」がよく挙げられます。ありがちなのが、支払い方法の選択に失敗してしまったケースです。
医療ローン (メディカルローン)の利用は後悔しやすい
医療脱毛の支払い方法は、一般的に下記の4通り。
- 現金一括
- クレジットカード一括
- クレジットカード分割
- 医療ローン
中でも後悔しやすいのが、多い分割回数を設定した上でのローン支払い契約(クレジットカード分割を含む)です。
ローン支払い自体は、3~60回まで支払い回数が選べ、契約時にまとまったお金を払わなくても、月々数千円の支払いで医療脱毛が始められる便利なシステムです。
ですが、多すぎる支払い回数を選んだ場合、契約した脱毛回数が完了しても医療ローンの支払いがその後も続くため、支払いを負担に感じ後悔するケースが多く見られます。
60回の分割となると、支払い年数は5年間にもなります。



分割払いを選択する場合、回数消化後も支払いが続いていく点や、分割手数料がかかり一括払いより割高になる点を理解して契約しましょう。
より良いクリニックがあとから見つかり後悔するケースも多い
脱毛クリニックでは、一般的に初回無料カウンセリングがあり、そのあと契約へと進んでいきます。
カウンセリング当日に契約した場合の割引があるクリニックもあるため、その場で契約すると割引額が大きいケースでは、よく比較せずについ早く決めてしまいがちです。
ただ、どのクリニックでも割引プランがすぐに変わる業界なので、アンケート調査では「候補に挙げていたクリニックでお得なキャンペーンが始まっていた」「もっと安いクリニックが見つかった」と後悔する方が一定数いました。
逆に、お得なキャンペーンを利用しようと思っていても、実際にクリニックに足を運んだときには終了してしまっていたケースもありますが、できるだけ即決はせず、一旦持ち帰ってよく比較してからクリニックを選ぶと後悔が少なくなります。



決して安い買い物ではないので、即決せずにじっくりクリニックを比較してから契約するようにしたいですね。
あとから後悔しないための対策は?
以上をふまえ、医療脱毛で後悔しないための対策法を下記にまとめました。
- 脱毛前のリサーチを欠かさない
- 将来的なことを考える
- 脱毛費以外の追加料金のチェック
- 慎重にクリニック選びをする
- 複数のクリニックで無料カウンセリングを受ける
- 支払方法を検討する
- 納得してから契約する
脱毛前のリサーチを欠かさない
医療脱毛を検討しはじめたら、脱毛についてやクリニックについてのリサーチをしっかり行いましょう。
- 医療脱毛のデメリットやリスク
- 脱毛したい部位のコースがあるか否か
- 使用する脱毛機器
- キャンセル時の対応
医療脱毛のメリットや効果は知っておくべきですが、やはりデメリットやリスクについても理解しておきたい部分です。
デメリットやリスクを理解していれば、万が一の対処も可能となります。
また、脱毛できる部位やコースはクリニックによって異なります。顔脱毛を例に挙げても「眉毛には対応していない」といったところもあれば「眉毛も顔脱毛の範囲に入る」といったクリニックも。
脱毛できる部位は、細かなところまで確認しておくと後悔リスクを減らせます。
さらに、医療レーザー脱毛機器は50種類以上あり、それぞれのクリニックで取り扱いが異なります。



熱破壊式(ショット式)と蓄熱式の2種類に分けられますが、特徴や向いている毛質に違いがありますので、脱毛機器についてもリサーチしておきましょう。


さらに、当日のキャンセルについては脱毛1回分消化の扱いとなるクリニックもあります。1回分の料金をムダにしてしまうので、キャンセル時の対応も合わせてチェックしておきたいポイントです。
将来的なことを考える
医療脱毛でいちど破壊された発毛組織が、元の状態に戻るのは困難です。そのため、脱毛した毛は再び生えません。
脇だけの脱毛であれば後悔することは少なくなりますが、VIO(ハイジニーナ)・メンズ髭脱毛・おでこなどは、数年後に後悔してしまう可能性もあります。



脱毛で得られるメリットは大きいですが「その部位を本当に脱毛しても良いのか」を今一度考えて、問題ないことを確認してから脱毛を行うのがおすすめです。
脱毛費以外の追加料金のチェック
脱毛以外にかかる費用をチェックせずに契約してしまうと、トータルの金額が高額になってしまうことも。脱毛以外にかかる費用もしっかりチェックしましょう。
- 初診料・再診料
- カウンセリング代
- シェービング代
- 麻酔代
- キャンセル料
- 施術後の薬代
- 照射漏れ時の再照射代
- 硬毛化や肌トラブル時の診察や治療代
初診料無料のクリニックが多いですが、有料の場合の相場は3300円ほど。よく確認しておかないと、思わぬ出費となってしまいます。
また、シェービング代は「剃り残しにかかる料金」と「VIO・うなじ・背中など手が届きにくい部位にかかる料金」の2点を確認しておくと安心です。
剃り残しの箇所があるとその部分を避けて照射するクリニックもありますので、その範囲には1回分の照射ができないことになり、満足する効果が得られない可能性もあるため注意が必要です。
追加料金は1回・1項目ずつの出費は少なくても、結果として多くかかってしまうケースもあります。
たとえば、麻酔代3300円のクリニックにて5回の照射すべてで麻酔を使用した場合、1万6500円ですので、ワキ脱毛を5回追加できるほどの金額となります(ワキ脱毛の価格は、1万5000円以下でできるところも多い)。
この場合、同じ金額をかけるのであれば、麻酔代無料のクリニックで脇脱毛を追加したほうが良いでしょう。



個人差はありますが、医療脱毛が完了するまで最低でも5回以上の通院が必要になります。追加料金は5回分を比較しましょう。
慎重にクリニック選びをする
価格だけでなく、一人ひとりの悩みや希望に寄り添ったクリニックであるか否か、に着目しましょう。
「当院の医療脱毛は5回で毛が全くなくなる」といったことを謳うクリニックは魅力的に感じます。しかし、5回で産毛を含めた毛が全くなくなるケースは考えられません。
効果を誇張して契約に誘導するのは「信頼できるクリニック」とはいえません。
人気だから、友人に勧められたから、といった理由で契約してしまう方もなかにはいらっしゃいますが、後悔しないためには慎重なクリニック選びが重要です。



1年半~2年以上は通うクリニックですので、通院のしやすさや予約の取りやすさもチェックしておくのがおすすめです。
複数のクリニックで無料カウンセリングを受ける


どこで医療脱毛をするか選ぶ際は、複数のクリニックで無料カウンセリングを受け比較しましょう。
内装の綺麗さや施術ルームが個室か否か、待合室のインテリアなどはクリニックの公式サイトでも確認ができますが、スタッフの対応や雰囲気などは、自分の目で確かめなければ分からない部分です。
先ほど説明した「信頼できるクリニック」を選ぶためにも、複数のクリニックでカウンセリングを受けるのがおすすめ。



できればテスト照射もお願いできると安心です。テスト照射では、脱毛時の肌トラブルの起きやすさや痛み、照射感をチェックできます。
支払い方法を検討する
現金一括、クレジットカード一括または分割、医療ローン「どれが正解・どれが一番良い」と一概にはいえませんが、多すぎる分割払いはあとで後悔するリスクがあります。
先のことまで考え、無理のない範囲で支払い方法を検討しましょう。
納得してから契約をする
疑問や不安が残る状態で契約してしまうと、どうしても後悔につながりやすくなります。
カウンセリングに行ったら契約しなければ申し訳ない気がしてしまったり「検討します」と帰るのは気まずいと思う方もいらっしゃるかと思います。
ただ、医療脱毛は、ご自身の大切なお肌に施術を行う医療行為です。契約はより慎重になる必要がありますので、不安が残る場合はカウンセリングだけ受けて「自宅でゆっくり検討」でもかまいません。



クリニックへの信頼・通いやすさ・費用・肌トラブル時の対応など、総合的に判断して納得してから契約をするようにしましょう。
医療レーザー脱毛は、レーザーをメラニン(黒い色)に反応させることで発生する熱により、発毛組織を破壊し脱毛します。
レーザー照射後は、以下のような副作用があらわれる可能性があります。
- 赤み、腫れ
- やけど
- 毛嚢炎
- 硬毛化、増毛化
- 埋没毛(埋もれ毛)
- 皮膚や毛の状態によっては、赤いブツブツが出ることがありますが、数時間~数日で消失します。
- 脱毛部分に赤みがある時は日焼けを避けてください。通常脱毛3週間は外出の際、脱毛部を露出する服装を控えていただくか、日焼け止めクリームなどをご使用ください。それでも稀に色素沈着が生じたり、逆に色素が抜けたりすることがあります。
- 脱毛部位にあるホクロ・シミ・あざなどは、レーザー脱毛に伴い取れてしまったり薄くなったり、あるいは濃くなることがあります。
- 毛穴に残った毛が黒く見えることがありますが、徐々に外に出て行きます。毛抜きで抵抗感なく抜けるものは抜いて構いませんが、無理に取ろうとして先の尖ったピンセットなどで掘ったりしないでください。
参考文献
- 『Dr.葛西の基礎から学ぼう医療レーザー脱毛入門』葛西健一郎